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カレー好きの家族とわたし:この料理に特有のつくるたのしみとたべるワクワク感


はじめに

 ひっこして2週間。ひとりぐらしではじめてカレーをつくった。ごくふつうの粉末タイプの市販のルー。食べる分量にあわせてつくれるので、このところこれを選択しがち。減塩のため、たいてい通常の2~3倍近くうすめにできあがる。これならばふつうの分量で食べているかぎり、塩分制限にそれほど支障はない。

さて、このカレー。市販品でも吟味しはじめるときりがないほどたくさんある。このところ香辛料やスパイス類がべつの小袋にいくつもわけられ、順番にいれていくタイプがある。これらにこだわりはじめるときりがない。でもそのこだわりの森は奥がふかく、底がしれない。まさに沼。ひっこす直前につくったこどもとのお別れカレーを中心に。

きょうはこんな話。

そろそろつくろう

 ひっこしてようやく諸手つづきが終わろうとしている。当然ながらひとりでやったが、世のうつりかわりをさまざま知った。しばらくのあいだはやむなく残さざるをえない地方銀行の口座の住所変更にむかった。ネットでやるとなるとどうやら郵送などを経て10日あまりかかるらしい。それはあまりにじれったい。はやくこうした作業から解放されたい。

新居からあるいて2分。なんと家の窓から見えている建物で目のまえだった。住所変更だけなんですがと携えたものをわたしはなれたベンチにこしかけてそれとなく窓口をみあげると、なにやらそのベテランの行員はあたまをかかえている。

本人証明がなにか不足なのかな、ここはなにか助け舟をとマイナンバーカードをさしだす。するとその行員、ぱあ~とあかるい表情に。図星だったのかも。

この2週間あまりさまざまな手つづきをネットと窓口(このほうがてっとり早いこともある)でおこなったが、結果としてあまり期待してなかったマイナンバーカードが最強で免許証は2番手。この行員さんはわたしが最初にさしだした免許証と住民票のくみあわせでなやんでいたらしい。

それだけで終わらずさらにめんどうが。「どうぞこちらへ。」となぜか独立したブースに連れて行かれた。通常の客でごったがえすエリアからはなれたはしっこのほう。不安になりなにごとかとたずねると、この口座は証券口座をかねていたらしくべつの手つづき書類の記入がいるらしい。

おおむかしに国債かなにかを購入したおぼえがある。四半世紀以上まえのこと。すこしほっとしつつなんども類似のことを記入。おかげで新住所などをおぼえることができた。

さて、カレーの話をしていたんだっけ。

カレーはきりがない

 わたしよりもこどものほうが情報収集に関しては余念がない。市販カレー調製用の素材や商品をめざとく見つけだし、さっそく購入。彼用の食品ストック容器にいれていた。わたしがカレーをつくろうとするとすかさずそこからおもむろにひとつをとり出し、どうせならばこれをつくれと言う。この記事はその際につかった商品についてふれたい。

通常の肉ややさいなどはほかにそろえた。この商品、ルーではなく粉末で4袋にわかれたもの。なかには透明袋に見慣れないカルダモンやシナモンなどがかたまりのままはいっている。手順どおりにくわえて表示どおりに火にかける。なるほどこうやるとかおりがひきたつのかとか、香りや風味をあぶらに移すといいのかと納得感がある。

しかもそのかおりはこれまでの固形のルーとはあきらかにひきたちかたがちがう。奥深くしかも個性的。

おわりに

 火をとめてから口にいれる直前にくわえてねという小袋がある。これはとうがらしを中心とした香辛料らしい。好みにおうじてくわえる量を手かげんできる。こうしたところはさすがに価格だけのことはある。

炊いたごはんにかけると見ためはこれまでのカレー。しかしかおりがはなやか。口にいれるとなにより一体感、すこしおくれてしっかりした辛味と複層的で奥深い風味。じぶんで調合すると味がてんでバラバラになりがち。ところがこの市販品(S&Bだった)は味も風味もまとまっている。店でたべるカレーとさほど遜色ないとわたしとこどもは話した。


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