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管理しない企業コミュニケーション

"組織管理の最終系は「管理しない」ことです。
各人がそれぞれ有機的にお互いの仕事に関与しあい、一つの生命体として機能することが理想のマネジメント像です。"

こんにちは、Jinです。

本日は社内コミュニケーションについて考え、執筆します。
COVID-19の影響でテレワークという考え方が普及し、そしてこれから定着することと思います。
ではいわゆるオンラインでの打ち合わせが、次の未来ではどういう風になるか、今あるソリューションを参考に考えていきたいと思います。

私のこれまでの社内コミュニケーション

コンサルタントとして働く私は、比較的出張ベースでの作業が多くなります。
例えば一人や少数で国内外のクライアント先へ出向き、それが数日間と長くなると他拠点にいるチームメンバーとのコミュニケーションはすべてオンラインになります。
これまで、Teams/Slack/Zoom/Remo/Web Ex/Skypeなど様々なツールを使用してきました。

オンラインでそれぞれのメンバーがタスクを実施する中で特に大切なのが、以下のポイントです。

・情報の可視化
・過去のログ参照
・音質や画質などの性能


本投稿ではこの中で最も重要な"情報の可視化"について考えを進めてみようと思います。


情報の可視化


組織管理の最終系は「管理しない」ことです。
各人がそれぞれ有機的にお互いの仕事に関与しあい、一つの生命体として機能することが理想だと考えています。

この「管理しない」というの「管理者がいない」ということで、つまり「情報を一元的に集約する役割がヒトではなくツールに置き換わっている状態」だということです。

これまでは、基本的に上司と部下の2人で完結するような仕事をする場合は、メールや電話が使われることが一般的でした。
そして、部下の仕事をチームレベルで上司がとりまとめ、各チームのタスクを管理者が取りまとめるといったような階層的な組織構造が主流でした。

ここで気になりませんか?
情報を取りまとめる人たちが階層化されているなら、その中間にいる人って無駄じゃないかと。
私はそう思います。
大量の情報を体系的に管理する方法がないから管理職がいるのであって、その方法が確立されていれば管理職は不要です。

昨今のコミュニケーションツールでは、この情報の可視化が非常に有効に実現できています。
TeamsやSlackなどでよくあるのが以下の構成です。

・プロジェクト単位でグループを構成
・タスクやチーム単位でチャネルを構成
・トピック単位でスレッドを構成

上記のように、コミュニケーションが階層化されており、必要な人が必要な情報に自分の意志でアクセスすることができます。
そして自分の居ないところでのコミュニケーションも含めてアクセスすることができます。

つまり、本来的にはヒトが情報を取りまとめていたのに対し、今ではツールがすべての情報を保持することができるのです。
階層的にヒトがその情報を管理する必要はありません。


情報の整理


情報へのアクセスの観点で、管理職の役割をツールが担うと説明しました。
ただ、情報量の観点ではこれに対するソリューションを提示できていませんね。

ここが未来のビジネスのポイントになると思います。
ツールでのコミュニケーションが直接タスク化されていて、そのタスクの進度をツールが取りまとめる。
こんなことが出来れば最高です。

個人的なイメージとして以下のようなツールがあれば便利かなと。

・プロジェクトタスク全体のマイルストンごとにタスクが段階的に詳細化されており、その最小タスク毎にスレッドが起票している
・本流タスクと派生タスク(スケジュールに組んでいないが調査が必要だった場合など)を区別できるような構成になっている
・最小分類や中分類でタスクの期日と進度が管理されており、その膨大な情報を一元的にまとめて表示できる

現在は、コミュニケーションはコミュニケーションツールを、タスク管理はタスク管理ツールを使用することが多いです。
この二つの要素が一つになれば、企業はそのツール一つにすべての企業活動を反映させればよく、簡単に情報管理ができると思います。


VR会議


最近だと、アバターに扮したメンバーが仮想空間で集合し、アバター同士で対面で打ち合わせができるようなツールもあります。
しかも仮想空間内で絵を書いたり文字に起こしたりできます。
今の技術が進歩すれば、共通認識をホワイトボードに記載しながら、かつ参加者の顔色などの付属的な要素も鑑みて会議設計することが可能です。
この機能についても前述のコミュニケーション&タスク管理ツールに統合できれば、打ち合わせのログまで情報として開示できるので、過剰な議事録工数を削減することが出来ますよね。

未来のコミュニケーション


ここまでお伝えしたように、未来のコミュニケーションはツールに代替され、もともとその役割を担っていたヒトの仕事を削減することができます。
これまで管理職が必要としていた情報の収集と整理のスキルは不要となり、一方体系的にツール利用の方法論を考えられる人が重宝されることになると考えられます。

皆さんも是非、方法論を作れる人になってください。
手段は技術の進歩で日々アップデートされるので、その技術の知識ではなくそれをどう使うか考えられる人が10年後の未来でも勝ち続けることになるでしょう。
またある意味今の企業上層部のスキルが淘汰されていけば、一気に企業の組織構造や役職の在り方も変わってくるでしょう。


最後に


記事を見ていただいた皆さんの中には私と異なる意見を持つ方も多いと思います。
是非皆さんの意見をシェアして聞かせてください。
多方向からの意見を見れることでこの記事の質も向上します
またあとから見た人たちにとって、キャリアを考える上での大きなサポートになると思います。

本日の執筆は以上になります。
今後ともJinのnoteの執筆を応援してくれる方がいれば、この記事を購入してくれると泣いて喜びます。

最後まで見て頂き、有難うございました。

Jin

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