【アマゾン】AI技術を活用していると思ったら…【小売業/レジ業務】
『 面倒なレジ打ち業務や支払いを完全に省略出来る画期的なシステムのはずが、遠隔で人力でシステムを運用していた 』
というニュースを読みました。
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アマゾンのシステムは、「商品を棚からとり、店舗を出るときにスマホをスキャンするだけで清算が完了するという、AIを使用した全自動買い物システム」であり、面倒なレジでの支払いを完全に省いてくれる画期的なシステムになるはずでした。
ところが、その実態は、インドで遠隔操作をする約1000人以上の従業員による人力作業が必要で、「ジャスト・ウォークアウト」だけで完全に運営するのが難しかったことということです。
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私は、このニュースを読んだ時に、まるで「バラエティ番組で、「最先端ロボット(人間入り)が完成した!」というコントを見ているように感じました。
技術革新が進み、全部AIが行ってくれていると思っていたら、実は見えない所で人間が一所懸命サポートしている、ということを想像すると滑稽ですよね…
もちろん、アマゾンとしても「大々的に発表し、評価を得ていた全自動買い物技術」だったため、例え途中で無理だと分かっていたとしても、今まで引き延ばさなくてはいけなかった状況になってしまったということは分かります。
しかし、記事によると「2016年から導入したにも関わらず、現状でも買い物1000件につき700人の人間のチェック係が必要という非効率さ」という現状から、撤退せざるを得ない状況になったのでしょう。
当然これからもAIは進化していくのですが、あまりに急激な変化については、疑うことが必要だということを分からせてくれる記事でした。
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アマゾンのこのシステムは上手くいかなかったものの、他にもレジ無し技術は開発されており、私の近く(東北の地方都市)でも、既にスマートカートを導入して運用している小売業店舗もありますので、近い将来、完全自動のシステムが全世界的に確立されることは間違いないでしょう。
そして、この技術が定着した未来では、今回のアマゾンのシステム運用の非効率性を笑い話にしている姿が目に浮かびます。
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