プラスチック用品はほぼ買わないのに食料をいれるプラスチックの「いれもの」がへりにくい
はじめに
きのうタッパーはこれでさいごになりそうという記事を書いた。
それを記しながらわたしは「うそ」をついているなあ、こっちもふれておかないとなあとかんがえて、きょうあらためてそっち方面の記事を書いた。
たべものにくっついてくるプラスチック資材のおはなし。
農業をしていたころ
2年前までやさいやくだものをつくり、販売所で売っていた。やむなくつかうふくろや容器。たいていポリスチレン容器やポリプロピレンのふくろなど石油からつくられる。とうめいでじょうぶ。重たいじゃがいもなどでもやぶれにくい。たしかにべんり。
おそらくすいか、かぼちゃ、だいこんなど大きくて形状の維持できるものをのぞいてふくろや容器いり。おおかたのやさいはふくろづめして生産者のなまえや値札の印字されたシールを貼って、封をする。ミニトマトなどはもっとかたいポリスチレン容器。この経費がずいぶん大きくて、節約のために卸しの店で交渉してまとめ買いした。
さかんに販売していたころのプラスチック資材の仕入れる量はそれこそすさまじい。両手でかかえきれない大きさのダンボール容器がつぎつぎになくなるほど。ふくろの仕入れのロットがだんだん大きくなっていた。
売れのこりやいたみが生じると店から回収して処分するのは自己責任。処分するふくろの山におどろいた。自然と接する機会をふやせたやさいづくりで、いつのまにやらプラスチックの消費量をやたらにふやしてしまった。
消費者の方々はいやおうなくふくろづめされたやさいを日常的に買っていかれる。わたしも今はそう。いまややさいだけでない。加工食品やお菓子などもたいてい外容器のほかに中ふくろと2重にふくろづめ。加工したぎょうざや冷凍食品はなかでしきりのプラスチック資材が。
1週間分を...
日々の買いもので消費するたべもの。1週間もするとふくろや容器がたまる。これを生協の個配で得たとうめいのおおきなふくろに入れてゴミだしする。わが家は4半世紀、生ゴミをゴミだししていない。家でコンポストで堆肥化しているから。あとは燃えるゴミ(2か月で1ふくろぐらい)をのぞけばリサイクルごみ。リサイクルできるなかでもプラごみをどうにかしてへらしたい。
なるべくふくろづめでないやさいを街の店からみつけようとしたが、無人販売所ですらていねいにふくろづめされている。
かなり以前のこと。フランスのモンマルトルの丘へだらだらのぼる坂道の途中、山づみされたやさいやくだものを売る店。スーパーもやさいについては山づみだった。買うほうはいれものなどに気をつかうかもしれないが、簡易包装。
どこかなつかしかった。これはもはやむずかしいのか、いちどべんりさを知ってしまうと、なかなかむかしのようにもどすのは理解がえにくいのかもしれない。
理解のある方へ
ひょんなことから、ふくろを必要としない通販でやさいを提供するサービスをされるかたのところへもちこめた。ダンボールにつめて全国に発送される。わたしのやさいのつくりかたをメモしていっしょに。
かんがえかたのちかいかたでお世話になった。そこから口づてでやさいを地元で提供したり、イベントでやさいを売ったりなどしてよろこばれた。
ここをつうじてヒトのつながりは販売所とくらべて充実の度合いがちがっていた。つながりはいまのわたしいの生活にむすびつき活かされている。
おわりに
プラスチックごみについてはまだどうしたら格段にへらせるか効果的な方法は正直なところ見いだせていない。もちろんこうした資材のべんりさはじゅうじゅうわかる。でもつかいすぎるのはよくない。すぐうえに書いたヒトとのつながりではプラスチック容器をほぼ介さないで交流できている。
たとえばやさいをもちこむとき、なるべくダンボール箱をくりかえしつかい、かずの多いちいさなやさいは、生協の個配で得たじゃがいもやたまねぎのはいっていた紙袋を再利用して提供していた。
もちろん、おわたしする方々もそれをご了承いただいたうえで。まだちいさなことかもしれないが。こうしたことからはじめるしかない状況。
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