中学に進学すると知りたいこと:美術を学ぶうえでのポイントとは
はじめに
中学にすすむと教科名がすこし変わったのに気づきましたか?なかでも音楽、美術、保健体育、技術家庭科は実技4教科といいます。いずれも自分自身の手やからだ、声などをつかってさまざまな技術をみにつけることをつうじて、将来もながく親しんだりたのしんだりできます。ここではこれらの実技教科の基本について学ぶ方法を知ってもらおうとおもいます。
効果的に学べるように、そしてそれぞれの実技に親しんでもらうためのポイントを挙げました。いつもより長いですが週末むけの文として読んでください。
実技教科と内申点
さて、いきなり成績の話でもうしわけないのですが、じつは実技教科については多くの都道府県立の高校受験にかかわります。受験する高校へ内申点として実技教科の成績がつたえられ、入試の成績にくわえられます。
こうした成績はふだんの中学校で一定期間ごとにおこなわれる期末テストなどの定期テストと授業での実技のとりくみのようすで採点されふつうは5段階の評価があたえられた結果、各教科の内申点としてまとめられます。実技教科の内申点の割合が大きな都道府県があります。
図画工作や体育は小学校でテストがなかったところが多いでしょう。ですから中学校に進んで1学期末の試験勉強をどうやったらいいだろう、何をしたらいいのだろうという人が多いのではないでしょうか。
1学期の実技教科の期末テストの答案が手もとにもどり、点数を見てびっくりする人も多いかもしれません。いままで経験したことのないような点数に驚く人もいるでしょう。そうなりそうならばつづけて読んでください。
これから実技教科の試験が期末テストなどで行われます。せっかくですからこの機会に学習法を身につけましょう。ここでは美術を例にとりあげて学習するうえでのポイントを3つあげます。
美術学習のポイント3つ
①実技
うまく描こう、つくろうとしなくていいです。熱心にていねいにとりくみ提出日を守ろう。
②授業
出席をこころがけましょう。よく聞く授業態度がたいせつでわすれものをしないように。
③試験
授業中に先生が配って説明したプリント、ノートそして板書をもとにした出題が中心です。
①~③の具体的な方法
①実技について
まず①の実技について説明します。美術は絵を描いたり、ポスターのデザインをしたり、版画を彫ったりします。最近の美術の評価の視点は、うまいへたよりも、熱心にその教科を学んだかとかもとよりも身についたかが大きいです。つまり基礎基本の到達度での評価です。
表現したいものを素直に描けているか、心に響いてくるものがあるか、そのねらいに対して努力や関心をもったかなどがたいせつです。じょうずに表現できて描けるに越したことはないですが、それよりもまずは熱心にとりくんでみます。
たとえば先生はスケッチだったら描く上でのポイントを前もって説明されるでしょう。そのお話をよく聞いてテーマをしっかり理解して、目標にあわせて描くといいです。あとは懸命に描くことです。
美術の評価はくりかえしになりますが、テーマを理解して表現しているか、興味を持って熱心にとりくんだか、グループの場合にはチームワークをもってやりとげたかなどがポイントになります。のびのびと素直に表現すればよいです。
さきほども書きましたが、現在はじょうずかどうかは美術の評価の基準ではありません。大部分の先生は生徒のようすを把握して評価・採点しています。「熱心に興味を持ってとりくむ」これが何よりです。乱雑なもの、提出遅れ、理由なく進まないなどで評価はちがうはず。前の学期よりも向上したかなどもおなじ。
これは保健体育などでもそうですね。かならずしも足が速いとか、走り高跳びを高く跳べたかよりも、より向上したかの評価点は大きいです。苦手だったけれどがんばった人にも絶対評価の場合に点数がつくことがあります。
美術の話にもどりましょう。実習がすすむと画面への対象の配置や構成、構図、色づかいなどにも目をむけ、自分なりでよいのでくふうしてみます。
それにくわえて新聞、雑誌、ホームページなどの広告の写真・デザインなどをよく観察します。配置や色はどうしたら効果的にみえるか調べます。このときクラスのなかまといっしょにやると自分とはちがった見かたがあると気づけます。
それから、身のまわりにある自然のかたち・色をさまざま観察します。たとえば葉は日のあたる部分と影の部分では色がどのようにちがうかなどをよく観察してください。あらたな発見があると思います。
絵の具にうつりましょう。たとえば緑色に茶色を混ぜると自然な木の葉の色が表現できます。油絵の具なら黄色に黒を混ぜると緑っぽい色ができるなど、いろいろ自分でためすと興味深いです。
このおもしろさをあじわうとそれを使って作品にしたくなります。ものづくりの好きな人にとってはまちどおしい楽しい時間となるでしょう。
②授業について
つぎに②の授業についてです。学校に来れる人ならば遅れずに出席します。どの教科でもそうですがまずは通える場所にむかうことです。
そして先生の話を聞いてみましょう。大学の専門の分野を勉強して教員免許状をもらった人たちです。美術の先生ならば大学で美術を学ばれています。
専門をじっくり勉強してこられた先生のお話の授業です。社会にでたらなかなかみじかな場で聞けません。何か問われたらすかさず答えてください。まちがってもかまいません。それで評価が下がることはまずありません。それよりもこのやりとりを通じて、美術により親しめるようになると考えます。
➂テスト(試験)について
最後に③は試験についてです。先生によっては試験の評価の配点はすこしちがう方もいるようです。ほかの実技たとえば体育などで出席や実技の配点を大きくしている方もいらっしゃいます。みなさんの先生はどうでしょうか。
美術についての試験は試験の範囲はあらかじめ発表されます。多くは試験までの期間の授業や実技に関する内容がおもなものになるはずです。
教科書、資料集や配られたプリントに目をとおしましょう。そして練習問題などがあれば解いて理解が進んでいるか確認します。
何度か問題を解いているうちに理解できているかわかるはずです。試験までにこの作業を通じてできたか確認することがたいせつです。
とくに作業帳などを学校で配られていない人、そしてポイントをつかみづらい人は市販の参考書などを手に入れるのもよいでしょう。
学校の先生は板書されたりご自分でお作りになったプリントなどから試験を出されることもあります。ベテランの先生は授業内容のポイントをはずさずにテスト問題を作られます。自分で問題をつくってみるのもいいです。
慣れてしまえばどれもあたりまえのことばかりに感じるかもしれません。
どうですか。これで美術をまなぶポイント3つについて紹介しました。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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