見出し画像

5/2 ニュースなスペイン語 Solo 15 días:15日間だけ

スペインはイベリア半島とその周辺に合計17の自治州(comunidad autónoma)を持つ。

そして、実は、アフリカ大陸にも、メリージャ州(Melilla)とセウタ州(Ceuta)という飛び地領も持つ。

これら2つの州と国境(frontera)を接しているのがモロッコ(Marrueco)だ。

国境には柵(valla)が張り巡らされているが、当たり前だが、以下のように超えようとするモロッコの人々がいる。

メリージャ州の「柵」。下で待ち構えているのがスペインの警官隊。

なぜ飛び地があるのか?そして、モロッコはスペインにとってどういう隣国なのか?なかなか、難しい問題なので、これは、いずれ機会を見て、紹介しよう。

ひとつ言えるのは、3月20日と21日の記事でも紹介したが、スペインとモロッコが急接近した分、アルジェリアとの関係が冷え込んだという点。いわゆる「歴史的転換(giro histórico)」の結果。

そんな蜜月なはずのモロッコとの陸路の国境閉鎖(cierre de la frontera terrestre)を「15日間だけ」延長するとスペイン政府が官報(Boletín Oficial del Estado)に発表した。

国境閉鎖はコロナ対応のために、昨年3月から続いていた措置。陸路だけでなく、海路(marítimo)と空路(aéreo)を閉鎖していた。

わずか「15日間だけ」なら、さして影響はないかもしれないし、今後、順次再開(reapertura gradual)とのことだ。

一方、内務省(Ministerio de Interior)はメリージャとセウタの両州で、安全を確保するために(garantizar la seguridad)、警官を増員(reforzar los efectivos policiales)したとも発表した。

何かの良からぬことの前兆でなければ良いのだが。

写真はスペインの首相ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez(左))とモロッコの国王ムハンマド6世(右)。

ちなみに、本文中にも出てきた「蜜月」は「luna de miel」という。Lunaが「月」、mielが「ハチミツ」。では、「冷え込んだ関係」、「倦怠期」は何と言うか。「Luna de hiel」という。Hielは「胆汁」のこと。苦〜い液体だ。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220430/gobierno-prorroga-15-dias-cierre-fronteras-terrestres-marruecos/2345301.shtml