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同期生っていくつになってもできるんだな、という話。

2020年に会社を早期退職したときに、

一緒に200名以上の社員が同じ条件で離職したので

彼らは私の「退職同期」となった。

同じ広告会社に勤めていた経緯もあり今も仕事を共に行っているし、

個人事業主としての悩みも共有しながら動けるので何かと心強い。

一人で退職していたら孤独だったろうし、

毎日が不安に駆られていただろうと思う。大変ありがたい存在である。


また先日受講した宣伝会議の「編集ライター養成講座」を

一緒に受講したメンバーもこれまた私の新しい同期になった。

会社の退職同期と違ってこちらは学生さんから私のようなシニア世代まで

年齢層は幅広い。

またそれまで生きてきた経歴も全く違う方々であるので、

これはこれで本当に刺激になって面白いのだ。

私は授業についてはほぼオンラインでの講座を選択したので、

受講生同士の交流などはできないのだろうとあきらめていたが、

ありがたいことに個別にお声掛けをいただいたりして、

リアルに情報交換もできるようになった。

お互いそれぞれの仕事を抱えながらそれなりにハードな課題であった

「卒業制作」をやりきって、

ある意味戦友のようないわば「卒業制作同期」といった連帯感である。

「面識のない人にいきなり取材申し込みするのはプレッシャーでしたねー」

「どういう経緯であのテーマで記事を書こうと思ったの?」

飲み屋での話題のとっかかりは

こんな「記事」や「書くこと」にまつわることになるが、

そこからはそれぞれの同期がたどってきた

人生や価値観のセッションとなる。

自分ではごく普通のことだと思っていたことに大きく驚かれたり、

意外な質問を投げかけられたり。

会社という枠を完全に外れて個対個の向き合いとなる瞬間に、

改めて自分という人間の形成を客観視できるのだ。

この歳になって非常に貴重な体験をもたらしくれている。


世界には70億もの人がいて、それぞれの人生を送っている。

我々はそのほとんどの人と会うことなく一生を終える。

意を決して新しい世界に飛び込んでみることの大切さと楽しさに

今更ながら気づかされるのだ。


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