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丁寧に塗り描かれた職人の手仕事が感じられる漆硝子

長野県の木曽平沢、伝統が息づく地で約70年前に創業した丸嘉小坂漆器店。"漆”を使いやすく楽しいものに昇華させたいという思いのもと、2013年に新しい漆硝子「百色(ひゃくしき)」が誕生しました。器には、外側に漆が塗られ(一部を除く)、料理が盛られる内側はガラス面になっています。職人の手仕事により1点1点丁寧に塗り描かれた表情の違いとぬくもりが感じられ、独特でこだわりのある色合いが魅力です。

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「百色」の中には、蕾(tsubomi)の盃やクリスタルボウル、袷(awase)のタンブラー、揺花(yuraka)のタンブラー、彩雲(saiun)の盃のほか、「すいとうよ」というシリーズの盃やワイングラスなどがあります。ボウルやグラス、プレートなど、色とりどりのラインナップで、家庭の食卓や暮らしを彩ります。

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上記写真は、蕾(tsubomi)のクリスタルボウル(上)、盃・線(下)。繊細な線と色合いが美しく、光によってさまざまな表情を見せます。

同社の木曽漆器づくりの技術による漆硝子への挑戦は約20年前に始まったそう。日常的には漆器は扱いにくい印象があるのではと考え、試行錯誤するなか1994年に漆とガラスのマッチングに成功しました。日常使いができるようにつくられた漆硝子は、メンテナンスも簡単。中性洗剤を使用したスポンジ洗いが可能です。

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上記写真は千重菊(senjugiku)。薄づくりの硝子ボウルに、漆で菊模様を描いた器。カラフルで上品な風合いが、暮らしに彩りを添えてくれます。

丸嘉小坂漆器店
長野県塩尻市木曽平沢1817-1
https://maruyoshi-kosaka.shop/

上記の記事は「和モダンvol.10」内の特集・和のある暮らしに掲載しています。そのほかにも、和の空間にあう小物を紹介していますので、ぜひご覧ください(^^)/