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10/10 ニュースなスペイン語 Fallo en los frenos:ブレーキの故障

政治とはまったく関係のない話。

昨日10日、アンダルシア州カディスで3名が亡くなり、他3名が重軽傷を負うバスの事故があった。

詳しい事故原因は調査中だが、今のところ、ブレーキが故障したことによって、バスが制御不能(ha perdido el control)になり、停留所付近にいた人たちを次々となぎ倒して行ったようだ。

バスにはカディス看護学校(UCA)の生徒30名が乗っていたが、全員、無傷だった(ilesos)ようだ。

現在の報道によれば、午後3時45分頃、市内の2番目の橋(「憲法橋(Puente de Constitución)」とする記事もある)の勾配のきつい下り坂(con gran pendiente)で、制御不能になったバスが反対車線にはみ出し(el carril contrario)、歩道に乗り上げ(invadiendo la acera)、コルテ・イングレスの入口付近にあるバスとタクシーの乗り場に突っ込んだと見られる。

カディス市は報道を受け、3日間の喪に服す(tres días de luto oficial)と発表。

また、翌日の火曜日12時から、市役所の正面玄関で(delante de la puerta del Ayuntamiento)、五分間の黙とう(cinco minutos de silencio)をささげるとも発表した。

アンダルシア州知事のフアンマ・モレノ(Juanma Moreno)は「惨事に衝撃を受けている(sobrecogido por el desgraciado accidente)」との談話を発表した。

8日前のムルシア州のディスコの火災の時もそうだった(10月2日の小欄を参考)が、スペインでは大きな事故があると、現場の知事がコメントを出し、「喪に服す」ことを発表する。そして、現場には心理カウンセラー(psicólogos)らも同行し、犠牲者家族のケアにあたる(同上の小欄では書かなかったが、クラブ火災の際、犠牲者家族のケアのための専門チーム(unidades especializadas en atención)が現場に赴いたようだ)。

知事がコメントを出したり、喪に服したところで、そして、カウンセラーがケアをしたところで、亡くなった人が戻ってくるわけではないが、しかし、心を痛めた人々に寄り添う姿勢が公的にあるというのは、幾分、救いにはなるかもしれない(日本はこういう惨事の時の対応はどうかな、あまり、報道されない一面かも)。

写真は事故を起こした大型バス。

なお、記事では怪我を負ったひとりが「大変重篤(muy crítica)」とあるため、死者は「少なくとも(al menos)」3名と報じている記事もある。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20231009/accidente-autobus-cadiz-capital/2457947.shtml