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子宮頸がん検診を受けよう
ナースらは「お爺ちゃん先生」と陰で呼ぶ。そを聞く吾(わ)はまだ七十六歳(しちじふろく)なり(医師脳)
予約枠をはるかに超えて検診し笑顔で隠す「疲れた!」の本音
外来で「悩みを聞いてもらえた」とふ気色の様は医者冥利に尽く
検診で「痛くなかった」と言ふ声に「年の劫かも…」と少々謙遜
予約増え子宮頸がん検診に月木金と出勤する夏
夏至の朝、パナマ帽をかぶりて出勤す。これでも「お爺ちゃん先生」とナースら呼ぶか
「がん対策連携シンポジウム」で注目すべきなのが、宮下宗一郎知事の発言だ。
「青森県のがん検診受診率は全国平均と同等以上であるのに、死亡率は2004年から19年連続で全国で最も高い」―。
つまり青森県の場合「がんリスクの高い年代の人が検診を受けてこなかった」という仮説が立つのではなかろうか。
国立がんセンターのホーム頁には「検診対象は20から69歳、健診間隔は2年が望ましい」とある。
だが実際に健生病院健診科で子宮頸がん検診を担当していると、高齢の受診者が多いことに気づく。それも2年ごとに検診を受け続けた、言わば「常連」の受診者だ。
がんリスクの高い年代は、なぜ検診を受けないのか。
「恥ずかしいから」や「痛いのでは?」という理由をよく聞く。
「私は大丈夫だから」という根拠のない自信の末、妊娠反応陽性を喜び産婦人科を受診したら進行がんを告げられたという悲劇も聞く。
看護師さんは、若い受診者を呼び入れる際「今日の担当はお爺ちゃん先生です」と気遣っているらしい。
まあそれで羞恥心が少しでも和らぐなら結構だが…。
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