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コストパフォーマンスの高い秋の味覚をあるAIにたずねてみたら


はじめに

 AIをそれとなくつかってみる機会がそこそこある。くらしとしごとの両方で。後者では近々の蓄積してきた専門や関連分野の把握にもれがないかどうか知りたいとき。

AIは最近の情報には強い。一方でネット以前の紙のままの情報にはとうぜんだが基本的にうとい。「多言語に対応」とはいっても翻訳時のミスも無視できない。

そうしたデメリットを承知のうえで、くらしやしごとでぼんやりしたまま気づきにくいことがらについて、AIによるサポートをたまにこころみる。

きょうはそんな話。

サポートをうけて

 つかったAIはPerplexity(以下P氏)。

Perplexityの問答できる画面(一部)


ネットにアクセスできる環境さえあれば無料でそこそこつかえる。日本語をふくめ、主要な言語のままで問いをなげかけボタンひとつでこたえてくれる。基本的に日本語でこたえるが、たまに英語のまま返事されることも。

あまりかんがえずにすなおなきもちでこうたずねた。

木山
「日本の10月中旬に旬の食材をつかったコストパフォーマンスにすぐれた料理とはどんなものか。 」

するとP氏、350単語あまり(日本語で1,500字ほど)で返してきた。ほぼ瞬時にこたえる。今回はたまたま英語の返事だったのでDeepLで翻訳する。


返事のなかみは

 わたしの問いへのこたえとして第1にあがったのはさつまいも。まあ、無難な選択といえそう。ただし出鼻をくじくようでもうしわけないし、あげあしをとるつもりはない。こたえに致命的なまちがいや誤解をふくむ。そのP氏のこたえの部分について原文と、DeepLでの翻訳をしめす。

Sweet potato: This root vegetable is harvested in Hokkaido, Japan's northernmost island, and is used in a variety of dishes such as salads and stir-fries.”

「サツマイモ: 日本最北の島、北海道で収穫される根菜で、サラダや炒め物など様々な料理に使われる。」

複数のまちがいが一文中にみつかるのもこのAIを1年以上つかってきてめずらしい。じゃがいもとの混同か。じゃがいもだとして「炒め物」とはなんだろう。しれっと記されているのでぼぅ~としていると気づきにくい。

そこでP氏の引用した(引用元がしるされているのでたどれる)情報元のひとつにむかう。大手食品メーカーのふりがなつきHP。

小学生のしらべ学習用サイトか。そこにはたしかにじゃがいもそのほかの食材が絵入りでわかりやすく示されている。一見してまちがいはみあたらない。

P氏は、ここにたどりついたのはいいが、はやとちりしたようで北海道のじゃがいもと南九州のさつまいもをいっきにむすびつけてしまったらしい。以前から植物名や品種名については注意が必要だなと把握はしていたけれど。

2番手以降は

 P氏は複数の食材の候補をあげた。かぼちゃ、玉ねぎ、ブロッコリー、まぐろ・・・とつづく。

11ほどの食材をあげた。それぞれおもな料理法をかんたんに記している。11番目のまつたけはコスパのよい食品といえるのだろうか。それぞれ引用元がたどれるので検証すればよいことだが。

おわりに

 やはり植物に関しては問答の結果は首をひねるところが以前から散見される。あたりまえのことだがみずから引用元にむかい、そこで確認する作業が必要。P氏の返事をうのみにするとのちにしっぺ返しにあいかねない。

承知のうえで、そこそこすぐれた情報のでどころにたどりつける。AIのしめす内容に関しては情報をしっかりたどれないとよくない。今回はたまたまP氏の特性を活かしつつも利用するうえで注意がもとめられるいい例といえそう。


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