マガジンのカバー画像

アメリカナマズのまとめ記事

10
アメリカナマズについて(霞ヶ浦の状況も含め)調べたことをまとめました。これを読めばアメナマ素人も一躍玄人に!!とはいえ文書化できない経験値とか暗黙知はあるのでしょうが。
運営しているクリエイター

#ナマズ

霞ケ浦の概要

霞ケ浦の概要

地理
諸元表
湖面積  220 km2(西浦172 km2/北浦36 km2/常陸利根川6 km2)
湖岸線  252 km (西浦122 km/北浦75 km/常陸利根川55 km)
水深   平均水深 4 m  最大水深 7 m

霞ケ浦は茨城県の面積の35%を占める日本第二の湖です。平均水深4 mという遠浅な湖ですが川砂の採取やヘドロの除去を目的に浚渫工事が施されるため、所々に深場が存在し

もっとみる
アメリカナマズの特徴

アメリカナマズの特徴

形態
アメリカナマズは正式にはチャネルキャットフィッシュといいます。チャネルは英語で水路を意味するので、水路によくみられるナマズなのでしょうか(水路といっても日本のものではなくアメリカサイズとは思いますが)。

チャネルキャットフィッシュ(Ictalurus punctatus) は、条鰭綱ナマズ目アメリカナマズ科Ictalurus属に分類され、学名のpunctatusは「斑点のある」という意味だ

もっとみる
外来魚としてのアメリカナマズ

外来魚としてのアメリカナマズ

分布2020年現在、アメリカナマズは、阿武隈川水系、霞水系、那珂川水系、利根川水系、荒川水系、多摩川水系、淀川水系、宮川水系、矢作川水系で生息が確認されています。国立環境研究所データベースでは島根県でもアメリカナマズが生息とされていますが、最近の生息情報はネット上からは見つけられませんでした。

特定外来生物の指定理由
2005年、アメリカナマズは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関す

もっとみる
資源としてのナマズ

資源としてのナマズ

ナマズの養殖近年、内水面の養殖で生産量を伸ばしている魚種の一つにナマズがあります。全世界における養殖ナマズの生産量は1999年の54万トンから2008年には278万トンに増加し、特に東南アジアにおいて著しい伸びを見せています。2008年の養殖ナマズの生産量の内訳は、第1位 パンガシウス138万トン、第2位 チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)47万トン、第3位 マナマズ 32万トンでした。

もっとみる
ナマズ料理店リスト

ナマズ料理店リスト

アメリカナマズは食用として移入された1980年代から現在に至るまで国内で養殖されています。そのため、養殖アメリカナマズは他の特定外来生物と異なりそれなりに国内に流通し、釣りをしない方でもアメリカナマズを賞味することが可能なのです。2005年の情報によると、霞ケ浦で生産された養殖アメリカナマズ212トンの出荷先は茨城県、埼玉県、群馬県、東京都、長野県、岐阜県でした。

実は、マナマズは共食いするため

もっとみる
アメリカナマズの釣り方

アメリカナマズの釣り方

マルチアングラーであれば、「数が釣りたい」、「大物が釣りたい」、「ファイトを楽しみたい」、「魚を食べたい」などの目的に応じて対象魚を選ぶのではないでしょうか。一般には、「数釣り」と「大物釣り」は両立しないものですが、霞ヶ浦のアメリカナマズはその両立できる対象魚のひとつです。

また、釣りの入門魚としても適しており、ハイシーズンなら全長40~50 cmの個体が1時間で数本と飽きることなく釣れ、引きも

もっとみる
アメリカナマズのさばき方

アメリカナマズのさばき方

はじめに一般には釣った淡水魚を食べるには、魚を生きたまま持ち帰り清水で数日間泥抜きします。しかし、アメリカナマズは特定外来生物に指定されているため、生きたまま運搬することが法律で禁じられています。そのため、釣り場で〆る必要があり、従来の臭み取りの技法は使えません。

アメリカナマズを試食した感想をネットで検索すると9:1の割合で美味しかったという感想が多いのですが、中には臭かったという感想もありま

もっとみる