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9/11 ニュースなスペイン語 Huecos de vida:がれきのすき間

Hueco(s)は「穴、くぼみ」、vidaは「生命」なので、直訳すれば、「命の空間」ということになるが、訳語としてはよく分からないので、とりあえず、実を取って、「がれきのすき間」としておいた。

日本語でも何か適切な専門用語がありそうだが、小生の検索能力ではたどり着けなかった。

さて、記事が発出された9/10時点で、モロッコのマラケシュ(Marrakech)で発生したマグニチュード(magnitud)6.8の大地震の死者(muertos)は2123人、負傷者(heridos)は2421に達している。

スペインにとって、モロッコは海峡を挟んですぐおとなりの国で、同国からの移民を数多く受け入れていることもあり、そして、いろいろ外交関係も複雑なこともあるので、日本での報道よりずっと詳しい、

昨日と今日の国営放送の一面はモロッコ地震関連の記事で埋め尽くされている。

スペインは早速、国境なき消防団(Bomberos Unidos Sin Fronteras)の隊員13名と、災害救助犬(perro de rescate)4匹(オットー号、ピエロ号(Piero)、リモン号、ボロ号(Bolo))などを派遣した。

そして、マドリードなどから専門家たちも派遣されたのだが、そんな彼らが探そうとしているのが「huecos de vida」だ。

これは「倒壊した家屋の間に時にでき、生命の希望が残る空気の吹き溜まり(esas cámaras de aire que quedan a veces entre las casas derrumbadas y que dan esperanza)」のことらしい。

なお、災害時の救援のタイムリミットを表す用語に「72時間の壁」がある。人が飲み食いせずに生命を維持できるとされる限界の時間。

スペイン語では「primeras 72 horas」という。「(災害が発生してから)最初の72時間」という意味。

こんな時でさえ、時間は非情にも止まらないが、一刻も早く、そして、一人でも多くの方が助かりますように。

写真は消防隊員と救助犬のオットー。

ちょっと心配なのが、モロッコはイスラム教国で、同教では犬はあまり歓迎されてない。 

いかんなく犬たちの能力が発揮できると良いのだが。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230910/terremoto-marruecos-muertos-supervivientes/2455620.shtml