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書籍「世界標準の子育て」から”子どもの成長”に必要な”親の成長”を学ぶ(5/3)

こんばんは 成長おじさんです。

前日に続いて「読書の春!1日1冊読書!」の2日目です。
本日も読書を通じて成長した事を記事にしていきます。

「自分の子には幸せになってもらいたい」

親であれば誰もがそう願いますよね。
ただひたすらに「子どもの幸せ」を願い、
「子育て」に励み、悩み苦しんだりしています。
私も2児の父親ですので、同じです。

さて、これから日本は間違いなく厳しい時代に突入していきます。
少子高齢化という構造的な問題もありますが、それよりも学んでない大人が多すぎことが問題だからです。

そんな日本で、子どもたちがたくましく生き抜いていくために、親として何をしてあげられるのか、何をすべきなのか。
そのためのヒントを見つけたくて手に取った本があります。
今記事では、その本を紹介したいと思います。

「世界標準の子育て」著:船津徹

0.本書から学んだこと

私が本書から学んだキーエッセンスは以下の3点です。
 1.世界標準の子育て3つの条件
 2.日本人とアメリカ人のほめるポイントの違い
 3.日本人の子育ては自尊心低下の宝庫

一つずつ掘り下げて紹介しますね。

1.「世界標準」の子育て"3つの条件"

第一の条件「自信」
 ・子育ての90%は、自信を育てられるかどうか
 ・集団の秩序や礼儀を重視する日本では
  自信は育ちにくい
 ・自信の源泉は子どもが自分の意思で物事に
  取り組んだ時の「自分の力でできた!」という
  成功体験に基づいて生まれるもの
 ・子どもがやりたがっていることを
  やらせてあげなければ自信は育たない

本章では、自信を育てることの重要さと日本式教育の不利な面について書かれていました。
「子どもがやりたがっていることをやらせてあげなければならない」に関して勘違いしてはいけないのは、著者は公共の場や集団でのルールを教えることは大切であると言っています。
あくまで過剰に周囲の目を気にして、あれもこれもダメと子どもの行動を制限しすぎることは、子どもの自信育てにつながらないということです。

たしかに日本では「子どもがやりたがっていることをやらせてあげる」というより、「他人に迷惑をかけないこと」や「集団のルールを守ること」に重点を置きすぎている感はあります。
そして、子供の行動をコントロールできている親が「良い親」で、親や先生の言うことやルールを守れる子が「良い子」であると言うイメージが定着しすぎている感じがします。

「良い子でいるために自分の気持ちを抑える」

ある種の日本人の美徳みたいなものを、子どものころから植え付けられていますよね。
大人になっても自己表現できない人が多いのは、こういう教育の影響を少なからず受けてるのかなと思いました。

また本章では

 ・親の過干渉は子供から自信を奪う
 ・子どもが自分の意欲でやろうとしていることを親が先取りする行為を
  過干渉と言う
 ・過干渉は必ず子どもからやる気を奪い、自信を減退させる
・自信を育てるためには、自主性を尊重して自由に行動させなければならない。一方で、子どもをしつけるためには行動を制限しなければならない。
「自由と制限」この2つをバランス良く与える子育ての実践が親には求められている。

という点も書かれています。
そして例として、「2歳児が一生懸命コップで水を飲もうとしているのを、親が手出しして飲ませてしまう」ことが挙げられていました。

たしかにこういうシーンは、よくありますよね。
「危ないから」「汚すから」「時間がかかる」と理由をつけますが、大抵は親の都合です。。。
(ある程度であれば)危ないことも経験した方がいいし、汚すことや時間がかかることも親が困るからやらせたくないだけです。
もちろんリアルな子育てでは、親の都合を優先させないといけない場面も多いですが、子どもの成長機会を奪っているという意識を持ち、状況次第では子どもに自由にやらせてみることが大切だと思いました。

第二の条件「考える力」
・変化の激しい時代では自分で考えて判断する力が強く求められる
・考える力とは「情報を見極める力、常識を疑う力、未来を予測する力、多面的に考える力、自分の思考を検討する力」
・答えのある問題ではなく、答えのない問題が極めて重要

たしかに、情報が溢れかえっている現代社会において、唯一の解のある問題などほぼ存在しないでしょう。
仮に唯一解があったとしても、時代の変化に伴い正解自体が変化していくのですから、大変な時代ですよね。
「多くの情報の中から自分の考えをまとめて説明する力」
これから必須のスキルになることは間違いないと私も思います。
自分の子どもの教育には、特に重視していきたいポイントです。

第三の条件「コミュニケーション力」
 ・多様性の世界を生きるには不可欠な能力
 ・親が教えればどの子も身につけることができる
 ・人付き合いのルールを教えるのは親の役割

”笑顔であいさつをする、相手の目を見て話をする、自分の考えを正確に伝える、人の話を最後まで聞く”など本書で紹介されていた人付き合いのルールはどれも大事なことばかりです。
しかし、自分がどれほどできているのか、正直自信がないです。。。

例えば「笑顔であいさつする」・・・できてないなぁ。
たしかに小学生の時に習いました。
先生からも親からもしつこいくらいに教わりました。
大事なことほど忘れてますね。明日から改善していきます。

ちなみにソーシャルメディアにアップされた1億五千万枚の写真を分析した結果、笑顔が一番多い国民はブラジル人(多文化多民族が集まる)だったそうです。
日本人は最下位・・・やっぱりね

2.日本人とアメリカ人のほめるポイントの違い**

 第2章「海外の子育て、日本の子育て」より
 ・日本人は、しつけのためにほめる
 ・アメリカ人は、自立心を育てるためにほめる

唐突ですが
世界時価総額ランキングを見ても分かる通り、現在世界経済を牽引しているのはGAFAを始めとするアメリカの企業ですよね。
ここ30年で日本の企業の世界経済への影響力は大きく後退しました。
なぜ日本の企業(日本人)がアメリカ企業に勝てなくなったのか、その鍵が本章の”ほめるポイントの違い”にあるような気がしました。

一体、何がちがうのでしょうか。
本書によれば、それは子育ての根底にある目的が違うのだそうです。

アメリカの子育て:「自立心を育てる」が目的
日本の子育て:「協調性のある子に育てる」
       「行儀のいい子に育てる」という「しつけ」が目的

ですから、アメリカ人の親が子供をほめるときは、
「1人でできてすごいね」
「人の手を借りないでできたね」
という自立への賞賛の気持ちが込められているのだそうです。

つまり、アメリカ人の”ほめる”は
「自分の意思で行動できた→ほめる=自立を促す」なんですね。

他方、日本人の親が子供をほめるときは
 「がまんできてえらいね」
 「先生のいうことを聞けてえらいね」
が多いですよね?
これって”指示やルールに従えたこと”を褒めてるんですよね。

つまり、日本人の”ほめる”は
「言うことをきけた→ほめる=従順を促す」なんです。
そして、ほめられた子供は嬉しいので、同じことを繰り返そうとします。
このやり方は、親にとって都合のいいことをほめているだけで、子どもの自立心は育ちません。
すると、前述の子育てで最も重要な”自信”が育たたなくなってしまうと。。。

おそらく私の子どもへの”ほめる”の大半は、”従順を促す系”が占めていたと思います。
早速、明日からは子どもの小さな成長・自立をほめるように変えていきます!

3.日本人の子育ては自尊心低下の宝庫**

第3章「日本人の子育て7つの間違い」より
 ・人に迷惑をかけるなで、自尊心の低い子に

7.5%

これは「私は価値のある人間である」という質問に「YES」と答えた日本の高校生の割合だそうです。(財団法人日本青少年研究所調査より)
ちなみに外国ではどうかというと
 韓国:20.2%
 中国:42.2%
 アメリカ:57.2%
とのこと。
日本人の謙遜さを差し引いたとしても、あまりに低すぎる結果です。
ですが、これが現実です

本書で著者はこの要因を「人に迷惑をかけない子育て」、「他人の目を気にしすぎる子育て」にあるように思えると述べています。

また、ベネッセコーポレーションが日本、韓国、中国、台湾の母親に行った「子供に期待する将来像」という調査で「人に迷惑をかけない人になってもらいたい」と答えた割合は、
 日本:71%
 韓国:24.7%
 中国:4.9%
 台湾:25%
だったそうです。
この調査結果に関して著者は、本書の中でデパートを走り回る男の子を母親が注意するシーンを例にあげて、”頭ごなしに「走っちゃダメ!」と言うのではなく、きちんと言葉を尽くして説明すれば、子供は自尊感情を保ちつつ、自分の行動を自分でコントロールできるようになる”と言われています。

しかし、やっぱり私は「暴走する男の子は、きちんと説明しても止められない」気がしてしまいますけどね。。。

まあここで大事なのは、「そもそも子供というのは”まわりに迷惑をかけて成長する”」という本質的な部分を理解して、寛容になることも大切だということかなと思いました。

4.まとめ

長くなってしまいましたが、本書から学んだことをまとめます。

・「世界標準」の子育てには自信/考える力/コミュニケーション力が重要
・ほめるべきは「言うことを聞けた」ではなく「子どもの自立

子供は迷惑をかけて大きくなるもの。ある程度寛容に見守ることも大事。

他にもこの記事で紹介しきれないくらい、たくさんのことを学ばせていただきました。
本書の後半では年齢別に具体的な対処方法も紹介されているので、まだ読んだことがない方にはオススメしたいです。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

また明日も記事更新します。
よろしければまた読んでいただけるとうれしいです。

ではまた〜

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