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やさいのふくろ栽培にはいくつか利点がある


はじめに

 ひとむかしまえまではたけでやさいをつくっていた。それでも家の庭さきでちょっとだけほしいときがある。わざわざはたけまででむかなくてもみじかなところで栽培できれば理想的。そだつようすをいつでもながめられる。

きょうはそんな話。

栽培法はひとつでない

 はたけで野菜を育てる以外に、いまではさまざまな方法が編み出されている。たとえば栽培用土のふくろのままつくれる。

手もとでちょっとだけほしいときとか、生長のようすを観察したいとか。わたしの場合には必要にせまられてといっていい。はたけがいろいろな作物ですでに埋まっている、連作を考えたら今年はこの畝は使えない状況におちいった。そんなときふくろ栽培ならば場所の融通性がきく。

移動できる

 しかもふくろごと場所を移動できる。陽あたりや風雨にあわせてもちはこべる。しかも購入した土にそのまま苗を植えつけてお手軽に融通できる。水やりはふくろのなか、もしくは葉水でいい。

移動する際には、ふくろを見栄えのいい外ぶくろをかぶせるとなおいい。日光にあたりつづけるともとのふくろはいたみやすいし丈夫さをうしなう。まえもって補強するために2重にして見ためもよくするといい。

汎用性がある

 けっこういろいろな作物が作れる。いままでふくろで栽培した作物としてさつまいも、にんにく、ねぎ、いちご、じゃがいも、トマト、ミニトマト、ナスなど。いずれもはたけ、あるいはそれ以上の出来だったことも。

とくにトマトでは軒下におくと雨が葉や茎にあたりにくくて病気になりにくい。陽あたりのよい家の南面の軒さきなどへ、自由にふくろを移動できたのでとくにきれいにできた。

それからこのあたりで懸案の小動物による被害もふくろの場合には遭うにくいかもしれない。横の庭のはたけは掘られてあとかたもないほどでも、ふくろのさつまいもには見むきもしていないということすらあった。この理由はまだはっきりしないが、よじ登ろうとするとふくろだと不安定に感じるのかもしれない。

くふうの余地が

 置き場所についてはうえに記したようにつごうで動かせるうえにU字パイプを十字にとりつけ、ビニールぶくろで覆い、下のふくろにむすぶと簡易トンネルになる。これで冬場にだいこんが作れた。

ふくろのそこに小さい穴を複数あけ、土がながれにくいように発泡スチロールをピンポン玉大にしたものを底のほうにすこしいれると重さを増さずに土のなかの空気と水の流通がよくなる。

デメリットとしては土の量の制限ですいかなど大きな果実などの栽培がむずかしいこと、マンションなどで栽培後に土を処分する場合には、ごみ出しのルールに則しておこなうところなど。もちろん慣れると土の再利用も可能だが。

おわりに

 こうしてふくろでもやさいをいろいろつくれるとわかった。きちんと病害虫の管理がいきとどいた土をつかえるうえに、ふくろを替えつつ土を再利用できるようになるとコストをずいぶんさげられる。

ふだん生活で身近にこうした作物のそだつようすをながめられるのはなかなかいい。癒やしにもなりそう。

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