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公認会計士を目指すなら、まず簿記を受けなければいけませんか?

こんにちは。
「公認会計士」についてわかりやすく伝える活動をしている、通称「ゆる広報部」です。

今回は、「公認会計士試験と簿記の関係」について、よくいただく質問に答えるかたちでお話していきたいと思います。


簿記とは

お金やものの出入りの記録。

公認会計士を目指す人にとっては、勉強の入り口となる知識です。


Q1.簿記の試験をネットでも受けられるのですか?

そうなのです!

日商簿記検定試験(2級・3級)において、2020年12月から、統一試験日にペーパーで行う従来会場受験に加え、随時施行されるネット試験方式(CBT方式)でも受験が可能になりました!

ネット試験は、指定のテスト会場にて会場指定の日に受けられます。
6月、11月、2月以外にも受けられるなんて便利になりましたね!

詳しくは商工会議所のホームページをご覧ください。

▶︎「日商簿記検定試験(2級・3級)」へのネット試験方式の追加について | 商工会議所の検定試験
▶︎日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験をお申込み、ご受験される皆様へ(必ずご一読のうえ、ご受験ください) | 商工会議所の検定試験


Q2.公認会計士を目指すなら、まず簿記を受けなければいけませんか?

まず簿記3級、2級を受けてみて、興味を持てるか適性を見てみることはおすすめです。

ですが「簿記の試験に合格していなければ公認会計士試験を受けることができないか?」というと、そうではありません。

公認会計士試験には受験資格に制限がありません。
年齢も国籍も、資格を持っているかどうかも関係ありません。

簿記試験に出題される学習範囲を学ぶ必要はありますが、必ずしも簿記の試験を受けていなくてもよい、ということです。

「適正を見てみる」と言いましたが、現役公認会計士の中には、試験勉強時は簿記が苦手だった、という人もいますので、苦手でも会計士を目指す価値はあると思います。


Q3.簿記は独学で受ける人が多いですか?予備校に通ったほうがいいですか?

もし大学で簿記を学ぶ授業がない場合は、ご自身でまずは3級の学習を始めてみてもよいかもしれません。躓いてしまったり、3級は受かったけど2級は不安、という方は予備校に切り替えを検討してみてください。

予備校の簿記講座は通学クラスと通信クラスがあるので、通信クラスも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに2020年、大手予備校では簿記2級の通信講座受講生が急増したそうです。外出の自粛などの影響で、今まで通学可能だった都市部の方が通信講座を選択するようになったことが原因とみられています。

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勉強期間はだいたい、
・3級で2ヶ月
・2級で4ヶ月~6ヶ月
くらいが目安とされています。
(集中したら2級でも2ヶ月で受かる人はいます)

まず3級の勉強を始めてみて、自分は簿記が好きか興味を持てるか判断して、大学や予備校に、という流れがスムーズかもしれないですね。


Q4.簿記に落ちるようじゃ、公認会計士は諦めたほうがいいですか?

そんなことはないですよ!

試験のタイミングによってはとても難しい回があります。せっかく勉強をしたのに1回受けてやめるのは本当にもったいないです。

ネット試験が可能になって受験機会が圧倒的に増えたので、簿記の勉強がどうしても好きになれないならまだしも、意欲的に勉強を進められているのであれば、ぜひ再チャレンジしてみてください。

ちなみに日商簿記2級は、昔に比べてどんどん難しくなっています。
もし身近に「2級ぐらい独学できる」と言う人がいたとしても、勉強がうまく進まない場合は予備校を利用することも検討してみてください。わからない時に聞ける環境があると理解はより深まります。


まとめ

2020年は簿記学習者にとっても不安な一年でしたが、ネット受験が可能になり、試験を受けやすくなったこの状況をうまく活用してほしいなと思います!

「簿記の試験を受けなくても公認会計士試験は受けられる」と解説しましたが、現実的なお話をすると、予備校では「念のため簿記は受けておいたほうがいい」とアドバイスを受けていました。あまり考えたくないことですが、公認会計士試験に受からず就活をすることになった時に、資格を活かせるからです。

公認会計士にご興味を持っていただいたら、まずはお気軽に簿記3級から始めてみてください。意外とハマるかもしれません。

現役予備校生の本音座談会の記事もありますので、よかったら読んでみてください。


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