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9/11 ニュースなスペイン語 Pirocúmulo:火災積雲

アメリカの同時多発テロのニュースもスペインのメディアは取り上げているものの、今は、9日未明、アンダルシア州マラガ県のシエラ・ベルメハ地域(Sierra Bermeja)で発生した森林火災(incendio forestal)に耳目が集まっている。

消火活動に参加していた、アルメリア出身の44歳の消防士(bombardero)がひとり亡くなった。現在、5000ヘクタール(hectárea)が焼失し、今も、なお、炎上中。ちなみに、5000ヘクタールは東京ドーム約1100個分。ちなみに、昨日の時点では焼失面積は3600ヘクタールだった。

消火活動の行く手を阻むのが、「pirocúmulo」と呼ばれる雲だ。日本語では「火災積雲」という。スペイン語ではnube de fuego「火の雲」とかnube de humo「煙の雲」とも言う。森林火災や噴火などで熱せられた空気が上空で作る雲を指す。時に雨を降らせ、火災を消すが、今回は、消火活動の妨げになっている。

結局、地上(medio terrestre)での消火活動は断念し(retirarse)、水上機(avión anfibio)による、上空(medio aéreo)からの消火活動に切り替わった。30分おきに、海からの水を汲み込んで、上空から放水する。この繰り返しだ。

「第六世代の火災(incendio de la sexta generación)」ー。今回の森林火災にはこんな名称が付いた。「類を見ない(inédito)」との形容詞も付く。

その質の悪さ(virulencia)は筋金入りな今回の火災だが、実は、アンダルシア政府から「意図的(intencionado)」との発表があった。つまり、放火もしくは火の不始末が原因のようだ。現場付近にいたとされる「数名(pesonas)」に「法の裁き(peso de la ley)」を下らせるとの表明も。

写真は昨日の地上からの消火活動の様子。