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1/26 ニュースなスペイン語 Harry Potter y Ghibli:ハリーポッターとジブリ

ニューヨークタイムズ紙で「最も売れた漫画(los cómics más vendidos)」の勝ち名乗りを受けたのが、バルセロナ出身の漫画家ミリアム・ボナストレ(Míriam Bonastre)(写真)が手掛けた『Hooky』だ。

紙(en papel)ではなく、ウェブトゥーン(Webtoon)、つまり、オンラインによる漫画(manga online)というのが、いかにも、今どきだ。ネットを通じ、9500万人を超える購入があったという。そして、この度、やっと(por fin)、スペインで「紙での」販売が決まったようだ。

タイトルの「hooky」は、英語表現で「学校をさぼる(play hooky)」と使う。スペイン語では、お馴染みの、「hacer novillos」だ。

魔法学校(escuela de magia)に通う、双子のきょうだい(hermanos mellizos)、ダニ(Dani)とドリアン(Dorian)が、ある日、通学バスに乗り遅れてしまう。そこから、いろいろな冒険が始まるーー。

ダニとドリアンは共に12歳。ダニはとても明るくて(muy alegre)、ぶっとんでる(extrovertida)女の子。でも魔法はまるっきりだめで、自分の力に自信がない(insegura)。一方のドリアンは「本の虫(ratón de bibiloteca)」タイプ。でも、内気(tímido)で、ひとみしり(le cuesta relacionarse con la gente)の男の子。そして、ちょっと変(un poco rarito)。こんなふたりが繰り広げるストーリーだ。

ハリーポッターっぽくもあり、ジブリっぽくもある。あのネコやほうきに何とも近しさを感じる。

28歳のミリアムは、7歳の時に、ハリーポッターに出会った。幼少期(mi infancia)から大人への入口(mi entrada a la adolescencia)にかけて、常に、ハリーポッターと共に過ごした。そして、ジブリ映画もたくさん見た。「特に登場人物とシーンの美しさ(sobre todo en la estética de los personajes y los escenarios)」から多くの影響を得たという。

今でこそ9500万人を超える読者がいるミリアムだが、「私がウェブトゥーンをやり始めた頃は、ほとんど読者はいなかったわ(Cuando yo empecé había pocos lectores en la plataforma)」という。「だんだんと状況が変わってきた(Fue una cosa gradual)」。

1週間に1話をネットにアップする(un episodio semanal en Internet)ーー。ミリアムはこれを「読者との永続的な契約(un contacto continuo con el lector)」と呼ぶ。毎週何千というコメントをもらう。コメントすべてに目は通すものの、「私自身のストーリーの計画には反映させないように努めているの(intento que no influyan en mis planes)」と話す。

世界的な漫画の一端に、日本発祥のアニメが影響を与えていると聞くと、なんやら誇らしい気持ちになる。

写真は作者のミリアム自身とアバター。