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老健診医の妄言

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2023年5月なかばから金曜日だけ、弘前市の健生病院健診科で働き始めた。 一年近くも続けると、いろいろ気づくことがある。 ここでの妄言は、あくまで私の個人的見解であることをお断…
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健診と検診

 健診は健康診断(健康診査)の略で、全身の健康状態を総合的に検査するものであり、特定の部…

子宮頸がん予防の後進国

 2020年11月17日にWHOは、子宮頸がん根絶のためのグローバル戦略として、2030…

命の格差消失を願う

 青森県の「死亡率ワースト」記録が止まらない。  2001年1月の青森県健康増進計画「健…

死亡率ワーストと聞く故郷で爺医は今日も健診になふ(医師脳)

キャッチアップ接種の期限

 子宮頸がんの罹患リスクを下げるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン。  現在は、小…

子宮頸がん検診に思う

 1月21日に開催された「がん対策連携シンポジウム」で注目すべきは、宮下宗一郎知事の発言…

メタボ健診は見直しか

 5月なかばから金曜日だけ、弘前市の健生病院健診科で働き始めた。  5か月も続けると、いろいろ気づくことがある。  受診者は、二つのグループに分かれるようだ。  病気の「早期発見」を求め主体的に受診する〈人間ドック・がん検診〉と、労働安全衛生法に基づき「義務」として受ける〈職場健診〉である。  後者には「会社から受けろと言われたから来た」と本音を語る正直者も多い。そして「タバコも酒もやめる気はない」と続ける。  聞かれもせぬのに強弁する姿を見て疑問がわく。なぜ自暴自棄(?