ものごとがうまくいかない理由はかならずある うごかないファスナーを修理してつくづく思った
はじめに
けさ、シーツのファスナー(チャック)がうごかなくなって敷布団からはずせず、洗濯機をうごかすのに間に合わなかった。あせるとなお開かない。
あまりにうごかないので意固地になりかけた。でも、ここでこころをおちつけて、すると…。
かならず理由が
いったんやりだすと夢中になりまわりが見えなくなりがち。ほかをほったらかしにして時間ばかりかかってしまう。敷布団をおおうシーツを洗濯したいのにファスナーがなかなか開かない。
すでに朝にやろうとした段どりがこれでずれはじめる。ええい、洗濯機のほうをかまわずうごかしてしまえと待てずに運転開始。うなりはじめた洗濯機をしりめに敷布団をおおうシーツのファスナーに再度とりかかる。
なになに、なぜうごかないんだと、すこしチカラをいれかけたその矢先、もうひとりのわたしが「まてまて、力ずくだとたいていおかしくなる。すでにこれまでいくたびもそうだった。」という。そこですこしずつ気長に前後にうごかしてみる。うごかない。
こんなかんたんなしくみなのに。と横からながめたり裏からなかのようすをゆびでさぐってみたり。最初はエレメントの端の片側がスライダーの正面からみると右がわのテープ部分がはみでて見えた。ははあ、もしかしてスライダーの金具の片側がひらいてしまい、エレメントをつかまえられずに開けられないでいるのかもと思った。
うごかない…あれっちがうのか。浅はかで根拠のうすい発想だった。うごかないファスナーをもてあましつつ途方にくれた。
思いちがいから
するとべつの理由があるはず。うごきがわるいのかなとシェーバーの潤滑スプレーを少量噴霧してうごかしてみた。うごきは多少はよくなったかも。でも2,3ミリうごかすのがやっと。
またべつに動かないわけがあるはず…。もしかして、スライダーの裏がわでシーツの布か、まつっていないファスナーのテープがかんでいるのかもしれないと思った。
そこでシーツごしにゆびをあててかんでいそうな場所を右がわ部分を中心にさがす。ここかなというところをさぐりあてて、テープやシーツを上下にひっぱりつつ、スライダーをうごかしてみる。
やはりだめ。う~ん。なかなかてごわい。
いったん白紙に
あたまが混乱ぎみ。いったんこころをおちつける。クールダウン。やみくもにスライダーをうごかそうとやっきになっては。まだ新しいシーツ、ファスナーひとつでムダにはしたくない。
ちがう家事にとりかかりながら間をおく。
あれっ、もしかして…。
発想を転換
もしかして、てっきり右がわだとおもってたけど原因は左がわ? まさか…。するとゆびをあててみるとなにかあたる。テープがよれてしまいスライダーの左の裏側によれた部分をかんでいるかもしれない。
そこでテープ部分を左右にひっぱりつつスライダーをそっとうごかしてみた。ファスナーがすうっ~と両側にひらいた。「うわぁ、あたり。」たしかにテープの表面に小さなよれがあり、そこがスライダーの裏がわとかさなりかんでいて動かなかったようだ。
よれの原因はテープの端をシーツ布につよくひっつめて縫製してあったため。前の洗濯ですこしちぢんでなおのことよれがきつくなったようだ。
おわりに
どうもわたしの性格を見すかされているよう。朝からそれを思い知らされた。発想をおもいきりかえなくちゃ。
ものごとがうまくいかないときには、かならずなにか原因がある。ふだんのかたよった不十分でぼんやりした着想でやろうとするからうまくいかない。
そのときはいったん頭をきりかえて、思いっきり発想を転じてみること、しっかりものごとを観察しないとな、きっと。
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