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「あなたにしか話せない」話をしてくれるあなたへ

「こんな話、あなたにしかできない」
「他の人に話せない」

そうやって
「ここだけの話」「あなたにしか話せない話」
を聞くことがよくある。

…これってみんなあるあるなのかなぁ?
私が特段話しやすいのかなぁ?
友達いなさそうで、人に話さなさそうってのはある気がする笑

話を戻して。
「ここだけの話」には、正直あんまりいい話はない。
8割が愚痴。悪口。
自分が変わりたくないための言い訳。
そんな話を「あなたにしか話せない」って縛って
カウンセリングでもない場で
長時間聞かせてくるのは
めちゃくちゃテイカーだと思う。
ちなみに長文メールも一緒だ。

「大変そうだねぇ」と苦笑いしながら
人や場所の悪口を聞いている私が
もう一つの心の中で思うのは

「この人、何かのきっかけで
私の反応が思い通りにならなかったら
私の悪口を人に言うんだろうな」

ということ。
実際、ほとんどの人がそうなった。
こういう人は、また、受け入れてくれそうで
コントロールできそうな人を見つけては
「あなたにしか話せないの」って言うんだろう。

この人の感性が好きだ!共に進みたい!と思ったけど
世界にいっぱい不満を抱えていた、孤独な友人たち。
彼らは本当に「私にしか話せないんだろうな」ということを
打ち明けてくれた。
今まで拠り所がなかったのかもと思った。
なんとか聞いてあげたかったけど
踏み込んで「そのままじゃダメだよ」と関わってあげる勇気が
私にはなかった。
なんと答えていいかわからず逃げてしまって
結局彼らをもっと孤独にしてしまったこともあった。
あれは、本当に本当に申し訳ないと思った。
もっとちゃんと踏み込む勇気を持ったらよかった。

人のネガティブな「あなたにしか話せない」を我慢して聞きすぎると
誰も幸せにならない、というのは、過去2本の毒noteに書いてる。

だから、もうしないと思う。

いつしか、頼ってもらえてるのかなって嬉しい気がしてた
「あなたにしか話せない」が重荷になった。

私、王様の耳はロバの耳!って叫ぶための穴じゃないんだ。
怒らない人じゃないんだ。
誰にでもペラペラ話しはしないけど、あなたが悪いことをしてたら
覚えてるし、事情聞かれたらいつでも出せる準備はするタイプなんだ。


それでも、話してもらえることが多いのって、きっと信頼なんだと思う。
好きな人が色々話してくれるのって嬉しい。
吐き出したい時があったら聞くことだって全然ある。
お客さんが、取り留めもない話から自分の本音に繋がって、晴れやかな顔になる瞬間は、いつだって最高にしあわせだ。

だから、良くも悪くも「あなたには話せる」が集まってくるんだと思う。
めちゃくちゃ光栄だと思うし、あなたが話してくれたことを
ときにちゃんと秘密として守り、あなたのためにならなそうなら
ふわ〜っと聞いてないふりをして、大切なら、大切にしたいと思う。


今日、ママ友と話してたら

「秘密なんだけどね、趣味でこんなものを作ってるの。しゃおりさんには見せたい」

って、素敵な作品を見せてくれた。
見せたいけど、彼女の可愛いインスタは内緒だ。

すっごく嬉しかった。
私が、イラストのインスタを教えたから、打ち明けてくれたんだと思う。
ものづくりをする人って、ジャンルは違っても同志だ。

でも、ママ友の世界ってびっくりするんだけど
起業してるとか、何か作ってるとか、イベントをしてるとか…
そういうのが嫉妬の標的になったり、距離を置かれることもあるって
学校の世界に入って知った。

私も、そのママには見て欲しいなと思ったんだ
きっと「すごいね!素敵だね!」って心から言ってくれるって思ってたから。
そしたら、予想の斜め上をいく「実は、私も作ってるんだよ」は嬉しすぎた。

「あなたには話せる」の自分であったことを
何回「心を開かなければよかったー」「距離感近づけなければよかったー」と後悔する痛い目に遭っても、懲りない自分でよかったと思った。笑

いろんな人の、ちょっと心の鎧を脱いだ言葉が入ってくる。
それが重荷に感じて、人と距離を近づけないようにすることもある。
でも、やっぱり、ちょっと近づけると楽しい。

それを聞くのか聞かないのか、選び取るのは私。
失敗しても、また工夫して、コミュニケーションをどう運ぶか考え直して、相手と楽しく過ごすのも私。
その楽しさを取るために、コミュニケーションは学び続けてるんだ。

「あなたにしか話せない」話を、私にしたくなったあなたへ。
自分で責任を持って聞くかどうかは選ぶので、したくなったら話してね。

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