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11/24 ニュースなスペイン語 Atención Primaria:プライマリーケア

プライマリーケアとは、Wikiさんによると、

患者の心身を総合的に診て、初期段階での健康状態の把握や一時的な救急処置、日常的にみられる病気や軽度の外傷の治療、訪問診療などを行い、特殊な症例については、専門医に紹介する役割を担うこと

とある。つまり、「かかりつけのお医者さん」が担う役割、ということになるか。

スペイン語ではプライマリーケア医師と同じ文脈で「家族医(médico de familia)」という表現も見る。

そのプライマリーケアを担う家族医と小児科医(pediastras)が21日、マドリードで不定期ストライキ(huelga indefinida)に入ると発表した。

翌22日、マドリード州知事イサベル・ディアス・アジュソ(Isabel Díaz Ayuso)は事態の鎮静化を目指すべく、いくつかの提案を行った。

ストライキを呼びかけている医師組合(Amyts)は1人あたり10分間の診療時間を当てることを想定し一般診療では患者の数を1日最大31名、小児科診療では1人あたり15分の診療時間で1日最大21名にそれぞれ制限することを要求している。

一方、アジュソはプライマリーケアにあたる医師たちが「長時間労働にならないように、しかも、すべての時間外診療が有給になるようにしかるべき対策を迅速に取る(los médicos de familia no tengan “extensas horas de trabajo y que sean debidamente y rápidamente remuneradas todas las horas extraordinarias)とした。

そして、アジュソは、現在、特に小さい子供たちの間で気管支炎(bronquiolitis)が流行していることを念頭に、「労使交渉をするのにストライキは必要ない(no es necesario estar en huelga para negociar)」と述べ、持ち場に戻るよう求めた。なぜならば、緊急事態のピークが迫ってきている今、医師たちは必要とされている(se les necesita ahora que vienen estos picos de urgencias)と付け加えた。

不定期ストライキは州内の430機関、4240名の医師、720名の小児科医らに呼びかけがあり、11月21日の段階で、約400名の医師らが参加している状況だ。ストライキを主宰している医師組合によれば、ストライキへの参加率(apoyo(=「支持」);seguimiento(=「ついてゆくこと」))は「極めて高く歴史的(altísimo e histórico)」らしい。一方、州政府は参加率は、30%前後との分析をしている。

アジュソは、不安定な労働環境を撲滅するための措置を継続して提案してゆく(seguir aumentando todas las medidas que ayuden a acabar con la precariedad laboral)としているが、さて、どうなることやら。

写真はストライキを呼びかけている医師組合の横断幕。「医師への虐待はもうたくさん(Basta de Maltrato a los Médicos)」と書いてある。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20221122/ayuso-propuestas-atencion-primaria-huelga/2409750.shtml