大きな書店の書棚の配置がえの理解は、まさに学習であたまのなかを整理しなおす作業に似ている
はじめに
学習サポートのしごとで生徒たちのテキストをまとめて購入するために書店めぐり。店のようすの変化からとったみずからの行動で思った。これってあたまのなかとおなじではと。
きょうはそんな話。
書店めぐり
きのうは研究パートのしごとをはやめにきりあげ、帰りに書店をめぐった。毎年の恒例行事。もうひとつの学習サポートのしごとで生徒たちがつかう新年度のテキストを仕入れていく。今回は2か所をまわる。
まずは大通りに面した大型書店。こちらは大きなショッピングモールの1画を書店が占める。テナントとはいえフロアのかなりの部分に本がならぶ。ひとつひとつの書棚をていねいにめぐるならば半日あってもまわりきれないぐらい。
書棚には
さてお目当てのテキストは…とさがせどもたどりつけない。それとおぼしきところをぐるぐるめぐる。あれ~おかしいなあ、いつもの棚にたどりつけない。記憶がとんでいるのかと一瞬不安になる。この小学生用のテキストのむこうがわにあったはずとむかうがそこには看護師むけのテキスト類。
近くで書店員にお客さんのひとりが所望するジャンルの本にたどりつけないと訴えているのが聞こえた。
配置換え
どうやら大規模な配置換えをおこなったらしい。つい2週間まえに訪れたときにはもとのままだったのにいつのまにやったのだろう。大幅に体裁が変ってしまった。
こうなるとひとめぐりしてまずは大項目からあたまに入れ直さないと。そこでいったんいま来た通路をひきかえし、書店の出口の方向へもどった。まず右と左でなにがあり、てまえと奥とでなにがちがうか把握。
すすみながらなるほど中心にあった文庫本の棚は大きく位置をかえたようだとか、雑誌の棚はどこへいったのだろうと目的でない本の種類もふくめて、頭のなかを整理していく。
そしてようやく目的の棚をみつけだせた。
これってどうも…
ぽんとほうりだされたらまさに未開のジャングルの地といっていい。なにがどこにあるのかわからない。それを逐一理解しつつあたまのなかのしかるべき場所に整理してラベルをつけながらしまいこんでいく。その作業をつうじてつぎにつかいやすいように、すばやくとりだせるように再構築していく。
これってまさに効率のいい学習法とおなじじゃないか。本の支払いをすませようとレジのカウンターの場所さがしにふたたびさまよいつつそう思った。
おわりに
学習するってもしかしたら、そのたびごとに整理整頓する作業なんじゃないか。理解してこれはここの棚に置くという作業をなかば無意識の状態でおこなっている。意識的にそれをやろうたってそれは無理だしうまくいくものではない。じぶんで脳のこの場所においておこうなんてできるわけではない。
この大きな書店をあとにしながら、せめて入口に「配置換えしました」の案内があると、始業のチャイムとおなじように、勉強のとっかかりといっしょであたまのきりかえがスムーズにいき、かまえて入れるのでよりいいかもしれないと思った。
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