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夜明けまえに職場にむかう車のライトにそれぞれのヒトの息づかいを想像した


はじめに

 このところ研究パートのしごとが大詰め。卒業研究にともなう卒論発表の準備。経験の浅い学生さんたちのこと。何から何まで段取りの手順や中身がつかみづらい。

したがってすこしだけ?先輩のわたしがアドバイス役ではやめに車で出勤。ふと思うことがあった。

きょうはそんな話。

通勤時間

 一時的に寒さがゆるんでいる。夜明けまえの時間はもっとも一日で気温が低いのが通例。それをじゅうぶんこころえているつもりで玄関の戸を開くまえにはかるく気合をいれて外にでる。ここ数日はほおに寒さを感じずじまい。しんからこごえるほどでない。

それでも車の東側のガラスはくもっている。それをていねいに布でふいてから乗りこむ。ライトのつくのをむこうのブロック塀でそれとなく確認し、発進。エンジンがかかるとホッとする。

中古車で購入した当初、バッテリーがすぐにダウンしてしまいかからず、レッカー車のお世話になった。この先どうなることかと心配したが、電源系統のチェックなどをディーラーの整備士の方々に点検していただき、事なきを得た。どうもバッテリーのトラブルだったようす。

ライトのついた通勤で

 さて、郊外なので周囲はまだ夜中と変わらない。夜道ならばヒトはいないだろうというのは大まちがい。けさも懐中電灯を手にしつつランニングをする方、ライトなしのシニアカーで国道の途中でわたろうとする方などなど。むしろ予想以上に朝からみなさん活動を開始されている。

それだけにふだん以上に運転中の予測がたいせつ。たいていの注意個所に追加してちらちら路地の影などに視点をもっていく。

それから行き交う車たち。いずれも尾灯がついてすすんでいる。どれにもその方の生活のための活動の場と家庭との途上。この時間からうごきはじめているか、お帰りの時間か。

大型のトラックの数はむしろこの時間に多い。挟まれてすすみがちになる。道路の混雑がほんのちょっとだけ避けられる時間帯といえる。あと20分あとでは道路は信じられないほど混雑し、3,4倍の時間をかけても抜けられない区間が数か所ある。

経験上知っているので、フレックスタイムでいいことをさいわいにむしろ通勤時間を前倒しして、混雑時間をさけて通勤。おかげで所要時間は半分程度で済み、これはメリット。運転にともなうCO2量を減らせる上に、運転にともなうストレスも小さい。

しかも職場にはやくついてもいつも1,2番で駐車場はどこでも停められる。たいてい遠慮なくいつも建物出入り口付近に停めている。

おわりに

 通勤途上に臨海の工場のたちならぶエリアを抜ける。ここの工場の集まる区域のライトはうつくしい。やみが光だけにしてくれる。タイミングよく信号待ちでここで車が停止すると、海ぞいの点々と不規則にともる照明の風景をひとめ見る。

意外といいけしきだなと思う。ヒトの活動をそれとなくかんじさせてくれる。ふと「うつくしい」ということばが口をついてでてくる。

朝からみんなうごきはじめている。


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