1/22 ニュースなスペイン語 Trasplantes:移植
何か気が滅入るニュースが多いなぁ、と思っていたら、スペイン国営放送(RTVE)が「何か良いこと(Por las buenas)」という特集を組んでいた。
昨日21日は国際ハグの日(Día Internacional del Abrazo)だったらしく、それに合せて始めた企画。
直近1週間で良いニュース(noticias)を取り上げるコーナーみたい。
一時的なものか、名物コーナーになるかは分からないが、メールや公式サイトからも情報を募ってるので、まぁ、末永く続いて欲しい。
で、そんな良いニュースの中で小生の目を引いたのが、スペインの臓器移植(trasplantes de órganos)事情。
スペインは、32年間、臓器移植の分野で世界のけん引役(líder mundial)となっている。
スペインは昨年、約6000件にも及ぶ(roza)臓器提供(donación)と移植を達成した(正確には5861件)。
これは1日平均で16件の手術が行われている計算。
この数字は昨年と比べ9%増とのことで、100万人あたり(por millón de habitantes)、1221件の移植手術が行われたことになる。
日本は2021年に出版された資料で、0.99件みたいなので、まぁ、文字通り桁違いに多い。
なお、計算方法や年度によっては、移植数が米国に抜かれたこともあるみたいので、チャンピオンというよりは、リーダー・けん引役という位置づけ(とは言え、世界の移植レースでは、日本はしっぽの先っちょにぶら下がっている程度だから、凄い!)。
提供・移植された臓器別に見てみると、
腎臓(riñón)=3688件
肝臓(hígado)=1262件
肺(pulmón)=479件
心臓(corazón)=325件
すい臓(páncrea)=100件
腸(intestino)=7件
この中で腸の移植が前年比で75%という飛躍的な伸びを見せている。小欄でも2022年10月14日に取り上げたが、腸は細菌が繁殖しやすいので、移植が難しい臓器だが、スペインがノウハウを確立したようだ。
この新設コーナーには、小生のアンテナに引っかからない良いニュース(や、「良さ」を際立たせているニュース)がたくさん載っているので、今後もちょくちょく利用させてもらおう。
写真は(多分、移植)手術の様子。