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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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#学生

濃密で奥深い経験のできる学校ですごせる期間なんて10余年にすぎない

(2024.9.16加筆) はじめに さきほど歯医者にむかう道すがら、道沿いの高校のピロティーに制服姿の女子高校生3人。たのしそうに話している。そうか休み時間か。若さに輝いてみえる。学校時代を思い起こす。 そこですごせる期間はながいようで短い。あっというまかもしれない。存分にたのしむといいよと思いつつ通り過ぎた。 きょうはそんな話。 生徒たちのすごす場 おとなになってもテストのゆめをよく見る。たいてい出来はよくない。何でよくできた夢をみないのか。 1年のあいだおなじ

まだ「熱い」きもちの大学新入生たちにつたえたいこと・持ちつづけてもらいたいこと

はじめに 入学してようやく4か月。この大学の新入生たちが週に1回サポート役のわたしのいる研究室を訪れる。まだまだ慣れない部分は見受けられる。昨今の状況下の学年とはやはりちがい、すでにクラス内の意思疎通ができつつあるり、メンバーのようすを各自がつかめつつあるといった状況か。 まだ専門の授業ははじまっておらず。つぎのセメスターからとのこと。それまでせっかくこころざしをもちつつ、門をくぐってきた熱気をまだ感じられる状態と見受けられる。それをできれば維持したい。 冷めないうちにつ

おくればせながら学生たちに本をつかってもらえばよいことに気づいた

はじめに 先日、いったん時間をかけて手もとからいなくなったはずの書物がふたたびたまりはじめた記事を書いた。 ほどなくして研究パート先で論文講読(ゼミ)がはじまった。新4年生に専門の論文について研究室のメンバーの前で発表する。その準備ははじめての学生には至難の業。これまで身につけてきたはず?の専門の内容の理解度がためされる。 あたえられた論文の内容把握にさまざまな専門書や辞書類、資料が必要になる。できれば身近に置いておきたい。そこでわたしのたまりはじめた本が役立つとわかっ

テキストをながめていて気づいたこと:わたしは上の世代に教わり、若者たちはわたしたち世代から教わる

はじめに つくえのPCにむかいふと顔をあげた。ここはある研究室。研究パートのわたしにもスタッフの方から研究室のかたわらにいすとつくえを提供していただいた。目のまえにわたしの書籍ととなりには学生の持ちもののテキストがならぶ。それらの本の背表紙をぼんやりながめてあることに気づいた。 きょうはそんな話。 テキストから おとなりにすわる学生さんの本。いずれもこれまでの専門の講義やこれからの進路に関係しそうな書籍がならぶ。わりと休み時間にもよく本に目を通す読書家。毎週ここへ来るた

地方の大学生はみずからうごいて生の情報をつかむ力をつけていく

はじめに 研究パートのしごとで日ごろ学生たちに接する。この地方の中核市から全国へとはばたいていく。まさに四方八方へ。 地方にいるハンデをおぎなうには主体的にうごくことのたいせつさを現実に接して身につける。思っている以上のギャップに接して折れそうになる学生の話を聞き、互角にわたりあうようすに悲喜こもごも。応援せずにはいられない。 きょうはそんな話。 変ったところ・そのままの部分 しごとさきは地方の中核市の国立大学の理系研究室。ここには毎年のように卒論生、修士そして博士の

AIチャットの情報の出どころを科学の作法でもってみずから調べられるだけの能力を身につけてほしい

はじめに  研究パートで従事してふと思う。これからの学生さんたちに、AIを道具のひとつとしてつかえるようになってほしい。あくまでも使われるのではなく、道具としてつかいこなすこと。 このところ勃興いちじるしいAIチャットについては、科学の素養と作法をしっかり身につけて、その示す情報の出どころをみずからあたりしらべられるようになってほしい。 きょうはそんな話。 情報にあふれるなかで  なにもAIだけではない。世のなかには科学まがいのアヤシイ表現にみちあふれている。もちろ

本や雑誌を買えなくなってひさしい大学はほんとうに学生たちの学び場なのか

はじめに  なんどかnoteに記事でとりあげているが、かんたんに改善の見込みやそれに置き換わるものが準備できるかというとなかなかそうはいかない。あともどりしようにもどうしようもないぐらいのところに来てしまっているのか。 大学の研究パートに従事するなかで、まちがいなくその危惧する方向にすすみ、取りかえしがつかなくなるところまですでにきている現状を目にしてお知らせしたい。 きょうはそんな話。 見ためはよくなったが…  大学の研究パートのしごとに就いて1年が過ぎた。そのあ

研究上の迷い道に出くわすとき 出口はないかと行き来するとき

はじめに  研究でよくありがちな、そしてここからさきにこそおもしろいものがみつかるときがある。学生たちといっしょに歩む道すがら、考えかんがえこっちにすすみ、あっちに寄り道。 きょうはそんな話。 しごとのなかで  たいてい新しいことがらの研究に着手するとき、はじめのうちは先達の方々の方法をたどる。いいかえれば、荒野に踏みこむにしても先に一歩をすすめた方々の足あとをたどりながら。 これが卒論に着手したばかりの学生さんならば、授業や実習、つまり大通りを行き交うところからは

実験は失敗の連続ののちの成功をくりかえしながら、できることがすこしずつふえてくるとおもしろくなってくる

はじめに  あたりまえかもしれない。でもなかなかそこまでいきつけないでやっていることに意味があるのだろうかとなやみ、しんどいかもしれない。 理系の実験ってそういう面があるかも。でもふとしたことがきっかけで意外とおもしろいかもと思えるはず。 きょうはそんな話。 実験室で  このところ学生さんとしごとで関わる。研究パートの一環で一緒の研究室に所属する3,4年生たち。とくに4年生はすでに企業から内定をもらい、あとは卒論の研究を仕上げるだけ。 1年以上かけてきたしごとの総

昨今の状況の出口のみえはじめたなか、学生さんたちとせっして

はじめに  どうやらこの春以降に、昨今の状況のようすがかわりそうな気配。そんななかで研究パートのしごとに通う。 するとおなじ研究室に所属する学生さんたちとせっする機会がある。2年生から4年生。昨今の状況はこうした学生さんたちの生活を大きく左右していると報道では聞いていたが、あらためて現実として知った。 しごとにむかうと  研究パートのしごとは週2~3回。早朝から夕方まで。フレックスタイム制。日がながくなりはじめたのですこしずつうしろへずらしている。それでも朝はやい。だ