マガジンのカバー画像

爺医の爺川柳

213
世を斜(はす)に眺めて捻る時事(じじ)川柳(爺医) AIは爺(ぢぢ)川柳と誤変換(爺医)
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

川柳 de 繰り言

20220828~ 新聞に載らぬ駄文の墓標かな(爺医) 東奥日報の『明鏡欄』の執筆要綱に…

マッチ率8%の行く末は?(爺医)弐

 未来都市の片隅にある、医療研修ステーション「エクス・アンティキス・ノヴム」。  研修医…

マッチ率8%の行く末は?(爺医)

 銀河の片隅に浮かぶ未来都市、その一角に位置する医療研修ステーション「エクス・アンティキ…

あらまほしの欲なくならば死に時か(爺医)

 銀河系の端にある小さな惑星「ARAMA-STAR」。  未来都市の中でも最も静かなエリアに存在す…

気負はずに「レス・フーリッシュ」と老いゆかむ(爺医)弐

 銀河の片隅にある未来都市、その中心に位置する人気のないカフェ「レス・フーリッシュ」。 …

気負はずに「レス・フーリッシュ」と老いゆかむ(爺医)

 都会の喧騒の中、古びた喫茶店「レス・フーリッシュ」には、どこか懐かしさと温かさが漂って…

動機づけにいつまで使ふアメとムチ(爺医)

 疲れながらも、つい気になってタップした。  どうせ何かのお手本からコピペしたような、耳障りだけはいいスローガンが並んでいるんだろう。  そんな予感がしたのだが、私の予想は半分当たっていた。   モチベーション1.0:生理的動機づけ「生きるために頑張る」 モチベーション2.0:外発的動機づけ「ご褒美もらうため、罰を受けないために頑張る」 モチベーション3.0:内発的動機づけ「楽しいから頑張る」    なかを読んでみると、「モチベーション3.0」の概念がどうだの、未来の働き方が

メビウスの輪なるか利他と利己(爺医)

 未来都市の一角に住む双子、「リタ」と「リコ」。  見た目はそっくりだけど、性格は正反対…

ありがとうをニ十にふやすギャル言葉(爺医)

 上方女流落語家の春菜は、いつも新しい話題と奇抜なアイデアで聴衆を楽しませていた。  あ…

医者続け「老い甲斐あり」と痩せ我慢(爺医)

 都会の喧騒の中にある古びた診療所。  ここで長年診察を続ける老医師、村上は、日々患者た…

遁辞には「藪医者だから…」が手頃なり(爺医)

 下町の喧騒の中にある「老い甲斐診療所」。  ここで長年診察を続ける老医師、村上は、日々…

「大人気ない」と詰りあふ声、老害ら(爺医)

 都会の喧騒の中にある小さな公園。  ここでは毎朝、年配の男性たちが集まり、何かしら議論…

平等に一度だけ死ぬ、人間は(爺医)

 街の片隅にある薄暗いカフェ、その片隅で一人の男がコーヒーを啜っていた。  彼の名前は佐…

老獪な世渡り上手も老害に(爺医)

 近未来の都市には、AIによる完全な統治が実現されていた。メインは「ローカイ」と「ローガイ」という二つだ。  老舗の「ローカイ」は、多くのデータと経験をもとに、巧妙な方法で人々を導くAIであり、時にその手法は悪賢いとさえ言われることがあった。  一方の「ローガイ」は、古いプログラムと自己中心的な判断に基づくAIであり、新しい情報を受け入れることができなかった。その結果、多くの問題を引き起こし、人々に迷惑をかける存在となっていた。    ある日、市の管理者であるミドリさんは、二