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絵で食っていくということ

先日「今まででいちばん高額な講座(20万)」をリリースしました。

イラストレーターとして起業して8年。イラストとデザインやWEB制作、コーチング、コンサル等の仕事を掛け合わせてごはんを食べて続けている私。

試行錯誤しながら仕事をしているうちに、周りから「しゃおりさんみたいに仕事がしたいです」といってもらうことが増えて。

私が開業した8年前は、イラストの仕事をしていくために気をつけることも、トラブルの対処法も、どこに聞いていいかわからず、本当に何度も泣きながら仕事をしてきたし、正直、出産や引っ越し等で仕事がストップして、お金に困ったこともあるので…
せっかく声をかけてくれた人たちには、なるべく同じ失敗をしないで絵で食えるようになってもらいたい、と思った。

長年の(オタク)友達であり、現在は最高月商450万円を売り上げる占い師・コンテンツプロデューサー、コミュニケーション研修を行う会社の取締役としても活躍する、菜々子ちゃんに手伝ってもらいながら
「これがあったら困らないよ、食っていけるよ」ということを、最短で伝えてあげられる講座を作った。

この講座を受けるメリットも、得られるものもたくさんあり、考えて考えてLPを作ったのですが、それは、↑で読んでもらうとして。

今日は、ちょっと違う切り口からこの講座について、そして「好きなことで食っていく」ということについて書いてみようと思う。

昨日、なんと、敬愛するSUNABACO代表なかまこさんと、この講座リリースを記念してスペースでお話しする機会をいただいた。

↑こちらからアーカイブが聴けます

なかまこさんは常々「好きなことで食っていこうとすると、大変で、苦しい。だから"辛くないことで食っていく"を考えよう」とお話しされていて。

その切り口で色々自分のことも聞いていただいたのだけど、自分がやっていること、伝えていきたいことについてなかなか言語化できなかったこと、自分が「頑張ってきて、これが大切」と思っていたこととのズレに気づけて、めっちゃ目からウロコだった!ちょっと恥ずかしかった。でも書く。

「夢が叶えられないダメな奴の典型」


度々noteで書いてきているけど、私はクリエイターとして、絵描きとして、決して優秀じゃないし、行動力もない。

こういうnoteで、さも「努力の結晶」のように書いてきていること。

10歳で漫画家になりたいと思った。
何本か創作の漫画を描いたけど、雑誌投稿したことはない。
デザイン系の高専・大学に進むも、作品が褒められたことは一度もない。

大学のデザイン科を卒業後、デザイン会社に入るでもなく、家具屋の販売職に就職。

ブラックな働き方をしながら休みの日にイラストを描き
友人のウェルカムボードを作り、持ち帰って会社のポスターを描き

1年で身体を壊して辞めた時には、親に
「もう一度イラストで食っていくために頑張りたい」「バイトと掛け持ちをして、フリーランスになりたい」
と話すも、納得させる材料など何もなく
「公務員になれば、定時で帰れて空いた時間で絵が描けるでしょ!」
と勧められ、真面目に勉強してまんまと受かってしまった。

そうして務めた市役所では
「いつか…そうだ、5年くらいでやめてやろう、それまでは人脈作りだ」
と考えながら仕事をしていた。

いざ、やめようと思っていた公務員5年目になっても、絵で食えるようになる兆しはなかった。

ここまでの過程は、無事にフリーランスで食えるようになった今では美談となってみんなに「素晴らしい努力」と褒められて、まぁ実際、細々と続けるしぶとさ、諦めの悪さだけはあったと思うが、、なかまこさんはこれを

「夢が叶えられないダメなパターンの典型」

と表現した。笑

いや、ホンマにそうなのだ。
漫画投稿したわけでもなく、鬼のようにポートフォリオ送ったとか、親にプレゼンしたとかもなく、絵も上手くないが鬼練するわけでもない。
「ただ、諦められない」
「でも、がむしゃらに努力もしてない」

状態で、ずるずると夢が捨てられず、なんなら
「俺はまだ本気出してないだけ」とか思って
挑戦するのを避けていたのだ。

売れないバンドマンが、コンビニバイトしながらプロを目指してて
コンビニの仕事が忙しくてオーディションに行けませんみたいな、そんな感じ。
実際、5年経っても何もできる気がしなくて、思った以上の市役所の激務に飲まれるだけだった私は「40歳まで独立は無理だな」と期限を伸ばそうとしていた。

じゃあ、私が今食っていけてるのは、なんでなのか。
ターニングポイントはなんだったのか。


本当のターニングポイントはそこじゃない

「独立しようと思ったきっかけ」として、私がいつも語っていること。

同じく公務員の夫と結婚し、市役所に入って4年目で長女を出産。産休育休に入ります。

産後の生活は、メンヘラ女だったしゃおりにとって
想像を絶するものでした。

乳腺炎体質で、ちょっと疲れたり、脂っこいものを食べたりすると
胸の激痛と共に40度の熱が出る、ということが続きました。

まだ、義両親との関係も全然できておらず、緊張と苦痛しかなかった時期…
義実家の親戚の家でめちゃくちゃ強く勧められたお菓子を断れなかった、というのが理由で、またおっぱいがつまり、高熱を出しました。

この時です。
プツンと何かが切れる音がしました。

もう、仕事やめよっかな。

note「絵で食っていきたい」と思って、十数年。起業するまでにやったこと


産後、体調を崩し続けるようになり
なんだか「言いたいことを言えない自分」が嫌になってしまった。
その時に、思考が飛躍して、ずっとやりたかった絵を仕事にしようと
猛烈に動き出し、1年後に退職・独立する。

だから、いつも、ターニングポイントを
「産後、高熱を出した時」として話していた。
なかまこさんは、この話を聞いた後
「もっと大切なターニングポイントがあると思っていて」と話し始めて


「旦那さんと結婚したこと」


と続けた。

そう…だ。
確かに、そうなんだ。

これは、夫がいい人だったとか、富豪だったとかではなくて(い…いい奴です!)

結婚によって
「自分が稼げない期間があっても、生活はすぐには崩壊しない」
という状態ができたこと。
(すぐには…と書いたのは、若手公務員(夫)の給料が低すぎて、私の稼ぎゼロでは赤字だったから)

独立する、と決めて、以前と違い具体的に準備もしていたけど
親のOKが貰えたのは確実に
「夫の稼ぎがあったから」だ。
「旦那さんに感謝して、頑張りなさい」と。

これは、結婚しろ!!という話じゃなくて(燃えるな、そんな論調になったらw)
「(売れるか売れないかわからない駆け出しの仕事以外に)最低限食っていけるだけの収入がある」
という状態が本当に大切だということ。
その状態なく、独立するのも「好きを仕事にしようとする」のも、危険すぎるし、不安なのだ。焦るのだ。

「まず、食っていけること」

これが重要。

大共感。
私も、この後途切れずになんでも頑張れたのは
「私が最低月10万円家計に入れないと詰む」
という状況があったから。

「私が本当にやりたいこと」とかどうでもいい

ここからは私のターン(?)

駆け出しあるあるとして、ちょっと思ったことと違ったり、仕事が大変だったりすると
「これは私の本当にやりたいことじゃなかった」とか言って
すぐに別のことを始めてしまうパターン。

あとは、絵描きの
「広告漫画(=商品PRのための漫画)って私のやりたいことじゃないんで」
「本当に描きたい作品じゃないんです」

とかいうやつ。

こういうことを言う人に限って
全然、作品描いてない。

時々思い出したように出す程度で
商業漫画で食っていけるほど
世の中甘くない。

本当に描きたいものがあって、描いている人は
そう言うこと言わないで、ずっと描いてる。

コンスタントに投稿してる。
それでやっとスタートラインだ。
そこから、収益化できるかどうかはとても厳しい世界。

なんでこれが自信をもって言えるか…

私がまさに、そうだから。
描いてない人だからだ。

実は、ありがたいことに「手描きイラストを使った販促」が大人気で、開業して3年、仕事は忙しくなる一方だった。

3年目、次女の出産で仕事ができなくなり、コロナ禍にも入り、フリーランスに補助金が入った。
それでやっと、少し休む猶予ができた。

その時に、思ってしまったのだ。

「そろそろ、自分の好きな作品を描いて生きていきたい」

と。
日々「ひとり社畜」のような働き方をしていた私は
「自分はなんのために独立したのか」と悩んでいた。
絵は描いても描いても終わらなくて、楽しいかどうかもわからなくなることも。

一旦、仕切り直そう。
自分がずっと描きたかったことをエッセイ漫画にして、出していこう。
そう思って、受注を停止して、時間を作った。

いざ時間を作って、何が起きたか。

全然、描けなかった。

正確には、何本かの漫画やイラストルポは描けた。
でも、数本投稿するくらいでは何も起こらず「いいね」も少なく。
しかも、制作に何日もかかってしまう。
毎回「バズらせるにはどうしたらいいか」とか考えてしまって

すぐに描けなくなった。

その時に思い知った。
自分の実力の無さ。
根性のなさ。
やりたいことと、できることの違い。

「私には描きたいことがある」とか
「本当にやりたいことで生きていく」とか
やってみたら、全然できなかった。
そして「やりたかったはずのこと」が楽しくなかった。
やってみて、あきらめがついた。

「若い時の夢って、呪いだと思った」

全然ダメだった、を知れて良かった

結果的には、あの「一回、やりたかったことをやろうとして、全然ダメだった」を経験して良かった。
「これって私のやりたいことじゃないかも」とか疑ってしまった

・人の話を聞き
・大切なことを汲み取り
・得意な言語化とイラストを組み合わせて
・多くの人に伝わる形に変えて
・他にない手描きのイラストと
・デザインを組み合わせて
・販促物を作る

が、めちゃくちゃ得意で
この掛け合わせだからこそ人から必要とされ
食っていけるのだ
、ということが再確認できた。


絵が上手くなかった私ができることを全部組み合わせた苦肉の策。
それが、競合との差別化になり、単価アップも叶った。

「絵は好きだけどデザインは好きじゃない」とかほざいていた時もあったけど

自分の得意で人の役に立てるなら、なんでもしよう。
「食えること」を極めてみよう。

夢ばかり見ていた自分の実力を受け入れて
できることに集中できるようになった。
ちょうど、SUNABACOに出会った頃の話。

これを、なかまこさんは
「好きなことに近いところで生きていく」
と表現されていた。

腹が決まると、メッキメキ稼げるようになる

そのあたりから「もっとちゃんと仕事して、稼ごう」と腹が決まった。
「私のやりたいことってこれじゃないし」とかなく、全力でやろうと。

・デザインの基礎を見直したこと
・お客さんが稼げることにコミットしたこと
・WEBを学んだこと
・営業コミュニケーションを学んだこと


それらをちゃんと学んで、頑張っても平均30万円だった月の収入が
簡単に50万円を超えるようになり、100万円の売り上げを立てられる月が出てきた。(外注もあり、チーム戦なので、手残りはこれではないけど)

学んで収入が上がる以外に良かったことは
「学んでいないためにやり方がわからない」
でつまずいていただけなのに
「自分は受注の仕事そのものが嫌い」
だと勘違いしていたのがわかったこと。

ここまでくると、家計を心配せずに
勉強や行きたい場所に投資できるようになってくる。
「やりたい仕事」を作り出す時間もできる。

なかまこさんは「ずっと辛くない仕事で生きていけ」とは言っていない。
「好きに近いところで仕事をして、稼げるようになってから、好きなことをすればいい」
そう言っている。

実際に、若い頃音響のプロになりたかったなかまこさんは
最初から音響一本で稼ぐのではなく、WEBを学び、WEBの仕事で稼げるようになり
今では、SUNABACOはプログラミングスクールとは思えない機材が揃っている、超一流のアーティストや大型イベントをこなす音響屋さんでもある。

私も、やっと、やってみたいことにリソースを割ける予感がしてきたところ。

だから、早く稼げるようになったほうがいい。
自由になれる。

そして、私が稼ぐためにやったことは

その道のちゃんとしたプロから教わったことを
アレンジせずに素直にやったこと

だ。
個性とか「あの人だからできた」とかない。
ちゃんと習って、ちゃんとやる。

ん???
「それは私のやりたいことじゃないんで」
「絵描きなのに没個性になるなんて…」

って?

大丈夫。
個性って、感受性って、必死になって守らなくていいんよ。
隠しても、出そうとしなくても、なぜか出ちゃうから。

イラ食い講座は「夢を叶える講座」とはちょっと違う


今回リリースしたイラ食い(イラストで食っていく)講座は
「好きを仕事にしよう!」とか「夢を叶えよう!」とかいう講座じゃない。

現実に「自分の得意を知り活かして食っていけるようになること」に特化した講座だ。
前述したように、ここ(土台)を先に固めることで、好きなことができる幅が広がる。

絵描きは、一生絵を描くのをやめられないし、諦められない。

だから、それを仕事にするって決めちゃおうよ。
それは、簡単なことではないよ。

でも、人のことをちゃんと考えられて
プラスαのスキルを学ぶ気があって
他者の視点を通して自分を知り

一旦、それを素直にやってみる

その心意気さえあれば、大丈夫。

逆を言うと、それができないなら、うちの講座には来ないでほしい。

人になんとかしてもらおうと思ったり
自分の人生の舵を手放して
「なんか違った」とか言い出すなら、お金の無駄だ。

お金をかけなくてもできること(コンスタントな発信とか)すらしないで
「リスク少なくなんとかならないかな」
「投資するのは怖いな」
と思っている人にも、ちょっと早いかもしれない。

だって

好きなことを仕事にしよう、と、今までやっていなかったところから一歩を踏み出すことは、人生を変える決断だ。

そこには、時間かお金の投資が必要になる。
やったことないんだから。

友人の看護師、しょうこちゃんが、講座をおすすめするnoteを書いてくれた。

イラストで食っていきたいけど
パソコン持ってないって人も多いかもしれない。
自分に対しての初期投資はある程度必要だと私は思うよ。
え?起業したことないくせにって?
うん。
でもね。
病院って聴診器って準備されてるけど皆自分の使ってる。
ちなみに私が持っている聴診器って5万円くらいする。他にも病院から支給されるけど自分で買ったものは沢山ある。それは他の先輩や後輩も一緒。
使っているうちに自分だけの使い慣れたものにどんどん変身していく。
道具は絶対自分の一部になるって私は思ってる。

本文より

これは私にははっきり書けなかったこと。
私も、起業すると決めた時、最初にMacBook Pro(22万円)を買った。

同じようにしなくてもいいよ。


ただ「お金がない」から抜け出すにも、初期投資をしたほうがいい。


リスクない場所で中途半端に情報聞きかじって燻ってるのって、実は損なのだ。


買い物も、学びも「もっと早く決めれば良かった」と思ったことしかないな。

相談受付をしています


8月27日から始まるこの講座。
すでに「頑張りたいです!」と申し込んでくれた人たちもいます。
でも、まだ悩んでる人も多い。
そりゃそう。タイミングもある。
でも、一期でしか得られない栄養がある
そして、初回なので実はとっても安くしてる。

ので、ギリギリまで「30分無料相談」受け付けてます。
受講にあたって不安なことなどなんでも聞いてください。

まだ諦めきれない?2回目相談来てもいいよ。
お気軽にどぞ!!

【講座詳細】

【30分無料相談フォーム】


なかまこさん、貴重なお時間をありがとうございました!!

文中にいっぱい出てくる、私が学び直すきっかけになったSUNABACOはこちら


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