Eneka

引退しちゃったサラリーマンです。世の中について思うことを時々書き留めてみるのですが、S…

Eneka

引退しちゃったサラリーマンです。世の中について思うことを時々書き留めてみるのですが、SNSに載せると周囲がやめとけって言うので、このへんにひっそりこっそり載せていきます。

最近の記事

ウチとソトの関係が理解できない人

日大アメフト部の部員が、廃部方針について自分たちに何の説明もないではないかと騒いでいるらしいが、どうも違和感がある。 無実の部員諸君には大変気の毒ではあるのだが、一方で、自分の立場が理解できていないのではないかと思ってしまうのである。 同一人物であっても、その立場によって相手との関係性が変化する。 例えば、上司と部下がいて、部下がミスをしたとする。上司は部下との関係性では部下を叱責するが、対外的な関係性(お客さんやさらに上の上司)では平謝りである。つまり、同一人物でも内輪の

    • 坂本龍一氏を悼む

      坂本龍一氏が亡くなった。 YMOもスネークマンショーも自分の青春の一部だったと言える。その喪失感は大きい。 一方で、坂本氏は反原発の急先鋒でもあった。 「言ってみれば、たかが電気です。たかが電気のためになぜ命を危険に晒されなければいけないのでしょうか?たかが電気のために、この美しい日本、そして、国の未来である子供の命を、危険に晒すようなことをすべきではありません」同氏が、反原発集会でされたこの発言はあまりにも有名だ。 坂本氏が個人的にこのような意見を持たれることも、ご発言

      • 善悪をどこで判断するのか?

        ロシアのウクライナ侵攻について、必ずしもロシアが悪でウクライナが善とも言えないという言説をたまに聞く。ただ、これは命題の立て方が間違っている。 ちょっと周囲の人をイメージしてもらいたい。100%善人なんていないが、100%悪人というのもいないだろう。 誰でも、善いこともするし、悪いこともしてしまうのだ。だから、ロシアを悪と決めつけるのではない。ロシアの一方的侵攻が悪なのである。ウクライナだって、侵攻されてしまった理由の一端ぐらいはあるのだろうが、ロシアの侵攻から祖国を防衛す

        • 放射脳と反ワクチンとPCR信者

          放射脳という言葉は、最近は辞書にも載るようになって、「放射能による人体・環境などへの悪影響を恐れるあまり、しばしば非理論的な主張をしたり放射能に関係のない事実を持ち出したりして害悪を訴える人々、またはそうした人々の思考回路を揶揄ったスラング。(Weblio辞書)」のことだが、これと反ワクチン派が相当な頻度で重複することに驚いている。 その根幹にあるのは、得体の知れないものへの生理的恐怖であろうと思われるのだが、それ以外にもう一つ、確率や統計というものを全く理解できないか、又は

        ウチとソトの関係が理解できない人

          承認欲求

          急におかしくなっちゃう人がいる。まず浮かぶのは、元総理の鳩山由紀夫氏。この人はもともとちょっとおかしかったが、政界を引退されてからは、どんどん高じて来て、中国に尖閣を係争地だと言ってみたり、韓国へ行ってわざわざ土下座してみせたり、ロシアのクリミア併合は正しいとまで言いだすに至った。 次に浮かぶのは、元文部科学省次官の前川喜平氏。出会い系バーの件はさておき、役所を退官されてからは、ことあるごとに安倍政権を批判すると共にどんどん発言が左翼化し、21年の総選挙で立憲民主党などの左派

          承認欲求

          お隣の国と何故解り逢えないのか?

          お隣の国では、大統領選挙真っ最中だが、どちらの候補が勝っても、日韓関係が大改善するという要素はなさそうだ。 違いがあるとすれば、「自分の言い分を全部飲むなら和解してやっても良いよ」と言っているか、「和解してあげるから自分の言い分を全部飲め」と言っているかの違い(ん?どこが違うの?)。 ところで、シンシアリーさんという、日本在住の韓国人歯科医さん(今は著作業を本業にされているのかも)の書かれた本に、「なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか」というのがある。 この方は母国に嫌気

          お隣の国と何故解り逢えないのか?

          一神教の難しさ

          いつも不思議に思うことがある。何故、モスリムはスンニ派とシーア派があんなに対立してしまうんだろう? スンニ派にしてみれば、自分のような仏教徒(とも言えないが、出入国書類には他に書きようがないのでBuddhistと書く)なんかより、同じアラーの神様を信じるシーア派の方が余程近しい筈だと思うのだが。。。 実は、彼らの反目は単なる近親憎悪的なものでは無く、根源がモスリムの教義にあるのではないかと考えている。 モスリムの思想は、世界のすべての事物や事象をハラール(善)とハラーム

          一神教の難しさ

          リベラリストの不寛容

          リベラリズムはその語源からしても、個人の自由な活動を尊重するはずだ。とりわけ自由な言論はその基盤であるはず。にも拘らず現実にはどうだろう。私にはリベラルを標榜する人達ほど、自分と違う意見を封殺しようとする傾向が強いように思えてしまう。 キャンセルカルチャーという言葉がある。定義はさまざまだが、仮に「特定の発言を糾弾して、ボイコット等を通じてその人物や企業自体の発言を封じようとする活動」とでもしておこう。 BLMやMe toでは、多くの著名人が現在はもとより過去の発言まで掘

          リベラリストの不寛容

          中庸であることの難しさ

          孔子の「中庸の徳」、アリストテレスの「中庸」、お釈迦様の「中道」はそれぞれ相当違うものだが、拘りのない心、偏りのないものの見方という意味では、ある程度共通点があるのではないかと思う。 いずれの場合でも、結論は必ずしも足して2で割ったようなものでは無く、拘らず、偏らず思考した時に、あるべくしてある結論が導かれるといったものなのではないか。 それを、政治信条について言うと、天皇独裁制を求めて街宣車で叫ぶ極右や武力革命を本気で目指している極左の人達は置くとして、自由と民主主義に

          中庸であることの難しさ