アメリカの機密文書流出の裏側

バイデン政権が末期状態なのか、政権が崩壊するときは何をやってもうまくいかないものです。

今回は、日本でも報道されたアメリカの機密文書が流出したという話。

またまた及川幸久氏のチャンネルからネタを拝借して切り出していきたい。


国防総省の自作自演説

バイデン政権内部分裂なのか。

機密文書は、粗雑に写真を撮られてそれがネットへ流出していた。
機密情報の数としてはかなり多い。


ペペ・エスコバル氏が書いた記事

ペペ・エスコバル氏は私が度々ご紹介している方。

ペペ・エスコバル氏がこのサイトで書いている記事が、国防総省の自作自演説という話。

Strategic Culture Foundation(情報サイト)

非常にクオリティの高いオピニオンを出しているサイト。
タイトル「ペンタゴン・リーク・シャレード」



リーク元

21歳の州兵がリーク。
本当に彼がリークしたのか?そんなショボい組織なのか。

彼のガールフレンドは「真面目でクリスチャンで、この情報を世の中に伝えなければいけない。」という正義感でやったという話も出ている。

バイデン政権内部の対立

このままでは米露核戦争になる。
それを回避したい内部関係者によるリーク。

リークした意図は、この心配事であるのは確か。

リークは今回が初めてではない。
シーモアハッシュ氏もバイデン政権の内部の人間からリークを受けて報道している。
シーモアハッシュ氏は、バイデンと情報機関の信頼関係は無くなっていると述べている。

エスコバル氏は、「リーク情報が本物か偽物かは別として議論の余地のない結論は米国がロシアに対して戦争状態にある。」と述べています。


機密情報の中身

米国は、味方のゼレンスキーを盗聴していた

それはゼレンスキーはロシア領土を攻撃しようとしていたという話。

ゼレンスキーは2月下旬、無人機を使ってロシアのロストフ州にある軍事拠点の攻撃を提案。

このような動きは、ロシアとNATOを直接戦争させる可能性が十分ある。
ペンタゴンはそれを警戒している。

NATO軍がウクライナで活動

NATOのフランス、米国、英国、ラトビアの100人弱の特殊部隊が、すでにウクライナで活動している。

米国が盗聴している

米情報機関は、ゼレンスキー、ファイブアイズの全ての同盟国、イスラエルを盗聴していることも確か。

ファイブアイズ(UKUSA協定)

イスラエルのデモ

イスラエルのモサドが、ネタニヤフ首相の最高裁改革案に反対するデモを支援していた。

ネタニヤフ首相は、三権分立のシステムを変えようとしている。
この法案へ反対する国民がデモをやっているのですが、イスラエルの諜報機関であるモサドがやっていたことが分かった。

(この法案は凍結されたようです)

ロシアの動きを傍受

ペンタゴンがロシア国防省の通信に直接アクセスできていることも確か。


機密情報漏洩でロシア側の反応

プーチン大統領は、世界の2大核保有国として、ロシアは「米国との平和共存と利益バランスの確立」に関心があるという言い方をしています。

意味深な言い方です。

「アメリカは核保有国同士で戦争をやりたい勢力が居る(ネオコン)ようだが、我々ロシアは「米国との平和共存と利益バランスの確立」に関心があるんですよ」という表現です。


ペンタゴンが焦る理由

米軍の制服組のトップ、ミリー統合参謀本部議長は、ロシア兵10万人以上死亡と公言していたが、リーク文書では死者は1.6万~1.75万人、ウクライナが7.1万人という内容。

FOXのタッカー・カールソンは、「ウクライナ戦争について私たちが聞かされてきたことはすべて嘘だった。」と批難している。

ミリー統合参謀本部議長は議会で証言しているので、偽証という可能性が出てきた。

「ロシア軍、ウクライナで10万人超死傷 米軍トップが指摘」


機密文書に重大な問題

機密文書なのに変な文書になっている。

1.漏洩した機密文書は再編集された形跡。
2.かなり粗雑な作業によって、データの裏付けがない話が出ている。
3.NATOの中ではソ連の兵器コードとロシアの兵器コード表示を別にしているが、それが混在している。
4.兵器のスペルが間違っている。(あり得ない)


バフムートの戦い

ロシアは、この紛争の最も重要なバフムートの戦いで勝敗が決まると考えていた。
ロシアは戦略的にケルソンを放棄し、ウクライナをそちらに誘い込み、その間にバフムートを攻め込んだ。

その戦略を見抜けなかった米国とNATOの無能さは唖然とさせられるほどとエスコバル氏は述べている。


「米国とNATOはロシアと戦争状態にある」の意味

ロシアは、戦争後にウクライナに戦争犯罪法廷を設置するだろう。
そこで戦争犯罪人を罰する。
ウクライナだけでなく、米国とNATO側からも被告が出てくることを意味する。

例えば、ドイツのショルツ首相。
ネオコンはショルツ首相を使って、ドイツをロシアから切り離そうとした。
ショルツの前(メルケル前首相)までは、ロシアとがっちり手を組んでノルドストリームでつながっていたわけです。

ショルツは、バイデンのノルドストリームのテロ攻撃を事前に聞いていた。
これは共謀も同じ。きっと戦争犯罪法廷で裁かれるだろうと。

こういう人がNATO側とアメリカ側から何人も出てくるはず。


アメリカの報道官

バイデン政権のジョン・カービー報道官(国家安全保障会議戦略広報調整官)。

あまり評判(頭が悪い)は良くない報道官ですが、マスコミに対してこのリークについて報道しないように求めた。
この発言自体が笑われてしまっている。

そもそも、機密文書を一般に公開しないのは政府の仕事。
情報を一般に報道するのはマスコミの仕事。

全く立場が違うのに、バイデン政権は自分たちの腐敗の結果、内部分裂し、文書を秘密にすることができなかったので、マスコミにそれを求めた。

アメリカの主要メディアは文書の内容よりもリーク元についてほとんどのエネルギーを注いでいるのが現状です。

バイデン政権の内部分裂がかなり深刻になっている兆候かもしれません。


個人的感想

情報機密文書が出回ったことで、推測が確信に変わった。

今まで、西側が垂れ流してきた情報がロシアの通信内容を傍受していたために得られた情報であり、そのロシアは巧みに嘘の内部分裂や偽の戦略情報を流したことによって、相手をかく乱していたということでしょうか。

情報漏洩の中身が判明したとて、プーチン大統領が驚きもせず冷静に米国との平和共存の態度を見せているところが「傍受させていた」というところでしょうか。
プーチン大統領は暴走など全くしていない証拠。

エマニュエルトッド氏が言っていたとおりです。
欧州はアメリカに潰された。
日本も関わらないほうが良かった戦争でした。
ロシアは瓦解しない。
アメリカのシステムは崩壊。(基軸通貨の終焉)
ロシアがどこまで本気か分かりませんが、日本を仮想敵国にしました。
今後、岸田政権はタダでは済まないでしょう。

戦争の責任

これまでのすべての証拠や状況がバイデン政権が仕掛けた戦争であることを示しています。

戦争だから人の死に対して目も当てられないこともあった。
しかし、それを始めたのは西ウクライナの右派セクターでありアメリカだ。
マイダン革命以降のアゾフ大隊がドンバスで起こしてきた行為はまさに犯罪。
バイデン政権がマイダン革命さえ誘発しなければ、支援しなければ戦争など起こっていなかったはずです。

横領をするような大統領をアメリカが担ぎ、傀儡政権として大統領を名乗り、お金のために戦争を始めた。

西側諸国を巻き込み、あたかもプーチン大統領が侵略者であると見せかけてきたバイデン政権こそ、責任を追及されるべき。

日本も含めて欧州も冷静に考えたほうが良い。
プーチン大統領のNATOに対する行動や対応は、過去一貫してNATOが東欧拡大さえしなければ比較的穏健な態度だったということを。


ロシアを非難している第三者の人々に聞きたい。

ソ連崩壊後、アメリカ政府が歴史的に行ってきた軍事介入による犠牲者の数、ロシアが自国防衛のためにやってきたことを鑑みて、それでもロシアを非難する理由を説明してほしい。

他国へ軍事的介入したことをもって「侵略だから悪意がある」というのは西側の言い分です。
家族が虐殺されることをロシアが止めようと軍事介入したことが「自衛」と評価されないならば、アメリカが世界中でクーデターに加担し、NATOを使って軍事介入することもまた自衛ではなく侵攻と評価されなければならない。

エネルギーの依存先

ノルドストリームで欧州のロシア依存を警戒する気持ちは分かります。
だからといって爆破しなくても良かった。
フランスは、天然ガスを通常の3倍以上でアメリカから買うことになってしまったという話です。

ある国への依存度が危険というなら、日本もアメリカ依存を止めるべきです。
日本がどれだけ危険な状態に追い込まれていることか。

ロシア依存が脅威と言うが、アメリカ依存でどれだけのお金が浪費されたか考えたことがあるでしょうか。

中東の和平

親米派のサウジアラビアと反米イランは仲直りしました。
サウジがアメリカとの距離を置き始めたのがきっかけでしょうが、サウジはシリアとも仲直りです。

シリアの原油を貪っている米軍の撤退も要求しているようです。

中東からアメリカの存在感がなくなっただけで今まで争ってきた中東が好転し始めたのです。

米軍の影響

そして、過去、ロシアや中国が日本に対して敵意を見せたり、威嚇するのはアメリカが日本に居座っていることが原因であると思ったほうが良い。

ロシアは単に歴史的にも米国との間に衛星国が欲しくて北朝鮮を擁護しているだけだ。ロシアは過去ずっとアメリカと適度な距離を保つようにしてきたからです。

中国は覇権国家を目指しているのだろうが、国防とパワーオブバランス外交をしっかりしておけば、それほど脅威とはならなかったはず。

北方領土問題もはやアメリカが居なければ返還されていた可能性が高いという話も聞いたことがあります。
安倍元総理が何十回もプーチン大統領と会えたのには、真意がそこにある。

つまり、日本や韓国に米軍基地がなければ、アジアは平和になるということです。

何も中国に依存先を変える必要もない。
自衛手段を自国で構築し、隣国と適度な距離を保ちながら国益優先で外交すれば良いのです。
ハンガリーのように。

主権無き日本

伊藤貫氏の話を聞いてから世界観は変わりましたが、正しい歴史を知ることの大切さを痛感します。

西側諸国はなんと愚かなことをしているのだろうか。
そんなアメリカに属国として、下僕のようについていく日本政府。
日本のメディアも同じ。

事実上、日本に主権など無いにもかかわらず、主権国家であると豪語する日本の言論人たち。

日本政府には道徳も何もない、ただの臆病者の集まりにしか感じない。
国を護る姿勢もなければ国益すら捨てて、自己の地位だけがあればそれで良いと思っている。

イラク戦争が間違いであったと加害者であるブッシュ元大統領でさえ反省しているというのに、岸田政権は未だに間違いを認めない。
どれほどアメリカに怯えているのか。

間違ったことは間違ったと反省することができないならば、前進することもまたできません。

55年体制の崩壊

こんな政治で日本が成長することはありません。
崩壊の道しか見えてこない。
いよいよ自公政権は政権与党から去るべきです。

この国は民主主義なのでしょうか?
立派とは言えないまでも選挙という政治家を選ぶシステムがある。
それが全く機能しないほどの低投票率。

だからといって、これまでの野党も要りません。

一貫して正論を言い続けている新勢力が出てきましたので、それに賭けたい。

どこの政党とは言わないが、皆さんはご自分の目で、耳で聴いて確かめるべきです。

誰かが何かを言ったとき、それが正論に聞こえるようなことも、その人物の周辺における人間関係、どんな活動をしてきたか、何を目指しているのか、何をしようとしているのか、どんなしがらみを持っているか、まずはそれを知ることです。

そうすれば、自ずとそれが嘘か真か見えてきます。 黙ってても選挙で勝ててしまうからといって、物事のリスクを言わずして選挙に臨もうとするやり方にこそ悪意があるのであって、そのリスクが具現化したとき、国民は責任を免れないのです。

GHQが育ててきた日本人とは、「歴史を知らない、無関心で従順な国民」です。
メディアを使ってプロパガンダを流し続け、一切責任を取らない政治家が無敵の選挙をすることで有権者を萎えさせる政治。
無敵になるのは無党派層が選挙に行かないからです。

かつて、森喜朗元総理大臣は演説で「無関心な有権者は寝てくれれば良い」と発言しました。
これが自民党の本音なのです。アメリカの本音なのです。

この発言に理性が無いのはもちろん、重大な国民への侮辱であることを認識していないからこそ、それ以降も彼を重要なポストを用意するのが自民党なのです。

最近では、立憲民主党の小西洋之氏の発言とその行動です。
理性があるとは思えない。教養があるとも思えない。
それでも選挙で当選してきた。
理解しがたい現象です。

彼は野党だからといって自民党とは全く違うのかというとそうでもない。
自民党の河野太郎氏と懇意にあり、親中派であることも分かりました。
麻布食品がその根城のようです。
先の国会での高市潰しも同じ構図。
何ら非がない高市早苗氏を無理から糾弾しておきながら、裏では別の意図で動いている。

放送法など逆に不要であり無意味。
すでにプロパガンダが行われているので。
もっとも重要な事実は「違法に公文書が出回った」ということです。

今回、アメリカではリークした人が逮捕されているのです。
なぜ日本ではさほど問題とならない?なぜ逮捕されない?

吉田茂氏は、アメリカの要請で軍隊を創設されそうになったとき、敵対する社会党と秘密裏に利用してデモを起こさせ、9条を盾に「国民が反対している」と反論したといいます。
日本の国会はすべてが茶番なのです。
「政権にとって大事なこと」は秘密裏に決める。
決して国民に多くは語ろうとはしない。知ってほしくないからです。

そういった行動を止めさせたければ選挙で落とすことを選択すれば良い。
選択する権利があるのに使わないからつけあがっていつまでものさばるのです。

考えることをさせない、無関心を植え付ける政治システム。

思考停止に陥る前に「国民が考えること、自ら判断できる政治」をしない限り、数年後に日本は取り返しのつかない次元に入ります。

多くの国民は、ゆでガエルにされているので分からないだけです。
この30年間がそうであったように。

印象操作するメディア

最後に、間違った情報や印象操作をするメディアの話を聞き比べてほしい。
日本のメディアがどれほど偏った考えで日本国民に誤情報を流しているのかが分かるでしょう。

今回の問題の本質は「情報の流出」だけでなく、「情報の中身、真実性、違法性」であるということです。

一人一人の解説や主張が、いったいどちらに向いているのかを見極めることが必要です。

「何々の専門家」という肩書きに惑わされず、注意深く道徳と理性を持って聴いていれば、きっと見極められるはずです。

私は、事実を無視するこの言論人たちの話が馬鹿馬鹿しいと感じました。


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