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2021夢日記  少し憂鬱な散歩道  ji-jyo 11月2日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は何だか少し面倒くさくてすっきりしない展開だった。

始まりは家の近所を散歩しているところからだった。

雲は見えるがそれなりに晴れていて気温は暑くも寒くもなく散歩をするにはとても心地いい気分だった。

特に目的はなく本当にただただ散歩をしているだけだった。しばらく歩いた後いつも通りの道を通って自宅に向かうことになる訳だが、何だかどうにも気分が沈み始める。帰りはいつもこんな気持ちになるのがお決まりのようだった。

どうしてこんなに憂鬱な気持ちになるのだろう。その答えはいつもの帰り道にあった。帰り道が嫌なら他の道で帰ればいいと思いつきそうなものだが、あいにく自宅への帰り道は1本だけしかないようだ。

今日は何かの間違いでいつも出くわすご近所さんがいなければいいなと淡い期待を抱きながら問題の1本道に差し掛かると、

『あらー。こんにちわ。いいお天気ね。』

『あっ、ど、どうも。本当にいいお天気ですね。』

やっぱりダメだ。この人は年がら年中家の外にいるのかってくらい必ず帰り道に現れるんだよな。そしていつも挨拶だけでは帰してもらえないんだ。

『あ! そうだ。今度はここのスペースに新しく花壇を作ろうと思い立ったのよ。このレンガでね。』

ほら。やっぱりだ。始まったよ。いつも出くわすたびに何かしら言って有無を言わさず手伝いを促してくるんだ。僕が頼まれると断れないお人好しだと知ってか知らないでかはわからないが、とにかくすんなりと帰れたことは一度もない。

『新しい花壇ですか。素敵ですね。』

『それでね。レンガって思っているより重いじゃない? ちょーっと、ちょっとでいいからお手伝いお願い出来ないかしら?』

『…。いいですよ。僕で良ければ。』

仕方ないんだ。そう仕方ない。だってご近所付き合いは大事だからな。持ちつ持たれつとも言うし。…。持ってばかりのような気もするけど。

そんなことを考えながらどこから持ってきたのかわからない大量のレンガを運んでいると、いつもは見ない顔の奥様がやってきた。

『あら。花壇を作っているの? うちも新しく作ろうかしら。ねえあなた。よろしければうちの方も手伝ってくれないかしら?』

いや。何でだよ。こっちの人は100歩譲ってご近所さんだから仕方ないとして、あなたは今日初めてみるお顔ですよ。それなのに図々しいにも程があるだろ。そんなことを思ったところで今日は目が覚めた。

夢だから良かったけど。持ちつ持たれつはきっと大事なことなのだろう。でもご近所付き合いは時に正直面倒だなと感じるのも素直なところだった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 10月夢日記 ~ji-jyo~】


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