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YWKを使ってチーム開発を円滑に進める

こんにちは。今回はチーム開発を円滑に進めるための YWK という取り組みについて紹介します。

YWK とは

YWKは、それぞれ次の言葉の頭文字です。

  • Y やったこと

  • W わかったこと

  • K こまったこと

これらの内容を、定期的にチームで共有、相談することで、開発を円滑に進めようという取り組みです。

なんだか聞いたことがあるな、と思われる方もいるかもしれませんが、そのとおりで、これは YWT という枠組みに工夫を加えたものです。日本能率協会コンサルティング(JMAC)のサイトにはこのように書かれています。

YWT(やったこと・わかったこと・次にやること)とは、日本能率協会コンサルティング(JMAC)が開発した振り返り・リフレクション(内省)の考え方・実践手法である。

YWT(やったこと・わかったこと・次にやること) | 用語集 | 株式会社 日本能率協会コンサルティング

YWT もチーム開発を改善するいい方法なのですが、YWK ではその「つぎやること」を「こまったこと」に変えています。YWKT にする、でもよかったのですが、あまり要素を増やさないほうがいいなと考え、比較的なくても困らなさそうな T を削って YWK としました。

なぜ「こまったこと」なのか

困っていることを、早期に、積極的にチームに共有して、解決していくためです。「困ったらすぐに聞こう」とはよく言いますが、聞くタイミングというのはなかなか難しいものです。「YWK を共有してください」明示的に呼びかけることで、あまりタイミングを気にせず気兼ねなく聞くことができます。

また、ちょっと困ってるけど聞くほどでもないな……というような内容であっても、このように「こまったこと」という欄があれば気軽に書きやすくなります。

もちろん、タイムリーに聞く必要があるものは、タイムリーに聞くことが大事です。YWK を使い、普段からこまったことを聞くことに慣れていけば、タイムリーな質問や相談も活発になっていくだろうと考えています。

どのように YWK を共有しているか

具体的にどう YWK をチームで共有しているかというと、チームの Slack にみんなで投稿する形にしています。タイミングは夕方としています。これは、その日をふりかえるいいタイミングだと考えたからです。スクラム開発が分かる方には、デイリースクラムとして YWK を実施していると言ったほうが早いかもしれません。デイリースクラムについての詳細は2020年版のスクラムガイド(PDF)などの資料をご参照ください。

夕方になると、Slack に設定してある次のようなリマインダが投稿されます。

Slack での YWK 投稿呼びかけ

その後、各自が YWK を投稿していきます。

Slack での YWK 投稿例

投稿のスレッドには「こうすればうまくいくかも」とか「自分も困ってます」など色々と書き込みます。もちろん「こまったこと」へのリアクションだけではなく、やったことに対する感謝の気持を表明する場としても使えます。

まとめ

チーム開発を円滑に進めるための YWK という取り組みについて紹介しました。私達のチームでは、毎日やったこと、わかったこと、こまったことを共有することで、知見が広まったり、困ったことを気兼ねなく聞けたりと、いい効果が出てきています。

ここで紹介したやり方が最適だと言うつもりはありません。今のところいい感じで回ってますが、課題が出てきたら調整していくつもりです。開発プロセスも自分たちで考え、改善していく。そんな jig.jp に興味をお持ちの方はぜひ採用noteもご覧ください👉 https://note.com/jigjp_recruit/

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