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12/30 ニュースなスペイン語 Salud:健康

「ブラジルの星(astro brasileiro)」とも「王(O Rei)」 とも称される「ペレ(Pelé)」ことエドソン・アランテス・ド・ナシメント(Edson Arantes do Nascimento)が亡くなった。

享年82歳。先月11月29日からサン・パウロ市内の病院に入院していた。

大腸がん(cáncer de colon)と呼吸器に炎症(infección respiratoria)があり、医師団によるとがんは、すでに「進行している(había avanzado)」とのことだったようだ。

ペレの家族は水曜日に

「ここ最近のことは説明が難しい。時に悲しみと絶望に満ちた時を過ごし、時に大笑いをしたり、楽しかった思い出に花を咲かせたりもした(Estos momentos son difíciles de explicar. A veces son de mucha tristeza y desesperanza, otras veces nos reímos y hablamos de recuerdos divertidos)」

との談話を発表している。ペレの容態についての記事は、実は、ここ1週間ばかり出ていて、ブラジルならずとも、サッカーが盛んな国の関心事項のひとつだった(日本では、あまり、報道されていなかったが)。

サッカーをあまり知らない小生もその名を知るペレだが、最期は家族と楽しい時間を過ごせたのは良かった。冥福を祈ろう。

閑話休題。

この文脈からは不謹慎かも知れないが、実はもうひとり、健康が思わしくない人物がいる。

第265代のローマ教皇(papa)を2005年から8年間務めた後、13年に退位して、現在は名誉教皇(papa emérito)の職にあるベネディクト16世(Benedicto XVI)だ(写真)。

この度、フランシスコ(Francisco)現教皇が

ベネディクト16世は大変重い病状にある。神にベネディクトの苦しみが和らぐよう、そして、最期まで教会への愛を貫けるよう祈ろう(Está muy enfermo. Pidamos a Dios que lo consuele y lo sostenga en su testimonio de amor a la iglesia hasta el final)

と特別な祈り(oración especial)を捧げるよう呼びかけた。

バチカン(Vaticano) によると、ベネディクト名誉教皇の病状は急激に悪化した(ha empeorado de forma repentina)という。

御年95歳。現在、病状はコントロール下(bajo control)にあるとは言え、やはり、心配だ。

ところで、ベネディクト16世が生前退位し、現在のフランシスコ教皇が選出される際、「コンクラヴェ(conclave;西cónclave)」なる儀式を初めてテレビで見たのを思い出す。

コンクラヴェは、平たく言えば、「教皇選挙」のこと。

フランシスコ教皇の時は、確か1回目の投票では決まらず、「黒い煙(fumata nera)」が議場の煙突から出た。結局、5回目の投票にして、ようやく、決定を意味する「白い煙(fumata bianca)」が出て、何か、ホッとしたのを思い出す。

皆一様に「根比べ」というワードが頭に浮かんだはずだが、あまり、口にする人はいなかったか…。

報道から受ける印象では、ベネディクト名誉教皇の病状はかなり深刻だ。

写真はペレ。

現職のフランシスコ教皇は御年86歳。

実は健康が万全ではなく、車椅子での移動をよく見る。こちらも、もしかしたら、生前退位の可能性も無くは無いかも。