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日本人は「愛している」と言わない。を疑う

「なぜ日本人は愛しているといわなの?」と、以前デンマーク人に云われたことがある。ニヤニヤしながら。
たしかに。海外の映画なら「アイラブユー」って、すごく気軽に飛び交う。寝る前おやすみのタイミング。電話のおわり。出掛ける前。ちっとしたあいさつ言葉のよう。

「愛」ってなんだろう。とても崇高で理想的で、他者に対する無限の寛容。そして、見返りを求めない。
おー、なんて完璧な状態なのだ。これが愛なら、これをまじりっけなしで発揮できるのはあの人しかいない。あの人、それは神だ。あっ人じゃなかった。
でも、そんなにハードルが高いのなら、英語圏の方々は、日本人より具体的に神と関わっていて、なおさら「アイラブユー」なんて云えないはず。
なぞ。
そして、妄想仮説。
「アイラブユー」は慣用句でその意味は、「あなたに対して暖かな感情を向けていますよ。」である。
ならば、日本人も同じように「アイラブユー」を交わしている。
「いってきます」「いってらっしゃい。」「大丈夫?」「がんばって」「無理しないでね。」「ありがとう」「どういたしまして」等々。
相手のことを思いやり、暖かな思いを込める時、その言葉は「アイラブユー」と訳せるのではないだろうか。時に伝わって欲しいのは、言葉自体ではなくて、そこに込めた思いではないだろうか。わたしは、「言葉」に「愛」を込めれる人間になりたい。難しいけどね。

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