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かぼちゃほど忠実な成果をしめしてきた例がみあたらない


はじめに

 さつまいもができないでこまっている。すでに7,8年になる。最初は動物害。いもだけでなく苗すらひっかきまわされそだたない。そして今回は基ぐされ病。20数項目にもわたる対策が必要でいも農家すらあたまをかかえるほど。

そのかわりといってはなんだが、かぼちゃはふりかえってみると1,2回ほど畑で実の盗難に遭ったと思われる以外、わるい印象がない。それなりにみのる。

そんなかぼちゃとのつきあいについて。

最初は庭先で

 家をたててからしばらくのち、国内留学からもどったころ。かれこれ20年ほどまえのこと。庭先にできた空いたスペース。そこにコンポスト堆肥を熟成のつもりでほうりこんでいた。

するといくつか種子が生きていたのだろう。かぼちゃの芽がふいた。すでにあたたかくなり春まっさかり。陽のちからが日に日にましてきたころ。

のびはじめると、コンポストの栄養分をひとりじめしてまわりの雑草よりもはやく葉をひろげはじめた。

なにもしていないのに勝手にのびてきいろい花をつけ、実がなりはじめた。この年にはハンドボールほどのサイズの実が数個。なにも世話せずに収穫。もちろん料理してあじわった。けっこうできるもの。

そうなると

 店でかぼちゃを買い、おいしかったら種子をそこから洗って乾かし、とっておく。翌春あたたかくなったら庭にまきはじめた。もちろん遺伝でかならずしも親とおなじ性質のみがなるわけではないのは承知のうえで。

かぼちゃはつごうのいいことに連作障害はそれほどない。土をひろめに耕し、元肥をふかいところに実つきがよくなるようにリン酸の成分が多めになるようにほどこしておくといい。

だんだんとコツがつかめてきて、80センチ四方で、たかさ15センチほどの「鞍」をつくりそこへ種子を数粒まくといいとの記述をみつける。

たしかにこのほうが管理しやすい。まだあたたかさがおぼつかない春先でも、ビニールを上がけしておくと、しっかり発芽して葉を茂らせる。みずやりは種子をまいたときだけ。あとは自然まかせ。葉がしげりはじめたころに追肥。このほうが梅雨時まえにうどんこ病にやられるまえに実がふとる。

こうした方法で数年のあいだ庭先でかぼちゃやそのほかの手もとにほしいやさいをすこしだけつくっていた。

さいごも庭先で

 ちかごろはずぼらして2,3回くわを入れただけでたべたあとにとっておいたかぼちゃ種子をコンポスト容器の近所におしこんでいく。それだけ。いろいろやらなくてもかぼちゃはしっかり実をつけてくれるとわかったから。あとは放任。

やはりコンポストをあちこちにうめていくとそこからいろいろな野菜の芽がよくでてきた。多いのはトマトやかぼちゃ。たまにピーマン。そうした台所からの種子でじゅうぶんたべられるだけみのりがあった。


おわりに

 そのあとやさいづくりを5,6年間だけ本格的にはたけでつくったが昨今の状況もあって断念。ふたたび庭先でこうしてかぼちゃを中心に、かってに生えてくるサトイモ、みつば、ふきなどを食べている。

きのうみつけたつわぶきの花

なんともかぼちゃは手間いらずでこころづよい味方。きっとこの土地に合っているのかも。がっかりさせられた経験がないめずらしいやさい。

じゅうぶん、できないさつまいものかわりになってくれている。感謝しないと。

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