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9/22 ニュースなスペイン語 Atentado yihadista:聖戦によるテロ

先週の金曜日、ムルシア州(Murcia)のトレ・パチェコ(Torre Pacheco)で車の暴走事故があり、運転手(el conductor)と、車が突っ込んだテラス(una terraza)にいあわせた男性が死亡した。

当初、警察当局はテラスに突っ込んだ車が猛スピード(a gran velocidad)で、別の車からの追跡を振り払おうと、ハンドル操作を間違った末の事故と推定していた。

しかし、今日になって、これは事故ではなく、検察は「テロ(el atentado)」と認定した。車を運転していた男は、30歳のモロッコ人(marroquí)。前科なし(no tener antecedentes)。個人的に過激思想に染まった(autoradicalizado)、いわゆる「ローンウルフ(lobo solitario)」、一匹オオカミ的な犯行だった。

突撃(atropello)の前に、男は、ナイフなど(arma blanca)で、自傷(heridas a sí mismo)していたことも明らかになった。

目撃者(testigo)によると、男は突撃前に、「別れの祈り(oración de despedida)」を捧げ、手を高く天に掲げる、「神との一体のポーズ(gesto de unicidad)」をしていたらしい。

男はトレ・パチェコでひとり暮らしをしていたと見られ、住居からは犯行を匂わせる(destacable)ものは発見できなかったが、車からは、イスラム過激派の書式(la regla de radicales islamistas)に則った、テロを示唆する書簡(escrito)が見つかった。

ムルシア州は警戒レベルを4に引き上げた。

スペインはアフガニスタンでの「協力者(colaboradores)」を、人道的立場から、いち早く受け入れた。タリバン政権からは、前政権に協力した者たちに手を貸した国と目されているわけで、今後、こうしたローンウルフ的な犯行や、より組織的な犯行に警戒する必要が一層高まった。

写真はトレ・パチェコのテラスに突っ込んだ自動車。