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7/18 ニュースなスペイン語 Playas caninas(2):ドッグビーチ(2)

去年の6月16日にも同じタイトルの小欄があるが、ドッグビーチが環境に悪いという負の面を紹介したものだった。

で、今回は、特段、プラスの面の紹介というわけではないが、あまり毒のない内容。

日本では今、「ペットフレンドリー(pet-friendly)」というコンセプトが流行りで、多くのホテルが、ペット(mascota;animal de compañía)と一緒に宿泊できる形態を「ペットフレンドリープラン」として用意している程。

他にも「ペットフレンドリールーム」、「ペットフレンドリーパーク(=墓地)」、「ペットフレンドリーなレストラン」など、ペットと一緒に楽しめる施設などがネット検索では数多くヒットする。

さて、飼い主がペットと一緒に過ごしたいという願望は、洋の東西は問わず、今年の夏、スペインでは100ヶ所を超える海岸が犬に開放されている(playas abiertas para perros)という。

例えば、カタルーニャ州、バレンシア州、アンダルシア州で55ヶ所、ガリシア州、アストゥリア州、カンタブリア州のスペイン北部で33ヶ所となっていて、海に面している州でほぼほぼ犬用ビーチがあることになる。

ただし、各自治州で規制(regla;normativa)が異なるので、事前に市役所(ayuntamientos)や旅行センター(oficinas de turismo)などで情報を入手しておくのが良さそう。

犬とビーチに出かける時のアドバイス(consejos)があり、最初に出てきているのが、犬と出かける時間帯。

当然だが、太陽熱がより少ない(la radiación es menor)午前中の最初の時間(primera hora de la mañana)、もしくは、夕方の遅い時間(en las últimas horas de la tarde, donde)が推奨されている。

また、毛足(pedaje)によって、日焼け(quemaduras)に対する耐性が異なるようで、短く(corto)、明るい色の毛並み(capas claras)の犬は、日焼けに大変弱い(muy sensibles)という。

パグ(carlino)やブルドッグ(bulldog)は呼吸器系がやや特殊な形状をしているので(aparato respiratorio es un poco más atípico)、パンティング(=舌を出してハァハァする呼吸(jadeo))によって、体内の熱を放出しにくく、熱中症( insolación;golpe de calor)になりやすいので、要注意。

2番目のアドバイスは他の犬と接触することで、ノミやダニに感染する(contagio de pulgas)危険性があるという点。

3番目のアドバイスとしては、塩分を含む海水(agua salada)を飲んでしまうことで、嘔吐を伴う胃炎(gastritis con vómito)を起こす可能性があるので気を付けること。

また、犬が海から上がった後、真水(agua corriente)で毛を洗ってやらないと、皮膚炎(dermatitis)や湿疹(eczemas)、その他の皮膚トラブル(problemas de piel)を発症しかねないので、注意することというのが4番目のアドバイス。

他にも「クラゲにご注意(Cuidado con las medusas)」、「もしもの時のために動物病院の電話番号を控えておくこと(tener cerca un teléfono de referencia de veterinario)」、日焼けによるやけどを和らげるために抗炎症薬(antiinflamatorio)や、ちょっとした切り傷(heridas y cortes)に対応するための化膿止めと包帯(vendas con un poco de desinfectante)などの入った「救急箱を持っていくこと(Botiquín a mano)」など、たくさんのアドバイスが続く。

飼い主には、それなりの準備が必要なんだろうけど、裏を返せば、夏の海は、犬にとって、それだけリスキーな場所でもあるということなんだろうね、これだけアドバイスが多いってことは。

犬が喜ぶなら、まぁ、そのリスクを冒す価値はあるだろうけど、ただ単に飼い主の独りよがりなら、犬たちには迷惑な話。

写真はビーチで遊ぶ犬たち。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240704/playas-perros-mapas-espana-guia-disfrutar-verano/16171192.shtml