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12/2 ニュースなスペイン語 Seis sobres de color marrón:6通の茶封筒

日本でも報道されてるので、ある程度の情報は伝わっていると思うが、今、スペインではいろいろな施設に、少なくと、6通の不審物が送られてきていて、調査が進められているとともに、厳戒態勢が敷かれている。

事件の流れを時系列にまとめておこう。

①11月30日(水)午後1時
マドリードのウクライナ大使館で封筒が発火(deflagación)したのと一報。同大使館の職員ひとりが軽傷(herido leve)を負う。

②同日午後4時半ごろ
アラゴン州サラゴサにある、軍事企業インスタラサ(Instalaza)に郵便物(envío postal)が届く。同社社長に宛てたものだったが、不審に思った職員の通報で駆けつけた爆弾処理班(Técnicos Especialista en Desactivación de Artefactos Explosivos)によって、立ち入り禁止(desalojado)などの措置が取られ、事なきを得た。

③12月1日(木)時間不明
警視庁はペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)首相宛、そして、防衛大臣(ministra de Defensa)マルガリータ・ロブレス(Margarita Robles)宛の不審な(sospechoso)郵便物を押収(interceptación)したと発表。

④同日早朝(de madrugada)
マドリード市にある、トレホン・デ・アルドス(Torrejón de Ardoz)軍事基地にも、不審な郵便物が届く。

⑤同日正午12時30分ごろ
同じくマドリード市にある、アメリカ大使館(Embajada de EE.UU.)にも、同様の不審な郵便物。

各所に送られてきている不審な郵便物について、ある程度の情報が明らかになってきた。

茶色の封筒で、中には発火性(inflamables)ではあるが、爆発性(explosivo)ではない物質が入っていたそうだ。

手紙爆弾(carta bomba)と表現するメディアもあり。

他にも、

◇ スペイン国内から発送された形跡(indicios de que fueron remitidos desde territorio nacional)
◇ 少なくとも6通の内、4通に同じ筆跡の文字(misma letra) が住所の中に認められ、いずれも、ボールペンによるもの(escritas con bolígrafo) で、すべて大文字(en mayúscula)で書かれている
◇ ウクライナ戦争に何らかの関連がある(de alguna forma están relacionadas)

などの特徴があるようだ。

関係各所の反応も確認しておこう。

内務大臣(ministro de Interior)のフェルナンド・グランデ・マルラスカ(Fernando Grande-Marlaska)は「保安措置はしっかり機能している(las medidas de protección han funcionado)」と述べ、国民に「落ち着く(tranquilidad)」ように求めた。

欧州委員会(Comisión Europea)は「極めて重大で、深刻な事件(incidentes muy graves y serios)」としながらも、その動機(razones)については、明言することを拒否(se ha negado a especular)。

まだまだ、これから明らかになることもあろう。続報で紹介してゆく。

写真は首相官邸(La Moncloa)に届いたとされる不審物。

宛名などはすべて手書き(a mano)。

ちなみに、郵便物の検査(tareas de cribado y filtrado) で不審物の検出をしたのが、実は、11月24日のことらしい。

小生はこの押収事件を見逃していた(か、もしくは、報道規制があり、報じられていなかったか)。

いずれにせよ、今からすでに1週間前に、一連の事件の兆候があったことになる。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20221201/nueva-carta-sospechosa-base-aerea-torrejon/2410594.shtml