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いつのまにか冷凍の食品を意識せずにつかう時代がおとずれていてふとおもったこと


はじめに


 こんなに市販の冷凍食品が手びろくひろまるとは。わたしも例外なくつかっている。たしかにべんり。それをうたがう余地はない。ただこんな生活にひたっていると、もしものときに対応できるかどうか気になる。それとエネルギー面も心配。

冷凍の…

 冷凍の状態から自然解凍してそのままたべられる。昨年はわたしのかんちがいでカツオのたたきをたくさん注文してしまった。何か月かかけて解凍していただいた。

たべながら思ったことがある。いつのまに自然解凍だけで食べられるようになったのか。わたしがこどものころでもすでに冷凍冷蔵庫はあった。冷凍してしまうとそのあいだに劣化してしまうものだった。冷凍の温度かもしれないし、解凍のしかたに問題があったのかもしれない。

期待したカニが...

 こんなことがあった。わたしがまだ小学生のころだったか。カニをいただした。すぐに冷凍庫に入れて何週間かのちのこと。いよいよ食べようと冷凍庫からとりだしてなべで煮た。煮あがったばかりのカニを家族でかこむ。わたしにはカニ足があてがわれた。いつもたてに切れめをいれてひらきつつ割ってたべる。

ところが、足をひらくとなかは空。はさみにちかいところまでみたが、もぬけのから。家族みんなで顔をみあわせた。「ぜんぜんはいってないね。」一同がっかり。冷凍のあいだの温度管理が不じゅうぶんだったか。むかしは停電がよくあった。しかも冷凍庫はいまとちがい温度がそんなに低いとはいえなかった。

霜とりをしていない

 霜もひどかった。「霜とり」という作業や、冷凍冷蔵庫には霜とりしてとけた水をためておくトレイがついていた。

その場所が満杯になるとゆかにこぼれはじめる。うっかりゆだんすると冷蔵庫の下を中心にぬれて床材をいためているということがたびたび起こっていた。ところがいまはこうした霜とりの作業をせずにすんでいる。あのたくさん生じていた水の心配をしなくてよくなった。

冷凍食品をつかうこと

 そんな失敗の経験もはるかむかしのことになった。つかい勝手がよくなった。冷凍スペースでフリージングしたり、アイスクリームをつくったり。冷凍の温度もしっかり維持できている。ごく短い停電であれば閉じておきさえすれば、密閉できているおかげでどうにか温度の上昇をおさえられている。

もちろん、冷凍にたよりすぎるといざというときにはあやうい。なるべくじぶんでフリージングしたものははやめにたべている。くわえて常温で保存できる食品をいくつかローリングストックしている。

おわりに

 冷凍の食品はべんり。買ってきた食品のフリージングで、のこりをむだにせずにつかいきれている。

その一方でエネルギーの点ではちょっと気になる。すぐに食べればよいものでも冷凍にまわし、たべるときにふたたびレンジなどで解凍。やはりエネルギーの点ではのぞましくないかも。すこしばかりうしろめたい。

利便性や食品のムダ減らしでは冷凍の技術は貢献しているかもしれない。でもそのまま常温でたべるのとくらべるとエネルギーをよぶんにつかってしまっている。

このへんのデメリットを意識しながら、なるべくはやく食べきって冷凍庫でわすれて処分してしまうことがないようにしたい。


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