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6/30 ニュースなスペイン語 Huevo frito:目玉焼き

タイトル写真は、正真正銘の「目玉焼き」だが、今日、紹介するのは、下の「目玉焼き」。

これは、正式名称を「Cotylorizas tuberculatas」と言うクラゲと一種で、和名は「チチュウカイイボクラゲ」とか「チチュウカイハイカラクラゲ」と言うらしい。

英語でも「fried egg jellyfish」と言うらしいので、スペイン語と同じ発想。

まぁ、個人的には、「ハイカラ」より「目玉焼き」の方が好き。

それはさておき。

ムルシア州南東部に位置するメノル湖(Mar Menor)で、この「目玉焼き」が大量発生していて、専門家達は、生態系にとって、良いニュースだ(buena noticia para el ecosistema)と述べている、というのが今日の記事の概要。

どういうことか。

まず、このクラゲがいることで、生態系で「exoplaston」とか「citoplaston」が過剰に増えるのを抑制してくれる(no se acumule un exceso de exoplaston y de citoplaston dentro del ecosistema)らしい。

いやはや、この「exoplaston」と「citoplaston」が、全く、検索で引っかからないので、何者か良く分からない。

「citoplaston」は「植物プランクトン」を意味する「fitoplancton」に誘導されちゃうし、英語風の「cytoplasyon」は歯科関連の記事に飛んじゃうし。

「exoplaston」に至っては、「目玉焼き」の記事にしか出てこないし。

なので、以下は小生の想像だが、「目玉焼き」に限らず、クラゲの全般的な役割として、プランクトンを絡め取ったり、食べたりするというのがあるらしいので、多分、「exoplaston」も「citoplaston」も海中を漂っている微生物の類なんだろう。

しかも、増え過ぎると困るヤツ。

そして、この海の厄介者たちを食べた(り、吸着した)「目玉焼き」を、他の魚、カニなどの甲殻類、そして、鳥などが、また、捕食する(peces, crustáceos, aves, todos se alimentan de esta medusa)という。

これだけ聞くと、「目玉焼き」もなかなか役に立ってるなぁ、とも思うのだが、しかし、これから海開きのシーズンになると、海水浴客はクラゲを必ずしも歓迎しない(los bañistas no siempre ven con buenos ojos a las medusas)のが、悩ましいところ。

ただ、専門家たちは、「目玉焼き」は海水浴のフィールドと共存できるので冷静に対処してほしいとメッセージを出している(el mensaje es de tranquilidad al ser compatibles con el baño)。

「目玉焼き」は刺すが、毒性はそんなに強くないらしい(porque no son muy tóxicas, sí pican)。

また、「危険じゃないけど、確かに不快ではある(No es peligroso, pero sí muy molesto)」とのこと。

むむむ。

40キロメートルにも及ぶ保護ネットを設置した年もあったが(otros años se han instalado como 40 kilómetros de redes)、今年はずっと短いネット(una instalación mucho más limitada)で済みそうなんだって。

クラゲに包囲される(embolsamientos de medusas)という状況は避けられそう。

しかし、刺すけど毒性はない、危険じゃないけど不快――。

微妙な存在だな、これは。

写真は「目玉焼き」。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240625/nacimiento-millones-medusas-conocidas-como-huevo-frito-ayudaran-ecosistema-del-mar-menor/16162169.shtml