店にずらりとならんだ葉物やさいととり肉でこの冬はじめてのなべをつくる
はじめに
やっと葉物やさいが安くなり出まわりはじめた。さむくなるとはくさいをはじめとして葉物のやさいがいっきにおいしくなる。肉さかなもあぶらがのってくる。
きょうは12月の初日。年の暮れがちかづくとふたたびやさいたちは値があがるはず。そのまえのやすいタイミングで手にいれ、つくるのはこれしかない。
そう、なべ。さっそくさむくなったし、旬の入手しやすいやさいをたっぷりいれてとりとこんぶのだしをとったなべに。
やさいのならぶ店で
地元のやさいがずらりとならぶ販売所。わたしの住む近隣にもある。以前はそこのスペースにつくったやさいを出していた。農業をやめたいまはたまによって買う立場に。やさいのできる時期はほぼ毎年おなじ。いまごろは秋にまいたやさいがそだつころ。白菜が大きくなりはじめ。そんなときにたちよれた。
たまたま開店してまもない時間だった。みわたすとどれもみずみずしくみどりがきれい。ふくろにこれでもかというぐらいぱんぱんにつめられている。このところ通勤がえりによるスーパーの倍ぐらいはいっていておなじねだん。つくっていた立場では5割高くてもいいのにとおもいつつ、瞬時に買う立場にもどりかごにいれる。
ほかにもだいこんの葉のふくろが。これはまびき菜。だいこんはたねまきするときに、ひところに数つぶずつまく。芽がでそろい葉が数まいひろがりはじめたころにまびく。そうしたまびき菜はでまわる時期があまりない。やわらかくておいしい。
葉物のやさいのまびいたものはどれもおいしい。さっと湯どおしするだけでいい。わたしはこのだいこんのがすき。わざわざだいこんまでおおきくせずにこの葉だいこんの種子を買い、わかい菜としてたべるためだけにつくることすらあった。
なべの材料
さて、なべにはなしをもどす。今回はとりの水炊き風にしてだしにうすあじをつけた。よせなべかな。このところモモ肉をたかいなあと感じてあまり買えないでいる。
かといってなべにむね肉ではねぇというときには肩小肉をつかう。あまり出まわらないので生協の個配で購入。ちょうどモモ肉に準じた食感。ねだんはむね肉ともも肉のあいだぐらい。骨がないけどそこそこだしもでるしあぶらもある。親子丼などにもこれをつかう。
まず、とりの肩小肉にこんぶ、葉物やさいとしてはくさい、小松菜。そのほかにだいこん、ながねぎ、にんじん。そして糸こんにゃくとまいたけ。これらのやさいやきのこからもいいだしやかおりがしてくる。
あじつけは酒、みりん、さとう、しょうゆ。あとでうどんかもちをいれたいので、うすあじに。
これらを土なべにたっぷりいれるとやっとふたができるぐらい。勝手口の外に置いたカセットコンロにおいてぐつぐつ煮はじめる。外で調理するのはキッチンのコンロでは大きな土なべでほかの料理ができないから。
おわりに
ふたの小あなから湯気があがりはじめた。とり肉に火がとおるまであと数分。火を止めふたのままはこんで鍋しきをおいた食卓へよいしょっとおく。
重いふたをあげるとわぁ~といちめん湯気におおわれる。めがねのわたしはなにもみえなくなる。ちょっとしてならべたままのやさいたちのあざやかないろどりがみえた。とりだしとやさいのかおりにつつまれる。なべひとつでダイニングがあたたまった。
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