カバー曲について

色んな人がいろんな曲をカバーしている。最初に言っておくと「カバーなんかするな」ということでこれを書いているのではないということはわかっていただきたい。

ただ、「カバー曲を歌いたいからという安易な気持ちでカバーするな」とは言いたい。

例えば、ロッド・ステュワートなどは無節操に自分が歌いたい曲をカバーしているように思うかもしれない。

でも、なぜ彼がカバー曲を歌うかと言うと

自分が憧れた人々や尊敬する人々の曲をカバーすることに依って、遺族に著作権料が入るからだ。

つまりは、恩返し。中には音楽業界を引退してしまった人、亡くなった人、うまく収入がえれなくなった人・・・・がミュージシャンの中にはたくさんいる。

それらの人に還元するために歌っているのだ。

こういうこと、理解できてない人が多い。

「歌ってみました」などと他人のカバーを当たり前のように垂れ流す人もいるけど

そしてカバーするならば、その曲のことをじっくりと知らなければいけない。

どういう思いが込められているのか

どういう意味があるのか

例えば、忌野清志郎さんがモンキーズの「デイドリームビリーバー」に日本語詞を付けてカバーしているけども

この曲を最近は関ジャニ∞がセブンイレブンのコマーシャルソングとしてカバーしている。

恐らくはスタッフからの指示で彼らには何の罪もないかもしれない。

あの曲の歌詞は忌野清志郎さんの死んだお母さんに向けての歌だ。

しかも清志郎さんには生みの母と育ての母がいる。

その母親に手向けられた歌詞だ。

それを理解して歌っているならば、あんな脳天気なカバーにはならないはずだ。

カバーすることで原曲を台無しにするとはこういうことで

恐らくはアマチュアのミュージシャンが「カバーしてみました」という殆どがこれだ。

カバーするならば、形ではなくちゃんとその曲の意味を知ってからすべきだと僕は思う。

というか、歌を大切にしないカバーを歌うミュージシャンのライブになど行きたくもない。




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