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ひごろこしかけるいすのちがいで変わったこと・変わらないこと


はじめに

 30代前半まで家ではたたみにすわる生活。以降はフローリングにおいたテーブルでいすにこしかける。日中、足をつかう以外、ここに身をおく。デスクワークやPCにふれるあいだはつねにそこにいる。ここ数年、どんなところに腰をおろしてきたか。そのちがいについて知っておきたい。

きょうはこんな話。

はたらく際に

 若いころといっても30代前半までは家にいるあいだはたたみのうえですわる生活。ちゃぶ台がなつかしい。起きてねるまで家にいると基本的にそこですごす。学校にかよい授業を受けるあいだだけいすをつかう。買ってもらった学習づくえといすはあまり思い出せない。そこにいたのは試験前や受験期だけだったかな。不勉強がバレてしまいそう。

それから学校では教室や講義室のうすい板のいす。90分の授業がおわるころには腰がいたくなっていた。冬はひんやりとつめたい。

はたらきはじめると基本的に立ったまま実験や指導。論文を読んだりデータを記入したりは基本的に立ったまま。書類の記入とひるごはんを口にする短時間だけいすにこしかける。たいていいそがしくて昼食の5分間だけおりたためるパイプいすもしくは背もたれのない実験室のまるい回転いす。圧倒的に立ち仕事だった。

変わりめは

 しごとのありようが変わったのはワープロやPCがはたらく現場にパートナーとして登場してから。ワークステーションとして機器を統括するようにもなり、接続したPCのまえにこしかけて操作する。ネット環境がととのって以降は圧倒的にしごとはPCをまえにしてというふうに変わった。

基本的に当時いわゆる「ホワイトカラー」といわれたしごとに従事するヒトビトはモニターとにらめっこし、キーボードでなにやらうちこむ作業やネットを介したものが主となった。雑然としたオフィスのようすはさまがわりした。基本的にいすにこしかけたまま作業がすすむ。こうした現場のいすはすわりごこちがいいものがふえた。

例外なく

 転職後は着座したままで学習サポートのしごとでも大部分のことはできるようになった。というよりつくえまわりでしごとが完結する。インターネットをつかえるのは大きい。外部の方との交渉が容易になり、わざわざ出張せずともおおかたの用が済む。オンライン会議の機会もふえた。

ますますいすからはなれなくなる。結果として作業しやすくすわりごこちのいいいすをもとめることに。ある事業所の所長さんのこわれたいす(40年以上前のもの)をいただいた。ふるいにもかかわらず座面高さを調節できるタイプ。

それをみずから修理してつかいつづけている。あまりにいいのでひっこしの機会に新居にもちこみ、ふだんづかいに。やわらかすぎずかたすぎず。からだへの負荷がかかりにくい。

例外もある

 時はさかのぼり農業をやっていた6年間はそうはいかない。いすにすわったままではなにもすすまない。からだをうごかしつづけた昭和や平成の前半の生活にもどった。全身をつかうので圧倒的に体調はいい。四十肩になやまされてきたのがうそのように改善。農業をやっているあいだはいすとはまったく縁のない。

このしごとと学習サポートを兼業していたのはわれながらふりかえると驚嘆に値する。いそがしいころはあさ4時すぎに起きて、食事もそこそこに夜21時半までとおして働き、ふろにはいって寝る。

無理がたたりひざをいためた。農作業は地面にちかづく作業で立ったりかがんだりが多い。ひざにおおきな負担がかかる。中学・高校の部活のうさぎとびが遠因にちがいない。いまでは禁忌のトレーニングがたたり、こんなときに後遺症が出てきた。みずからの身にとってよいことばかりではない。

おわりに

 農業をやめて以降の4年間、基本的にいすにすわったままあまりにうごきがすくない。運動不足はまちがいない。おっくうになりなおさらうごかなくなってしまう。

なるべく時間がゆるせば外にでてあるく。ひっこしてきた街の路地裏はまだ知らないところが多い。いすにこしかけたままでいられない。


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