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不法投棄を語らない環境系

脱炭素、SDGs、再エネ、リサイクルなどなど環境関係の話題には事欠かないと言える言葉というか単語はいっぱいありますし、それを掲げて政府や行政や政治家や政党や企業などに文句を言うのは多々見受けます。
ただ、その中で活動をしてるのはどれくらいいるのかっていうと、個人的に見てみても実務より抗議ばかりでちゃんとやってる人達(上述の言葉を御旗にして)は、迷惑なんじゃないかな、と。

ただ、目立たないのはリサイクル関係の団体や活動家でもこの不法投棄問題をクチにする人は少ない印象なんですよね。
それだけマイナーなんですかねえ?そんな簡単な問題じゃないでしょう?

街中の不法投棄は目立つ

街中の不法投棄は結構目立っている様に思います。
コンビニ袋にいれたゴミや、家庭ごみを植木の中に押し込んでいたり、買った缶コーヒーの空缶を植木に差し込んでいたりなんていうモノから、家電や家具、オフィスチェアなどを町中のゴミ置き場付近に勝手においていったり、公園内に放置したりなんてのはかなり見る事はあると思います。
なのですが、環境保護やリサイクルを言う人達にはあまり見えてないのか、言いもしません。
寧ろ、それらを言う事で環境問題を身近にできると言うのにいわないのは功名心だけが原動力かい!と思う位、小さな事はしない様に見えるのですよね。

都市部にも畑はあるし林もある

例えば東京のど真ん中だって神社やお寺などはあります。
その境内に捨てられているゴミや、社の森やら林やらの部分への不法投棄も目立つものがあるし、路上のゴミだって結構目立っています。

タイトル部分の写真は、私の住んでいる地域の畑の側の道路脇。
壊れたポリタンクや家庭ごみ、ストーブの石油タンク??みたいな物から生ゴミなど衛生面で気にしないといけないモノがあったりとかなり無法地帯。
地元でも問題にはなっていますし、地域住民が気にしてる事は気にしているのですが、朝方や夜の人の通りが少ない時や農作業の人が居ない時に放置されて行くので、対応できない事が多くゴミは増えていくばかり。

また、市有地や共有地、公有地であってもゴミや投棄されたものを勝手に片付けると、法的に問題になる場合もあります。
拾得物横領罪だのなんだといわれる場合もあるし(これは不法投棄をごまかす為の嘘で犯人が判ってる場合が多いとか)、占有離脱物横領罪だのといわれる事もあります。
様々な問題や、法の適用などで片付けが進まないなどから、ますますゴミが増えていくのはあるし、通りすがりに捨てていく人も気にもしなくなります。

もちろん、地域で対処しないわけではないですし、不法投棄するなの看板も出ている所、監視カメラ、街灯の増設なんて対処もしていますけれど、所詮は一時的な通りすがりの犯行(一応犯行)なので、町内会レベルではなーんもできないのですよねえ。

したがって、個人レベルの対応や対処、また町内会や連合自治会といった組織による行政と合わせての地域のゴミ掃除なんて事でゴミを正式に掃除しています!なんて方法を取る必要もでてきます。
ゴミ掃除の盛んな地域はある意味では不法投棄の多い場所と言う不名誉な事かもしれません。

日本はきれいと外国人は言う

実際に、海外に言ったことがあれば割と先進的なエリアでも汚いのは見たことあると思います。
ゴミだって日本の思う不法投棄やポイ捨てってレベルではないと思う事も多いでしょう。
ただ、数が少ないからってモラルが良い、と喜んでいる訳にはいかないですし現実には年々不法投棄やポイ捨てなどは増えている、とか。

一説によれば、自由と権利を主張する欧米型リベラリズムにより、自分の気持ち良い事だけをするのが権利だと思い、欧米型のポイ捨て人種が増えた、なんて話も有りましたが実際にそうかどうかのエビデンスは無いのですよね。
責任と義務をちゃんと果たす事を教えない教育になったからだ、とか躾をしないことお怒らない教育を混同しているからだと言う人も居ます。

ただ、現実に見れば日本人のモラルだってどんどん欧米化wしている訳ですから、そろそろ真面目に日本と言う国でできる様々な活動や教育、また都市や森、山や海、川と言った自然でのゴミに対する意識の変革をしないといけないと思うのですよ。
だから、環境系はなんでこの不法投棄を重く見ないのか、というかもっと言うなら抗議の為に公害や自然破壊、また石炭火力の実態は抜きに抗議活動する人達は、ちょっと真面目にやってない、虚栄心だけで目立つ事言っているやっているのではないかとおもってしまうし、それなら毎朝会社前の掃除をしている企業の社員の方がそういう人より百万倍立派だよ、と思うのですよ。

ちなみに、企業前や店舗前の掃除って行動は欧米でもやっているところはやっている訳で、これはもう意識の問題ですよね?って感じに。

リサイクル+不法投棄対策をできないもんか?

家庭では不要な電気製品は動くならリサイクルショップに持っていくし、不要になった小物や本などはブックオフの様な所に持っていきます。
金になれば良いですよね程度のことでも、不要電気製品は素材の山として素材として買ってくれる場合も有るようです。
ただ、冷蔵庫や大型洗濯機になると引取と言う事でまた費用がかさむと、と言う面が出てきますからね。
この事がリサイクルなどが進まないまた転じて不法投棄に繋がる要因ではないか?という人にも会ったことはあります。

ただ、そうは言ってもリサイクルでも家電製品の廃棄などでも今は様々な費用がかかるのが実情。
廃棄物業者も金がかかるならと、山の中に捨てていくなんてのもあとを絶たず、水の美味しいといわれる水源地帯にも不法投棄で一時期水質汚染が心配されていた所が割とあるようです。

不法投棄回収事業をできるか否か?

不法投棄のものを回収して利益を生み出せるならそれを生業とする人が出てきても良いと思いますが、前述の法律の問題や最近の自治会、町内会などでのリサイクル回収もあって、利益にはならない、という感じだそうで?
そのためにわざわざあちこちの不法投棄物を回収して金にする事をやってコストだけはかかるという結果になれば、おまんまの食い上げ。

ならば利益のでる仕事をとなるとある意味では不法投棄物回収は、慈善事業か公共の事業として利益を出す事を(金とは限らない)をしないとならないだろうな、と。
例えば市有地や私有山林などに捨てられた物は土地所有者もしくは土地の権利を行使できる人が自由にして良いとなれば、対処は捗るかもしれません。

実際、不法投棄はまず警察に連絡して確認の後その土地の所有者などが処理をします。
ゴミを分別して廃棄する事をしないといけませんが負担ばかりがかかります。
だったら、プラスチック製品を買い上げる制度でも作ればいいじゃん!とか簡単に考えてもしまいましたが、それは浮浪者などによるゴミを漁り散らかす問題に繋がる事から安易にできない、と。

もし、その浮浪者込で動かす事ができたら雇用の創出となる気がしますが、その仕組を動かす事はできない、というか分かる人は居ない。
基本利益のでない仕事ですから。
NPOなどの非営利活動をする人達が動くしかないし、某環境保護だのなんだのと言っている人達が率先して動く必要はあるのじゃないか?となるのですが、若い行動力もある人もダンボール持って抗議!なだけしかしません。

苦労はしたくないですからね、誰しも。

業務の形は色々と思いつくけど…

職業訓練の一つとしてのリサイクル業、もしくは地域作業所としてのリサクル業は珍しくなくなっているかもしれませんが、あくまでそれは相手がちゃんと出してくれてこそ。
費用がかかる事や時間がかかるなどで利用する意義・意味が薄れたらすぐにでも消えるレベルの地域作業所ってのは多いと思います。

回収業者が始めた地域作業所であっても、やはり利益や維持のコストバランスでは民間には難しいなどあります。
土地だって借りている訳ですし、費用を考えたら廃止なんてなるのはいつ起こってもおかしくはない。
なら例えば、山林や町や街路などの維持管理としての不法投棄物回収業をしたらいいのじゃないか?なんて事も考えられなくはないのですよね。

家庭の庭に捨てられたモノを回収して行くことも可能となります。
また、山や川、湖やダム周辺なども不法投棄の頻発地域ですね。
そこの美観を守る為の仕事としての不法投棄回収ならば、人では幾つあっても足りない事になっていきますから、それを業務としてもできなくはない。

ただ、これをするには維持管理の費用と法人(会社の意でも良い)の運営コストを賄えるかになります。
国や行政がその費用を出す事をよしとしない人も居ますし、民間に金を出すことを良しとしない風潮もマスコミなどが結構過去から積み重ねましたからね。
行政や国の財政出動を悪とする限り、またPB黒字が最優先となるとこの手の業務に投資して、環境の維持、資源の有効活用なんてできっこないですし、民間だけでスタートさせるなんて難しい事でしょう。

リサイクル製品の浸透も少ない気がする

リサイクル製品ならば、使っている気がする人もいると思いますがそれほど出ていません。
リサイクル繊維のワイシャツは来てるという人もいるかもしれませんがそれが販売されているかどうか、とみると店舗での販売数は極小と言って良いと思いますし、前にも書きましたが車や家電におけるリサイクル原料での生産物も少ない限りです。

もちろんこれはメーカーばかりの責任とは言えません。
使う側にもリサイクル部品や素材を低級、安物と見る意識があるからこそメーカーもそれに答えているというのはあります。
ただ金属やプラスチック樹脂などは一度溶かして作り直せば基本的には新品ですし、錆びて土にもどすより鉄を直ぐにリサイクル素材化する方が良いと思うのですよね。

このリサイクル素材を作る為の工場がほぼ国内にはない、なんて話は結構聞いているかもしれません。
なにしろ、プラスチックゴミの時に日本からフィリピンや韓国、中国に原料として輸出(二束三文!)な話は飛び回ったと思います。
廃材やくず鉄なども今は日本国外に有るというのが多いとかなんとか。

これを国内にもどす事をしたら良いというのは、安全保障の面でも必要と思うのですよ。

ところで安全保障は軍事だけじゃないよ?

安全保障というと直ぐに軍隊がとか戦争がという話になりかねませんが、これは共産党などの所謂左派政党の政争の為の反対論や非難が原因とも言えますね。

安全保障は、今回のコロナパンデミックでもおわかりの様に災害や疫病、よきせぬ国際危機(経済危機も含む)のなどに対して対処する為の方法だったりします。
そのため、現在の様なグローバル化の進んだ状況では軍隊の連携による民間船の護衛、守護という面もでて来るし、自国企業が国外に支社や工場、事業所を作る事になったら駐在員の安全なんてのも守らないといけません。

ある国で内戦が起こったら直ぐに助けにいけない状況なら、安全保障条約で連携している国にお願いするための軍事同盟など含めて国民の安全、安心と生命・財産の保障が必要になるから、ですね。

では、これを不法投棄に当てはめる、またリサイクルなどで素材を作る事にあてはめるとどうなるかっていうと、不法投棄は生活を脅かす事もあります。
特に、今ならば使い捨てマスクや汚染されたかもしれない衣類やおむつなど。
これを不法投棄されたら感染症が広がるかもしれない事を考えるとこれらも国民の安全保障の一貫、と強弁できなくもありません。
また、水源の不法投棄はこれは本気で安全の問題ですね。
化学物質汚染で安全な水が提供できなくなったら国民の文化的な生活を維持できなくなります。

町中でも同様に、化学物質汚染や危険物などでの怪我や病気を考える事は必要です。
国内にそれらの工場を作る事を反対する人もいるかもしれませんが、しかし最新型の大気汚染しない(もしくは少ない)タイプの石炭火力発電を海外に作ることを反対する意識高い方々ええかっこしいなら、この手の設備を国内に作り、環境を護り、また持続可能な社会を作りそして雇用を創出し貧困をなくす事ができるなら反対はしないと思うのですよね。

もし反対してそれでも今の生活水準を維持する気があるなら、ダンボール掲げてる以前にする事はあると思うのですよね。

その仕事は一時的という欠点

単純に、不法投棄がなくなれば不法投棄物を集めてのリサイクル業務は消えます。
シゴトがなくなるからですね。

とは言え、そこまでに行くには日本中の不法投棄物をなんとかしてこそ、なんて面もあるので長い年月はかかるでしょう。
この年月を利用してリサイクル社会、とは言っても逐次必要に応じて新規素材や原料などは使うし、エネルギーも使うっていう事業体制を作っていく事をしていけば、リサイクル企業としては存続できるでしょう。
人が生きている限りはその必要は消えませんし、消費することが生命活動とも言えるこの星では消費をいかに長く、うまく利用するかって事になります。

食料問題も同時に考えるならば、生ゴミなどはまず一時的なものとして、昆虫類の餌ですよね。
ゴキブリだってなんだって生ゴミは食べますし増えていきます。
収穫して、家畜の飼料とすることだって考えた方が良いと思いますし、する必要はでてくるでしょう。
昆虫食という観点が必要ってなら、生ゴミは堆肥にして農業をする事になりますが、雑草を農薬で駆逐するのではなく収穫して虫の餌にするなどを考えれば良いだけです。

そういう細々とありえないかもしれんができそうって事を考えて行って、何かをする方が、ホント建設的で格好つけの抗議活動より良いと思うのですよね。

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