PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会

  皆様からの暖かい遠方取材費カンパで、東京都武蔵村山市にある「PTSDの復員日本兵と暮らした家族の交流館」への取材に行くことができました。ありがとうございました。
 
  2/11の夜から夜行バスに乗って、朝早くに東京駅に着き、そこから立川に向かいました。立川から西武バスでさらに40分。三ツ橋というバス停で降りると、なんと道路の端に雪の塊が残っていました。歩いてすぐの場所に交流館があり、主の黒井秋夫さんが軽やかに出迎えてくれました。

  この日の様子は後日記事にあげさせていただきますが、そのご縁で、今日の大阪証言集会実行委員会にお邪魔させていただきました。今年6/25に大阪で行われる証言集会の内容や意味を共有し、この集会を作り上げようとする方々が集まりました。今回が2回目で、参加者は18人でした。

  今回は男性の参加者からの証言が多く、「父親が大嫌いだった」、「あんなふうになりたくない」という父親だったという証言が複数出てきました。

  例えば、①妻を大事にしない、②暴力や暴言を吐く、など家族は振り回され、元兵士たちは疎まれる存在でした。

  会の存在を知り、参加する中で、「父親はPTSDだった」「本人のせいではなかった」ということがわかり、父親を理解しようと思えたという人もいました。

  黒井さんは、「戦争は終わっていない」と言います。78年前の戦争が、未だに多くの元兵士や家族を苦しめている。そして、元兵士と暮らした「第一世代」から、連鎖する「第二世代」「第三世代」へと苦しみが広がっています。

  私もそうかもしれない、とは思った方は、「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の扉を叩いてみてください。少しだけ、肩の荷が下りるかもしれません。

   「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」「PTSDの復員日本兵と暮らした家族の交流館」
の連絡先

黒井秋夫さん  080-1121-3888
ホームページ   http://www.ptsd-nihonhei.com
メールアドレス   qqkc6av9@ceres.ocn.ne.jp




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