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れいわ新選組に電話してみた

れいわ新選組には党員が居ない、と聞いたがある時あった人は「党員だよ」と答えていた。
またある時あった人は、党員ではないがメンバーといった感じ。

わかんないので、わかるようにこうなりゃ本部に電話して聞いてみるわ!

子供らに聞かれた時に答えられないと恥ずかしいしね!

れいわ新選組どんな構造?

って事で電話するんですよ、本部に。

最初はメールフォームでと思ったが、なんか出演の依頼がどうの物がどうのでわからない。
なら電話で良いじゃん!と思って電話した日、土曜でした。

土日はやっていないと言うのは判ったので翌月曜日に電話して聞いてみる。
出たのは女性の受付?事務の方。
ちょっとお聞きしたいことがあると言う話でなんか一瞬、警戒されたようなそうでないような。
で、れいわ新選組の構造について聞いてみました。

党として政治活動をしていること、ただし党員制度はない。
政策をする委員や部会としての機能はある。
支部的なもんはない、これは現時点でと言う話らしい。
党首としては山本太郎と言う感じ。

れいわ新選組の党員はボランティア??

ここで党員にあたる存在がボランティアとして働いているというか登録されている事の説明を受けるのだけど、ボランティアという事は無償の行為なのか、代議士になってもボランティアなのかと言うとそういうふうなものではない。

またボランティアは会費的な物を払っている、ということに。

ボランティアには無償ボランティアと有償ボランティアが居ますが、会費を払っての奉仕は珍しいですね?と言うと、そうですねえと。
さらに突っ込んで聞いてみると、れいわ新選組に賛同する、応援する、支援する等の人で、参加する人をボランティアとして登録する。
ボランティアはれいわ新選組の活動の費用支援としての会費的なもの、募金的な行為をする。

地域における活動や政治家としての動きはこのボランティアによる活動になるんだそうですが、ここも若干複雑に。

スタッフの給与や代議士になってからの議員給料等はどうなるのかと思ってたんですが、そこはそれ既存のシステムに乗らないといけない状況ではまだあり、その時に色々と変更や変化がある、とか。

あれ?これってもしかして…

システム的にはNPO

この構造ってNPOにおける役員や会員の構造に近いですよね、会員は正会員等が会費を払ったりして応援していますけど、その様な構造ですよね?
との質問には一瞬とまって「そういう感じですねえ!」と笑いながらいってました。

もしかして説明する人も、今までの政党の構造とは違う事を説明する事に必死になって、従来あるシステムの民間の力や能力を活かすためのシステムに近づいた事に気づいていなかった??

NPOの仕組みは大雑把に、理念や目的、そのための活動を行うための役員会(理事会)を作り理事長を選出する。
現在は理事長がNPOの法人格を代表するので批判や非難、また金銭のトラブルや問題を起こした場合には法人の責任は理事長が負うことになる。

また、役員以外の会員は大きな事は決定できないが地域でのNPOの理念や信念、目的等にそった「活動」はできる。
「事業」として行う場合には理事会等での会合で決定していく。

したがって、会員は有る一定までは会費等を払って活動するが事業の長や事務所、事業所等を作った場合には「正規社員」としての立ち位置になっていく。

れいわの構造的にはこれに近く、内部的にはボランティアと言うよりは構成員もしくは構成会員と言う状態なんですね、と。

そうしたら事務所の人も、我が意を得たり的に笑いながらそうですねえ、と言っていた次第。

政党あるいは政治家、行政システムと言うものに対して何かを変えたいと言う熱意をもったボランティア=会員がいる政党法人がれいわ新選組と言う事になる模様。

市民ネットワークの発展型でもある?

市民ネットワークは地方政党のネットワーク的に思っている人も多いですが、地方政党としても割と異質の存在ではある。

と言うのは、支援する人や団体(NPOも支援する事はある)等が集まる中で政治家(これが政党党員となるけど)を応援する感じですよね。

ただ、ネットワークのメンバーとしての活動は政党なので党員としての必要がある。

ソレに対して、政治や政治家、社会や行政に対しておかしいと思った人が参加しやすいかと言うと参加しにくい。
その所為もあって、市民ネットワーク系の発展は頭打ちになってしまう事の方が多いし、他の大きな政党(立憲や国民等)との連携が必要になる人の数の絶対的な不足は解決できないでいる。

が、れいわ新選組はいわば政党党員になる事もなく会員的立場で社会や政治、行政等のおかしいと思ったこと、政治家への不満や要望を伝えやすい立場になっていける事と言う、政治への参加のしやすさがあるのは事実。

この点では急激に勢力をというか、支持を伸ばしたのも頷ける。
政党やNPO、市民ネットワーク等の良いとこ取りを狙ったとも言えるけれど考えた人は結構頭いいとおもう。

なぜなら、これって公益政治法人とでも言うべき構造だからね。

勿論、弱点もある

所謂会員制なので、イヤになったら辞めやすい事、また地方支部的なものがまだ弱い事と、それを作るのも容易ではない構造(党員ではないことなど)を含めて既存の政党に対して対等に見られるかというと見られない、寧ろジリ貧になっている野党の木っ端政治家に馬鹿にされかねない危険も持っているのはあるとおもう。

内部的に危惧する構造は参加しやすく血気盛んな若者や決起盛んな老年の参加も容易でありそれを抑える事ができないってところか。

切れやすい中高年の流入を抑える事ができないし、党員ではなくボンランティア、会員となると厳しい規則やコンプライアンス、またガバナンスの面で徹底しきれない面はあるとおもうし、れいわ新選組執行部(でいいのか知らんが)や幹部への不満がそく反れいわ新選組活動になりかねない欠点だよね。

この部分は今後同じ様なシステムを踏襲するであろう政党、もしくは政治家集団、政治結社的な所でも解決は難しいところだとおもうし、戦術と戦略を見誤ると、下の方での暴発は抑えきれないだろう、と感じなくもない。

現に、おじいちゃん世代の議員さんが「大東亜戦争」と言ってしまったことでの非難が支持者の一部から殺到したのは記憶に新しい。
謝罪することですぐ鎮火させたのはうまいと思ったが、それはそれでほかの支持者はどうおもうのか?と言う疑問も無くはないのがある。

いまはまだ、山本太郎の知名度で抑えている部分は強いよね、とおもうしねえ。

しかし戦略的でもある。

政治指針や政策等を決める部会的存在もあるし、そういう所が大きな事を決めてあとは個々がそれに向かって動ける様にする、つまり戦略と戦術を今の所はうまく使っていることと、確実に(また地道に)数を増やすための戦術を多用している事もあり、このまま問題が起きなければ現存の野党勢力を食う可能性はやっぱりあるよなあ、と。

元々、山本太郎の知名度頼みとしか思えないクラウドファンディングを使って政党を作ってみたり、重度障害者を使ってみたりするとしか思われてない、特にマスコミの報道ではそうですけれど、そういう印象の強い政党(一応)としてしか見ていなかったけど話題になる、あるいは政治家、代議士を国会に送り込んでからは山本太郎の活動も控えめな部類に。

また、さきに言った大東亜戦争発言の後の速攻の謝罪は、騒いだ連中をすぐに落ち着かせまた政治集団としての結束とルールを見せつける様にした手腕は褒めて良いとおもう状況。

しかも、選挙での演説で募金箱がでていたと言うので選挙違反では!と言われていたが、実際には政党の構造をなしてない、現在の法律や法令では所謂勝手連にしか過ぎないので、政党に対する選挙の柵がないとも言える。

持ちろん、選挙の街宣で募金箱はどうよ?とおもうが所謂、NPO的な存在ならその方式を周知する事は必要なので、それなら違反でもない。

なにしろ既存政党には無い構造というか、普通に政治の頭だけで考えたら思いつかない構造なので違法にはなりにくい。

と、同時に自分達のシステムを周知するには最適の手法を選んでいた(リスク込で)と言うと、既存政党や政治家それどころかマスコミ界隈も政治ジャーナリストもうかうかとしてられないのではないか?くらいには笑いがこみ上げてきた。

既存の政治家や政党に一発食らわし隊

多くの国民が大なり小なり持っている意識が既存の政党や政治家へ一発食らわしたいであろうとおもうと、一発食らわし隊としての自分が存在できる場所があるだけで、集まる事になるだろうな、と思う。

勿論、今の段階では「与党に一発食らわし隊」をメインにしているけれど、話の流れで「いやあ、既存の政党、政治家に一発食らわしたいでしょう。」と言ったら「全くその通りですよね!」と返事できる位の政治意識がある人が受付にでているのだから、本心はいまの政治体制や社会の問題をなんとかする事があるにはある感じ。

ただ、思想や政治信条、その他の政治的配慮等の柵はまだまだあるとおもうし何よりマスコミと言う、自分たちの力を勘違いした部類の方々もいる。

これらと戦うとなると、れいわ一匹狼状態では難しいだろなあ、と。

事実、大東亜戦争発言でマスコミまで叩いたがマスコミは公平にみるならばあの年代はそう習っていて中々直せない、発言ではなく政治信条や政治家としての行動を見ろと言うべきだったしね。

なので、左派もしくは左派系市民、リベラル系市民を主軸にしかできないが、政治的冷徹さ(いわば公平性とも言う)を身につけて中道路線になったら怖い政党になるんじゃないのかい?なんて気が少しした。

ところで山本太郎を見誤ってました。

脱原発を発言するだけでなく、原発の恩恵を受けていたテレビ業界も敵に回して発言の場をへらすのは愚行じゃないのかい?とか思った事もありますし、俳優として評価されてるのに、なんでそこを利用しないんだろうと思ったんですが、まあ、なんだ。

社会と言う舞台で演技する俳優になってたんだな、って。

いわば彼は神輿でもあるしそこを自覚してる面はあると思います。
れいわ結成以前はあれこれ問題ある事を言ってますけど、そこからのれ新誕生の流れ、その後をみると社会や政治と言う舞台で演じる舞台俳優になったのか、と言う感じですね。

ならキャリア活かしっぱなしやな!とおもう次第ですし、今も役を演じている状態なんだろうな、と。
危険視したマスコミがもしかしたらスキャンダルを狙うかもしれないですけど、テレビの裏側を知っている身でもある彼と、恐らく彼を動かす「脚本家」の立場の人や「舞台監督」の立場の人がうまく立ち回らせるんじゃないかな?と言う点では、あれだ。

もう少し、奴らの歌を聞きたくなったでござる。

てなところでしょうかね。

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