記事一覧
選挙前の茂の守るや耳に良き(爺医)
共助せよと公助なき世の自助頼み(爺医)
きみ知るや三十代と二十代の死因一位が〈自殺〉なること(医師脳)
かつてなら結核に逝きし若者の尊き命を自ら断つとは
上野正彦氏(元監察医)の著書『自殺の9割は他殺である』というタイトルに驚いた。
その帯には、――数万体の検死経験から、年間2万人以上の〈自殺大国〉日本の現状に警鐘を鳴らす――とある。
「直接は手を下さなくとも自殺するしかない状況に追い込んだ」ことを強調するため、あえて〈他殺
「藪医者!」と褒めたたへらるらし養父市なら(爺医)
第11回「やぶ医者大賞」に、島根県浜田市の佐藤優子さんと、山口市の中嶋裕さんが選ばれた。
「藪(やぶ)医者」と自虐的に言うことはあっても、他人からは評価されたくない言葉だろう。が、この大賞は不名誉なものではない。
江戸時代に活躍したとされる「養父(やぶ)にいた名医」にちなみ、兵庫県養父市が2014年に創設した。
――大賞は、若手医師の育成や医療過疎地域の医師確保、地域医療の発展に寄与することを
秋の陽にひかる芒穂ながめつつ通勤の徒歩の距離のばしたり
AIも大河ドラマに舌を巻く(爺医)
令和6年1月20日、世の流れに遅れまいとChatGPTを始めた。
生成AIいざ始めむとテキストを傍に置きパソコンに向かふ(医師脳)
とりあえずは、無料版で遊んでいる。
「年寄りの冷や水!」などとおっしゃらずに、どうぞお読みあれ。
大河ドラマ『光る君へ』を見始めたころだったので、藤原道長と紫式部の出会いを尋ねたら……。
ChatGPT:
――藤原道長(ふじわらのみちなが)と紫式部(
御をつけて謗る仕事あり役所には(爺医)
脚本はAIが嘘を上書きす(爺医)
AIも大河ドラマに舌を巻く(爺医)
一日一首(令和六年九月)
大航海時代に奴隷貿易も盛んになりしは不幸のきはみ
ブラジルがポルトガル語の訳とへば大航海時代のトルデシリャス条約
西班牙や葡萄牙らを制覇せし英吉利と阿蘭陀に覇権うつりき
むしせむと思へど気になるむしの音にanonymousにひそむ暗き眼のみゆ
オランダの東インド会社が蒸気船で胡椒を輸送し値崩れせしと
害虫より身を守らむと熱帯の植物は身を辛くせしにや
ポルトガル船の種子島での鉄砲伝来が南蛮貿易の端緒
スマホでの慣れぬフリック入力は上下左右も苛立ちながら
上?下?左?右?苛立つ指がフリックす(爺医)
スマホの文字入力がストレスだ。
フリック入力に不慣れで、上下左右を間違える。それも漢字変換するまで気づかないから始末が悪い。
音声入力を試す。
その速さと正確さに驚いた。老いの活舌の悪さも心配ない。
エッセイの下書き程度なら、口述筆記も十分いける。
スマホに〈Google Keep〉アプリをインストールし、新聞や本などを読みながら閃いた文章を呟く。
スマホに同期させてあるパソコン
上?下?左?右?苛立つ指がフリックす(爺医)
アンガーも捻らば消ゆらし五七五(爺医)
日本社会では、あらゆる場面で〈肩書〉がものをいう。
医者のトップは、昔から〈白い巨塔〉の主だろう。
次に、ナショナルセンターや公立病院、私立の病院・診療所と続く。
(そして、白波五人男風に言うならば)
「さぁてどんじりにひけぇしわぁ、健診医~」というところか……。
それらの立場を一通り経験してきた今になって、爺医はつくづく思う。
「世間は何事も肩書で評価したがるものだ」と。
正直なと
アイルランドにジャガイモ飢饉のなかりせばアメリカは今いかなる姿か
不安さへこの世かぎりと候へば(爺医)
アンガーも捻らば消ゆらし五七五(爺医)