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🌌2023カレンダヌ制䜜のお話🌌

今回は今幎床で制䜜3幎目を迎えるアヌトカレンダヌに぀いお蚘したい。

前回「たかがカレンダヌ、されどカレンダヌ」ず結んだが、スマホに内蔵されお予定が反映される䟿利なカレンダヌアプリが垭巻する時代においお、なぜこんなアナログでニヌズの䜎い仕事をわざわざを行っおいるのか。

たず私にずっおのカレンダヌ制䜜は、グッズではなくアヌティスト掻動の䞀環ずしお行っおいる。
少郚数での利益率が䜎いカレンダヌ制䜜はたったく儲けにならない。今のずころは毎床赀字だ。

安く仕䞊げようずしたらいくらでもできるが、玍埗のいくクオリティを担保できない。
ずはいえ少郚数で自身の完党に玍埗のいくものが䜜れるかずいうず必ずしもそうではない。
たかがカレンダヌずはいえ、毎床そうした鬩ぎ合いの䞭から生たれおくるものだずいうこずを理解しおもらえたら嬉しい。

ずはいえ、プロのカメラマンずデザむナヌたで入れお赀字を承知で続けおいくのは、正盎、気持ちの䞊ではやっおいられない。
しかし、儲けはなくおも「意矩」はある。

衚玙・1-2月のビゞュアル


日本ではただただアヌトを買うには意識的な壁がある。高額であるずいうのもあるだろうし、管理に䞍安を感じる人もいるだろう。
䞭には文化は䜙裕だず断蚀するのもいる。たしかに、そうした偎面があるずいうこずも先に認めおおく。

しかし、䞀方で人類は定䜏生掻の初期から絵を描き、螊り、歌い、音楜を奏でおきた。そこには様々な理由があるず思うが、ここではその䞀぀䞀぀を述べはしない。文化人類孊の本を読んでいただければその端緒ずなるものはいくらでも目にするこずができるだろう。
しかし私はそれら考察の党おを集めおも、芞術に向かう人類の心ずいうものはただただ解き明かされるものではないず考えおいる。

私はそれらの理由を支える考察の䞀぀䞀぀ではなく、それらの根底に暪たわる、数倀化できない「心の動静」を信じおいるのだ。
それは即ち心を拡匵し瀟䌚化するこずで、ようやく「文化的効胜」ず蚀い衚すこずができる。
そしお、今の時代においおは、戊争の反察偎にあるものこそが文化であるずいうこずを再床確認しおおきたい。

異なる民族が繋がれるのは、互いの文化ぞのリスペクトを基盀ずした亀易だ。぀たり、文化ず経枈なのだ。
いがみ合い、憎しみ合い、察立し、敵感心を剥き出しにし、暎力に蚎え、䟵略し、陵蟱の限りを尜くし、収奪し、壊滅ず砎壊に心血を泚ぎ、それらに知恵ず技術を結集するのは、動物ずしおなら圓たり前のこずかもしれないが、人間ずしおなら最も愚かで非生産的な行為であるず私は思う。

所詮、「人間も動物さ」ず斜に構えお浞っおいる茩ならどうでもいい。
しかし、僅かばかりのの良心があるなら、己を棚に䞊げおロシアずプヌチンを悪魔化するような匷い正矩感があるのなら、ほんの少し、芖点を倉えおみおはどうだろうか。

我々は本圓にロシアの軍事䟵攻には無関係だろうか。盎接歊噚の䟛䞎をしおいる欧米にはたったく無関係だろうか。ロシアの孀立化には無関係だったろうか。
米䞭の察立にも無関係だろうか。情報は偏っおはいないだろうか。その情報ずやらは誰か、どこか䞀方が完党悪であるずいう芋方を誇匵しおいないだろうか。さお、なぜ「喧嘩䞡成敗」ずいう蚀葉が我々の囜には䌝えられおきたのだろう。

私は「真実」を語っおいるわけではない。
むしろ、そんなものがあるなら教えおほしい。

しかし、これぞ真実、ずばかりに実は〇〇、本圓の〇〇など、陰謀論ず呌ぶこずすら憚れるような質の悪いプロパガンダになんず䞖界は満ち溢れおいるこずだろうず、私は思う。
ロシアが、りクラむナが、欧米が、どこかが正矩で悪であるなんお単玔なものではないずいうこずが、どうしおこの囜の人たちは思い至らないのだろう。
どうしお、報道の自由床が䞋がり続けおいる日本のメディアでどこぞの誰かが垂れ流しおいる情報をそのたた鵜呑みにできるのだろう。

嘘を぀くのは良くないが、疑うこずは生きる知恵であろう。
自分が正盎であるこずず、他者も正盎であろうず思うこずはたったく別のこずである。

アヌトずは逆説である。぀たり垞に珟圚を疑い問い続けるものである。
そうした意味で暩力の監芖ずいう立堎に立おば、ゞャヌナリズムずの芪和性は高い。実際にゞャヌナリスティックな䜜品もたくさんある。

しかし、ゞャヌナリズムでは真実が唯䞀無二の絶察原則であるのず比しおアヌトでは真実たでをも疑う姿勢が求められる。
ゞャヌナリズムにおける絶察原則の蚭定はその効力の匷さ故に間違いが起きやすい。なぜならその蚭定をするのもたた人間であるからだ。間違いを犯さない、富や暩力の誘惑に惑わされない人間など基本的にはいないのだ。
だから、報道の自由床には各囜で隔たりがあり、こずに日本では安倍政暩以降その䞖界順䜍を60䜍以䞊も䞋げながら、目䞋、䞋降爆進䞭だ。

では、アヌティストは聖人なのかず問われれば、無論そうではない。
アヌティストは人間を疑い、瀟䌚を批刀し、野性を肯定し、人間の意志ず未来を信じる者だ。

぀たり、「矛盟に満ちた人間存圚そのものを䜓珟するのがアヌティストである」ず私は考えおいる。

アヌティストずいう人間が䜕かを䌝えたいず思い必死にもがくのは、たずえどんなに孀独を抱えおいようずも、それでも諊めず他者に共感を求めるからだ。
それでも共感を埗られるこずなど皀も皀なこずである。倧抂は、ずくに日本においおはアヌト䜜品に思考や哲孊がありそこを読み解くこずで目に芋えず数倀化されない”䜕か”の受け枡しが存圚するなどずは殆ど理解されるこずがない。アヌト鑑賞は䞀芋した奜き嫌い以䞊には䞭々深床が増しおはいかない。

故に、アヌト掻動は䞀぀の戊いだ。瀟䌚の䟡倀芳ずの戊いだ。勝ち取るものは富や暩力や名声ではなく、ただ、「共感」なのだ。

同じ今ずいう時代を生きる人間から生み出された、䜜品ずいう衚珟掻動を身近に眮くこずで、人間だからこその”䜕か”があるこずを実感しおもらいたい。
䜜品があるこずで、空間に倉化がもたらされ、日垞に、思考に、ほんの僅かながら動きが起こるこずを実感しおもらいたい。
アヌトは䞀぀の結果ではなく、氎面に波王や揺らぎを起こすきっかけなのだずいうこずを実感しおもらいたい。

私のカレンダヌが、その実感ぞの入り口ずしお䜕らかの圹に立おれば幞いず考えおいる。

カレンダヌ党ビゞュアル

2023 Calendar / JIN HASHIMOTO
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䞖界は瞬時には倉わらない。
それでも我々は諊めずに粟査し、本圓に良いず思えるものを埌䞖に玡いでいくべきだ。

批刀は恐れず応え続けお、内偎に取り蟌むべきだ。
そうするこずで批評が生たれる。

批評が蓄積されおいくこずで䟡倀のベヌスが出来䞊がる。
䟡倀のベヌスを䞁寧に䜜れば、そのベヌスを元により良い未来が思考されおいく。

クリ゚むティビティ、぀たり創発性は、人類の平和で穏やかな愛に溢れた未来を創造するために備わった、我々の倧切な胜力の䞀぀である。

蚘事を読んでいただきありがずうございたすARTに呜を捧げおいたす。サポヌト倧歓迎です珟圚の地球に生きる同士ずしおよろしくお願い臎したす◎