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書籍「イラスト図解 ウイルス・細菌・カビ」から学ぶ ウイルスって何者?(5/4)

こんにちは、成長おじさんです。

「〜読書の春〜 1日1冊読書」の3日目です。
本日も、読書を通じて成長した事を記事にしていきます。

今年最大のトピック!
それは”新型コロナウイルス”となることは、ほぼ確実でしょう。

でも、ウイルスのことってどのくらい知ってますか?
私は完全に素人です。。。
きっと私と同じ知識レベルの人も多いのではないでしょうか。

”新型コロナウイルスは未知である”とかいう前に、そもそも既存のウイルスだって、私にとっては無知で未知であることに気づいたんですね(笑)
そのな〜んにも知らない「ウイルス」のことを、1日に何回も口にしたり、ニュースで聞いたり、ネット記事を読んだり。
このままでは間違った解釈・判断をする可能性が高いと感じたので、今日は「ウイルス」について学んでみることにしました。

今回読んだ本はこちら↓

「イラスト図解 ウイルス・細菌・カビ」著:畠山昌則

Youtubeでオリラジの中田さんが、素人にもわかりやすく解説されている書籍と紹介されていたのが決め手となりました。

注:本書の発行日は、新型コロナ流行以前の2013年7月です。
また本記事では、素人である私の解釈をなるべく入らないように留意しますが、私の解釈により事実と異なる内容が含まれてしまっている可能性もあることは、ご了承ください。

1.ウイルスとは何者?

私のウイルスに対する4つの疑問は、本書にちゃんと解説されていました。

・ウイルスとは何? 
 「ほかの生物の細胞を利用して自分を複製(増殖)する微小な物体」
 「寄生しないと生きられない
 「その構造はきわめて単純で、タンパク質の殻に核酸が入っているだけ」
 「生物の最小単位とされている細胞を持たない」
・ウイルスは生物か否か
 「現在の生物学や自然科学などでは、生物とも非生物とも判断が難しい (一般には非生物とされる)物体」
・ウイルスの大きさ
 25〜350nm(ナノメートル)
・ウイルスの起源や存在目的は?
 不明
・何が脅威なのか
 耐性獲得、変異能力などの柔軟性が脅威

う〜ん。ウイルスは、まだわかっていないことも多いんですね。

 ・自身で増殖することができない
  増殖には動物や人などの宿主に寄生する必要がある
 ・想像もできないくらい小さい
 ・柔軟性が高い

私のような素人でも、上記のポイントくらいは理解しておいた方がいいかなと思いました。

ウイルスは寄生しないと増殖することができないとはいえ、本書によれば”空気中などの寄生できない状況下でも長時間は感染能力を維持している”ようです。
感染対策として、ドアノブや手すりなど触った時は要注意とされている理由は、このためなんですね。
(このカッコ内はネット検索による参考情報ですが、付着した材質によっては2〜3日程度は感染能力を維持しているとの発表もあるようです。)

次に、大きさ。
25ナノメートルって・・・どのくらいの大きさかわかりますか?
私は、よくわからなかったです(笑)
単位の順序は「ミリ→マイクロ→ナノ」です。
つまり、25ナノメートルは、1ミリメートルの25万分の1・・・
最も小さいウイルスは光学顕微鏡でもみることができず、電子顕微鏡でのみ確認できるそうです。
要は想像もできないくらい小さいので、呼吸の維持が可能な一般的な環境でウイルスの侵入を完全に防ぐというのは、不可能ということですね。
少しの隙間さえも許されないわけですからね。

そして、柔軟性の高さ。
地球上で生き残ってきた種は、柔軟性の高い種であるとされていますが、ウイルス(物体)も同じなんですね。
柔軟性が高いからこそ、絶滅することなく多種多様なウイルスが存在しているのでしょう。
本書によれば、確認されているウイルスは亜種を含めて5000万種以上と言われ、そのうち数百種が人に病気をもたらすという。
そして、すべてのウイルスに抗ウイルス薬とワクチンが存在するわけではなく、特効薬が存在しないケースの方が圧倒的に多い。
そのため、”いかにしてウイルスを寄せ付けない(近づかない)かを知ることが重要”とされていました。
ウイルスによって感染経路・分布エリア・流行する時期などが異なるので、しっかりと把握して適切に対応する必要があるとのことです。

新型コロナウイルスは、上記の3点についてまだ分かっていない事が多いので、適切な対応方も推測の域を出ない部分があるのでしょうね。

2.インフルエンザと風邪は何が違うのか。

インフルエンザの流行時期に熱が出ると「インフルエンザかな?それとも風邪かな?」と思ったりしますよね。
でも、この2つは何が違うのでしょうか。

まずは、インフルエンザウイルスによって感染する。
毎年流行しますから、この程度であればわかりますね。

では、風邪との違いは何なのでしょう。

本書によればインフルエンザと風邪の違いは、一言で説明するなら”病原体となるウイルスが違う”とのこと。
風邪の病原体は、”ライノウイルス””アデノウイルス””コロナウイルス”などのウイルスや、インフルエンザ菌やマイコプラズマなどの細菌である。
つまりは諸々のウイルスや細菌によって引き起こされる、鼻や口、喉などに炎症を引き起こす病気の総称ということなんですね。

では、なぜインフルエンザだけ、”風邪”には属さずに独立して扱われているのか。それは、”インフルエンザウイルスの感染力は風邪のウイルスに比べて遥かに高いため”とのことです。
人間にとって脅威性が低いものはひとつひとつ覚えられないから、”風邪”と呼んでるんですかね?笑

インフルエンザも(一部の)風邪もウイルスの仕業という点では同じというのは意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

3.感染しても発症しないケースがあるのはなぜ?

インフルエンザや新型コロナウイルスでもそうですが、ウイルス感染しても発症しないケースがあるということをよく耳にしますよね。

これって一体なぜなのでしょうか。

まずは、発症とは何かを理解する必要があります。
前述の通り、ウイルスは生物の細胞に寄生しなくてはいけません。
この状態を感染と言います。
感染後、ウイルスは宿主の細胞を破壊しながら増殖を続けます。
そして、一定以上の細胞が破壊されると宿主に異変が起きます。
これを発症と言います。
では発症しないケースとは、どういうことなのでしょうか。
これは「ウイルスが細胞を破壊する速度」と「宿主の細胞が増殖する速度」が釣り合っているからだそうです。

私は、ウイルスに感染しても細胞に寄生されないためなのかと想像していたのですが、違うんですね。
「寄生されて細胞が破壊されるけど、自分の細胞が増殖する速度も同じだから一定以上の細胞が破壊された状態にはならないため、発症しない」

とってもスッキリしましたね。

4.マスクはどれくらいの効果があるのか

現在も品薄状態が続いている”マスク”
”マスクさえしていれば感染しない”かのような風潮さえもありますが、実際のところはどうなのでしょう。

まず、一般的な不織布マスクで捕捉できる粒子の大きさは、5μm(マイクロメートル)なんだそう。
え?ウソでしょ?と思いますよね。
前述の通りウイルスの大きさは0.025〜0.35μm(マイクロメートル)です。
単純に考えると、マスクの編み目はウイルスの大きさの約14〜200倍ということ?
もしウイルスが身長160cmの人と仮定すると、マスクの編み目の大きさは、”マンション6階の高さ”〜”東京タワー”となります。。。
まあ普通に考えたら絶対に捕捉なんてできないですよね。

さらに、顔とマスクの間には、どうしても隙間ができてしまいます。
この隙間はウイルスにとっては自由通路。たとえマスクを顔に密着させたとしても、ウイルスからすれば誤差の範囲なのではないでしょうか。

では、マスクはウイルス感染に効果がないのでしょうか。
本書で筆者は以下の点において効果があると言っています。

マスクの効果
 ・手で顔を触れる機会が減り、手を介したウイルス侵入が減る
 ・感染者がほかの人に飛沫感染させないためのエチケット
 ・感染予防の意識アップ

つまり、マスクは「ウイルスの侵入を直接的には防げないが、ほかの人に飛沫感染させないための道具」であると解釈しました。

4.まとめ

最後にウイルスについて本書から学んだことをまとめます。
 ・3つの特徴
  「増殖には宿主に寄生する必要がある」
  「めっちゃ小さい」
  「柔軟性が高い」
 ・各ウイルスの特徴(感染経路・分布エリア・流行時期など)を把握して
  適切に対応する必要がある
 ・風邪とは病気の総称。一部の風邪はウイルスの仕業。
 ・感染しても発症しないのは、以下が釣り合っている状態。
  「ウイルスが細胞を破壊する速度」と「宿主の細胞が増殖する速度」
 ・マスクは「感染者がほかの人に飛沫感染させないためのエチケット」

最後に、本書はウイルス・細菌・カビについて、とても平易な表現で解説されていました。
そのため、私のような無知な人間でも、概要を理解する事ができました。
本記事では紹介できませんでしたが、計88種類のウイルス・細菌・カビについて、カタログ形式で解説されています。ノロウイルス・大腸菌など、よく耳にするウイルスや細菌もたくさん出てきます。
最低限の知識を手軽に身につけられる、とても良い書籍だと思いました。

ちなみに「ウイルス」ってラテン語で”毒”の意だそうですよ〜

本日も読書終わり次第、記事更新します!
それでは、また〜

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