2021夢日記 神社の奥の不思議なBar ji-jyo 9月25日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢はファンタジー感満載の展開だった。
始まりは友人の家でゲームをしながら少しお酒を飲んでいるところからだった。
何度も対戦を繰り返し、さすがに飽きて来た頃おもむろに友人が口を開いた。
『お前さあ、俺のこと信じてくれる? 俺はお前を信じてるぜ。だって一度だけ俺が浮気をしたこと誰にも話したりしないもんな。だからさ。そんなお前を連れて行きたいところがあるんだ。』
『何だよ急に。まあ信じる信じないとか改まって考えたことないけど、そんなことわざわざ考えなくても信じてると思うけど。連れて行きたいところって何だよ? はっ!? まさかなんか夜の店とかか?』
『いや。期待を裏切ったなら申し訳ない。そういうところじゃない。ていうのはピンクいところじゃないてことな。ただある意味では夜の店だよ。』
『何だかよくわからんけど。もうゲームも飽きたしどっか行くなら早く行こうぜ。』
そんなちょっと良くわからない会話を終えて僕らは友人の家を出て歩きだした。0時前くらいの時間帯は僕らの他には誰も見当たらなかった。
『お前1年くらいまでいた俺の家の犬覚えてる?』
『ああ。確かジャミロだろ。覚えてるよ。あの凛々しい顔のハスキー犬。』
『そうそう。半年くらい前にジャミロが夢に出て来てさ。そんで今から行くところ教えてくれたんだ。最初は俺も信じてなんてなかったんだけど、ある日夢で見た通りの場所に行ったら本当で。未だに夢なのかとも思う時もあるんだけど。まあお前も驚かないでついて来てくれ。』
『おいおい大丈夫か? そんなに飲んでなかっただろ。酔っぱらってんのか?』
それから無言になった友人に黙ってついて行くと、そこは近所にある小さな神社だった。なんかさっき夜の店って言ってたけどこんなところに店なんてなさそうだ。いよいよ本当に大丈夫か不安になってきた。確かに酔っているようには見えないが、夜の神社はただでさえ怖い。それなのにこの友人の違和感さが余計に恐怖を煽ってくる。
『な、なあ。ここは神社だぞ? 店なんてないだろ。今日はとりあえず一旦帰ろう。』
『まあそう思うよな。俺だって最初はそう思ったんだ。でも大丈夫。ほらこっちだ。』
なんだ。冷静じゃないか。いきなり怪談話のように友人が取り憑かれたようになったらどうしようと頭をよぎったりもしたけど、どうやらそんな展開にはならなそうだ。
案内されるままについて行くと本堂の脇に付いている床下にでも入るための小さな扉の前に着いた。友人は何のためらいもなく扉を開けると、何も見えない真っ暗な奥へと入ってしまった。姿が見えなくなると声だけが聞こえ、
『早く来いよ! ここだから。店は。』
店!? いやいやここはどう考えても神社の床下でしょ。真っ暗だし嫌だよ。でもあいつだけ残してはいけないし。仕方なく凄まじい不安を抱えながらも何も見えない暗闇の中に足を踏み入れた。
何も見えない。はずだった。ところが扉を潜り抜けた瞬間そこは淡いオレンジの光に包まれたお洒落なBarだった。
『な、何だよ。どういうことだ?』
『ここだよ。俺が案内したかったのは。』
とても素敵なBarだ。でも普通のBarじゃない。働いているのも席にいる客も…。顔は間違いなくリアルな犬なのに、首から下はどう見ても高そうなスーツを着た人間だ。もはやジェントルマンのようだ。ワイングラスを当たり前のように持ち舌を使って器用に口へ運んでいる。
『おい。おい! これって? これはいったいどういうことなんだ?』
困惑しながら友人に呼びかけたところで今日は目が覚めた。
犬が人間となって集うBar。そんなところに行くのなら初めから教えてくれ。そうすればもう少し楽しめたかもしれないのに。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 8月夢日記 ~ji-jyo~】
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